第19週「ヤッコソウ」93・94話
93話。
「一人でもこの道を行く」という万太郎に、竹雄は「ワシは反対じゃ」として閉めた92話。けれど、結局は万太郎のやりたいようにやるんだろうなと思っていたら、やっぱりその通りだったよ! 知ってたyo! なんかちょっと最近、作劇があざとくないですか。。。
一人で植物学を続けるち、とんでもない金がかかるろう。←それ、それな!!!
「あのころと今は違う。峰屋はもう金は出せん」←やっぱり、峰屋は万太郎に金を送り続けていたんだろうか。だからこその、あのしつこいくらいの謝罪。もしかしたらやっぱりわざとそういう書いているのかもしれない。匂わせないで、ハッキリ書いて欲しいなぁ。
「家族を養わんといかん。気持ちだけじゃどうにもならんろう」まで言わせたのに「けんど、寿恵ちゃんはワシの背中を押してくれた」って、何? 万太郎と寿恵子って、お金の話はしてないよね? 夢を追い求めることは賛成しても、金を稼がなくてもいいとは言ってないと思うの。嘘でも家計のことを考えるフリでもしてくれたならな、植物バカで憎めないやつだと思えるのに、なんか、なんか、物足りない!!!
「万太郎のダメなところを全力でスルーしなければ」って宣言したばかりなのに、ダメさ具合をガン見しちゃってるワシ。なんだろう。万太郎がイヤなんじゃなくて、ダメなところをあまり見せずに、いいところだけを美化し過ぎているように感じてそこがイヤなんですよね。
「私なんかなんも取り柄ないのに」という寿恵子に、「今の本心?」って聞く綾とのやり取りはよかったなのに、そのあとサラッと流れてしまったのも残念過ぎる。「お寿恵ちゃんこそ八犬士じゃ思うけど」を、もっと掘り下げて欲しかった。植物バカの生き方を全力で支えて、一緒に冒険しようとするあなたの生き方は八犬士そのものだ、とかなんとか。知らんけど。
寿恵子のことを「笹のうようなお人じゃ」と表現する万太郎。これは「スエコザサ」につながるセリフだとわかっているのに、ここもときめかなったんですよ!!!
「笹は、寒うて厳しい場所でもしっかり根を張る。飛び抜けて生きる力が強いがじゃ」ってお褒めですけど、寒くて厳しい場所で暮らさせているのは万太郎ですからね!!!
今の小説を書き上げたら、長屋を出ていくいという丈之助。丈之助のナレ退場だけはやめて欲しい! もう、望みはそれだけだ(なんつって)
94話
SNSの反応が、「寿恵子よくぞ言った!」で盛り上がるのを横目に、なんだかその波に乗れないのはなぜでせう。なぜかしら。
田邊教授と聡子さんをモデルにしたであろう、いかがわしい内容の新聞小説。寿恵子は、聡子のことが気になり、すぐに田辺邸に駆けつけます。主人公の大学教授が田口で、その妻がさとえちゃんって、名前がまんまやないかーーい! ま、わざとわかりやすくしたのかな。田邊の家の前には、「破廉恥反対!」運動をする人たちが集まっていた。
「じゃあなんでいしをなげられるの?」(子役ちゃんかわゆ^^)と、田邊の娘っ子に聞かれ「投げてもいいと思っているのよ、あの人たちは。自分たちが正しいと思っているから」。
でもね、その人が間違っていることもある。知らないのに、人に石を投げつけている。←それはそう。でも、「あの人たちは、本当のことなんてなに一つ知らないのよ」は余計かな。無知であることや知らないことを、簡単に非難するのは違うと思うから。
それに、田邊に非があるとは言え、寿恵子が田邊に反論するシーンは、やっぱりちょっとやり過ぎている気がする。寿恵子ってそんな人物でしたっけ? 万太郎と結婚し、酸いも甘いも悲しみもひもじさも怒涛のように経験して、どんどん強くなっていったのは脳内補完できるけど、いうても田邊は万太郎の恩人ではあるわけで…。
「そんなことおっしゃるなんて、槙野にご執心なのはあなた様ではありませんか」も、たしかに図星ですよ、図星。図星なんだけどさぁ。万太郎から東大追放の経緯はほとんど聞かされてないはずの寿恵子が、さっきの会話だけで“ご執心”だと思うかな。うーん。
「これだけは申し上げます。私は、決して槙野とは別れません」もなー。それこそ、田邊にとっては知らんがなの宣言をしたところで…って感じなのですが。言いたいことは「殿方のことは、私と聡子さんには一切関わりがありませんから」だったとしても、そして、このエピソードを経て聡子が変わっていくのだとしても、ちょっと寿恵子のキャラに力を与え過ぎた気がする。
寿恵子は、高藤の意見に反論したときも、彼の手を強引に振り解くようなことはしなかった。最低限の敬意を払っていたように思う。今回、田邊にその敬意を感じなかったのはとても残念。田邊が万太郎にご執心のあまり、失礼千万だったのは言わずもがなだとしても。
田邊のイヤな部分をとことん描くのは別にいいのだけど、それに対してあそこまで面と向かって反論させて、寿恵子天晴れ! でいいのだろうか。もう少しここ、時間を取れなかったかな。時間をかけて聡子との友情も見たかったし。
「あなたにとっては好都合でしたか。聡子に付け入ることができる。槙野のためにいらしたんでしょう」の言葉になにも言い返せず、悶々と数日過ごしたあと、別の機会に「教授はなぜ、槙野にそんなにご執心なのですか?」と聞いてもよかったのに。だって、寿恵子にしたら、田邊の言動が本当に不思議だろうからさ。
まぁこの回でやりたかったのは、「それでも、お寿恵さんは私のお友だちです」と聡子に言わせることだったとは思いますよ。だから、田邊に初めて意見した聡子のこれからの変化、田邊夫婦の今後は楽しみです。でもだとしたら、やっぱり寿恵子の言動が飛躍し過ぎていたと思う。何度も同じこと言っちゃうけど!
一方、植物採集中の万太郎は、ご実家が遍路宿を営んでいるという少年・山元虎鉄に出会う。万太郎、急に虎鉄に話しかけていたけど、なんしか嗅覚でもあるんかねぇwww ←こういう凡人にはわからない言動はめっちゃ好みなので、どんどん見せて!
早速、「この山で君の好きな草花はありますろうか」と聞いたりして、なにやら名前のない植物と出合う万太郎。虎鉄くん曰く「小さいお遍路さん」。「初めまして」挨拶して、観察して触って、舐めて。それを引き気味で見ている虎鉄くん、最高! だってあんなの狂気だものwww
「名前は?」「山元虎鉄です」「(そうじゃねえ)こ、虎鉄くん、この子の名前は?」のやり取りもよかったな。狂人万太郎は大好きなので、変に美化しないで、どんどん狂気を見せてほしい。
あ、結論出たわ。ワイは、万太郎の狂気を欲しているんだ!!! いい子の万太郎なんていらん。狂人万太郎を見せてくれ!
・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
槙野寿恵子…浜辺美波
槙野竹雄…志尊 淳
槙野 綾…佐久間由
倉木隼人…大東駿介
倉木えい…成海璃子
及川福治…池田鉄洋
江口りん…安藤玉恵
牛久亭九兵衛…住田 隆
堀井丈之助…山脇辰哉
宇佐美ゆう…山谷花純
田邊聡子…中田青渚
山元虎鉄…寺田 心
田邊彰久…要 潤
中尾…小倉久寛
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん
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