空襲さえ当たり前の日常でスズ子の歌声はどう響いたのだろう「ブギウギ」

ブギウギタイトル ドラマ率直感想!

第13週「今がいっちゃん幸せや」64話

焼け野原になった東京に戻ってきたスズ子と小夜。
あまりのことに腰を抜かす小夜を支えつつ、前に進むスズ子。
三鷹の家にたどり着き、無事だった愛助と再会を果たす。

「よかった、生きてた。生きてたーーー!!」
スズ子さん、お帰りなさい。
「ほんまに無事でよかった」

大丈夫や。生きてるやろ。
うん、生きてる!

空襲が起きたときのことを話す愛助。
「遠くの空が真っ赤に染まってこっちにまで来るんと違うかって、ほんまにおそろしゅうて」
「大阪かて、大きな空襲にあったんやろ。はな湯もUSKの仲間も、どないなったかわからへん。もう、いやや」

坂口がやってきて、愛助の母・村山トミの無事を報告する。しかし、行方不明の社員もたくさんいる。「村山興業はまた一からやり直しだす」と坂口。
配給も少ない。「兵糧攻めやな」
そんな日々が続き「空襲さえ当たり前の日常となる中、スズ子も愛助も一日一日を精一杯大切に生きていました」

夏。山下が富山での慰問の話を持ってきた。
「うちもそろそろ動きださんと。福来さん、受けてよろしいか」
「断ってください。ワテ、いやや。もう、どこにも行きたない。ここにおりたい」
「だけどスズ子さん…」という小夜の言葉を遮って「わかりました。福来さんがそう言はるなら」
「すんません」

その日の夕方、愛助はスズ子に「ほんまにええんか」と問う。
「行かへん言うたやろ。あんたと一緒におりたい。離れ離れはもう嫌や」
愛助は何も言わずスズ子を抱き寄せる。

夜、また空襲警報が鳴り響く。
防空壕で不安な時間を過ごすスズ子たち。赤ん坊も泣き出す。
「スズ子さん、歌でも歌うてあげたら」と迷わず提案する愛助がマジ愛助。
「ここでかいな…」スズ子でさえ引いてしまう状況に、けれどスズ子の歌の力を信じている愛助は、ここで歌うことが最善と思っているのよね。

「そんなに泣かせたら、敵機に見つかっちまうわ。黙らせるかこの防空壕から出ていけ」
「んなことあんべえ。赤ん坊の泣き声が敵機に届くわけねえっつーの! 本当はお前が泣きたいんでねーの!」小夜、よく言った!

「アイレ可愛や」を歌うスズ子。その歌声に皆の気持ちが落ち着いていくのがわかる。
歌い終わると「もっと聞きたい。もう一度、歌ってもらえませんか?」どこからか声が上がる。
愛助に顔を向けるスズ子と、大きく頷いて答える愛助。

ほなら、もう一度。

翌朝。防空壕を出ると皆からお礼を言われるスズ子。
赤ん坊のお母さんは「アイレ可愛や」のメロディーをスズ子に確認し、赤ん坊に聞かせるようにして帰っていく。

さすが福来スズ子や。みんなスズ子さんの歌で、正気に戻っていく。スズ子さんの歌には、力がある。僕もそやった。病気して戦争にも呼ばれへん。誰の役にも立たれへん。なんのために生きてるんかわからときには、福来スズ子の歌に力をもろた

お先真っ暗な僕にパアッと光がさしたんや。
僕はな、こんなときやからこそ、スズ子さんに歌て欲しい。
戦争の陰で懸命に生きる銃後の人々にとっても、福来スズ子の歌声は生きる糧。
生きる希望になるんやから。

スズ子は防空壕での人々の顔、慰問先での人々の顔を思い出す。
「愛助さん、おおきに。ワテ、歌うわ!」

「こうして愛助に背中を押されたスズ子は、再び慰問の旅に出る決意を固めたのでした」
年明けの週テーマは「戦争とうた」。
戦争はまだまだ続く。まだまだつらくてエグイ、スズ子の人生が続くなぁ。

・キャスト・
作…足立紳 櫻井剛
福来スズ子…趣里
村山愛助…水上恒司
坂口…黒田 有
小林小夜…富田望生
山下達夫…近藤芳正

語り…高瀬耕造アナウンサー
主題歌…「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里

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