第10週「ノアザミ」46・47話
大畑印刷所にやってきた万太郎。
石版印刷を頼む前にまず、その出来栄えを知りたいと、印刷所での工程をガシガシ見て回る。←さすが朝ドラ主人公、相手の迷惑なんのその(汗
ナレによると、明治の世は印刷物が大量に出回り、活版印刷が急速に広まったそう。
さらに、図版描写に優れた画期的な技術として石版印刷が大きな話題となっていた。
大畑印刷所の図工は、あの歌川国芳の版を掘ったこともあったと言う。
大畑いわく「うちの画工にかなうものはありません」←ということは、万太郎のお眼鏡にはかなわないんだろうなぁって思っていたら、その通りの展開になったよw
万太郎は、大畑から図案と刷り上がりを見せてもらう。
石版印刷が絵を刷るのに合っていること、画工の方がすばらしいことはよくわかった。
「けんど。こちらの画工に、お任せすることはできません」←言っちゃった!!!
画工の方は、図案を写してこの絵を描いちょられました。図案との表現が変わっちゅう。
万太郎は「図案を写すことには限界がある!」ということを悟ってしまったんだね。
草花の絵、しかも万太郎が描く草花の絵は、草花の姿形を正確に描きつつ、その美しさも伝えているわけだから、その表現が変わってしまっては困る。曰く「お願いする図版は、線の太さや筆遣い、描いたままをそのままだしてもらわないと困る。そうでないと本物に見えない」。
今までにない印刷技術を目の前にして、「本物」にこだわる万太郎はやっぱり主人公なんだよねぇ。いや、ただ植物が好きなだけでなく、その好きを世界に広めたい。その気持ちが本物なんだ。
「かくなる上は、ワシが自分で石版に絵を書いて、自分で印刷できるようになりたい。ここで働かせてください!」←とまぁ、そうなりますわな。
このシーンで私が好きなのは、大畑の妻・イチの言葉です。万太郎の厚かましい申し出に頭が湧いちゃった大畑兄貴を鎮めつつ、万太郎にそちらさんも悪いとピシャリ。
そして、「そう簡単にできないからこそ、商売が成り立っているんです」と。万太郎だけを持ち上げて、他を置き去りみたいなことをしない。市井の人をフォローをするところが、らんまんの素晴らしきところかと思っちょります!
しっかし、みんなは住み込みで働いている中、住み込みは無理、日中は大学に通っているから、夕方6時から夜中まで通わせてもらう。給金をもらうんじゃなく授業料をお支払いするってもう、破格が過ぎるわw
ところで、授業料ってそれはどこからーーー? 竹雄じゃないよね? 学会からですよね? うんきっとそう。そうじゃなきゃ、夜しか寝られないわよ(って怖すぎて寒いギャグも言っちゃうわよ!)
竹雄には事後報告。
何が悲しゅうて、峰屋のご当主が見習いとして働かないといけないのかと、竹雄はご立腹。←というか、きっと心で泣いてるな。
これは、ワシにしかできんこと。誰か一人が前に進めば、植物学も前に進む。
「ワシ、前に進みたい。頼む」頭を下げる万太郎を見て、タキや綾の顔を思い浮かべる竹雄。
峰屋のみんなにも顔向けできないという竹雄に、万太郎は「ワシ、この家を出ようかの」と地雷ワードをぶち込む。
「なんで?」←ほら、竹雄が彼女みたいなこと言うじゃん!
大畑印刷所のみんなは住み込みで働きゆう。ワシもそうしようかの。
そんなこと、ワシが許すとお思いですか?
けんど、ワシがここにおったら、竹雄、心配するじゃろ。
「若は卑怯です!」←そうじゃそうじゃ!
「あぁ、そうやの。すまんの」そう言って、研究部屋に移動する。何しか、竹雄をいなすような万太郎の態度が悲しい。けれど、竹雄が言う「いつまで共に走れるがじゃろうか」もまた、現実。
翌朝、昼は大学、夜は印刷所で働くのだから、朝飯は自分の目の前でちゃんと食べろと竹雄。
「一晩考えました。ワシ、佐川に帰ろうと思います」←やっぱり(泣)!!!
白梅堂では、万太郎がしばらく来ないことを知る寿恵子。まつは万太郎との関係を尋ねます。
なんの関わりもないよ。いつもいきなり飛び込んで来てすぐに出て行ってしまう。前ばかり向いてる。私、あの人のことそれしか知らない。ただ、かるやきを食べさせてあげたい。フフ…。←おいしいものを食べさせてあげたいという気持ちはもう、ラブですよ寿恵子。
なんで「来ない」なんて言うの…?←こっちも彼女みたいなこと言ってるじゃん。万太郎!!!
寿恵子は、自分がいない間に万太郎が来たら、里見八犬伝を渡して欲しいとまつに頼む。
「私の好きな本ですって。一番好きな本なの、読んで欲しいの」←好きな人と好きなものを語り合いたいのね、寿恵子!! 良き!!!!
あの人、いい人そうだけど、前ばかり向いているんだろう。立ち止まってあんたを振り向いて、一緒に読んでくれるかね。←さすがまつさん。厳しいとこ突いてくるw
わかんないよ、なんで来られないのか聞きたい。
何してるか教えて欲しい。けど、足を引っ張るのも嫌なの!
・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
西村寿恵子…浜辺美波
笠崎みえ…宮崎エマ
西村まつ…牧瀬里穂
大畑イチ…鶴田真由
大畑義平…奥田瑛二
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん
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