万太郎、ロシアに行くってよ。本当に??「らんまん」 

らんまんタイトル ドラマ率直感想!

第18週「ヒメスミレ」87・88話

87話
4月。森有礼の号令の元、東京大学は帝国大学に改められました。同時に、理学部は帝国大学理科大学に。田邊が初代教頭として率いることになりました。
そんな中、万太郎はムジナモ発見の論文を書き直していた。発見の経緯に田邊の名を入れて伝え、日本植物学雑誌も擦り直した。大窪もチェックをしてくれている。(季節が春に変わったんだなぁ)
けれど、「教授は決めたことは覆さないと。力になれなくて申し訳ない」と波多野。←そりゃそうやろな。

家で研究を続ける万太郎だが「いかん。全然本が足りん」。←万太郎が正規ルートを拒んで独学で突き進んできたツケを、きちんと払わせているなぁ。どっちがいい悪いではなく、らんまんは、学校で学ぶ意味と価値を伝え続けている、と思う。
「教授はきっと何か誤解をされてらっしゃるんですよ」寿恵子にそう言われ、万太郎は田邊の家に直談判することにする。

田邊邸を訪れていた森有礼は、「教授からよく学ぶように」と英語で伝え、そつなく英語で返答する万太郎。万太郎が自分の愛弟子だったらどんなに誇らしかったかね、ユーシー。

森が去るとにべもなく「二度と来るな」←ですよねwww
「教授、植物が好きなもの同士、お話しさせていただけませんろうか?」 ←万太郎、ユーシーを同士として扱ってはダメなのに…。
大学で標本や書籍を使って、本を出したのは志あってのこと。自分は植物図鑑を出したい。
「それが出来たら、ほかの研究の土台にもなります」
「ハッ、おもしろいことを言う」

「今後の植物学、ワシは共に歩むためにここにおる。許してください」そう伝えても、もう雷鳴は起こらない。そよそよと風が吹くだけなんだ。
「話わかった。私はもう持たざるものは数えない。せっかく生きている。なら、この手に持つものを愛そうと思ってね。あいにく私は、たくさんのものを持っている。大学にも全国の同士諸君から植物標本が続々届いている。日本各地を網羅する日も近い」
ええ、ですから。
「許さないよ」←容赦なさが痺れるぜwww

ワシはなんちゃあ持っちゃいません。身分も地位も。←ズルいねぇ。私は無力だと訴えるやり方は、今の万太郎の立場ではもう通じないし、田邊にしたら絶対に許せない言い分だと思う。
ただ、好きゆう思いだけですき。←さらに、あなたが好きな身分も地位も興味がない。ただ植物が好きなだけだと言ってしまっている。

だから植物から愛される。すごいな君は。どこまでも人を傷付けてくる。←そう、田邊は傷付いているんだよ、ずっと。万太郎に本当に悪気がなかったとしても、ザックザクと傷付けてしまった。

理由が欲しいか。私も図鑑を作ることにしたんだ。大学の総力を上げて、日本中の植物を網羅する植物史を刊行する。君の仕事とぶつかるねぇ。だから、大学の出入りを禁ずる。書籍も標本も一切使わせない。

君が刊行を諦め、私に尽くすなら考えてもいいがね。←もう、ユーシーは万太郎をお前とも呼ばないんだな。組織に属して政治力にも長けた人間が、個人を握りつぶすなんて容易いんだろうなと思わせる展開。世間的にも文句の言えない「理由」が出来てしまった。

けれど、結局つらそうに酒を煽るユーシー。だって、万太郎が自分と一緒に図鑑を作る気がないことを、誰よりもその理由と共にわかっているのに、最後の最後まで、自分が傷付く方法で万太郎を遠ざけた。自分の心に、二度と万太郎への期待を抱かせないために…。

これは祝杯だ。私の魂は自由になった。私の魂は自由だ。決して誰にも縛られない。
晴れやかな表情で「自由だ」と口にする田邊だけれど、その言葉ほどはきっと自由にはなっていないし、自由になれない。誰にも縛られたくないのではなくて、万太郎に縛られたくない。だからもう、田邊は万太郎を突き放すしかなかったんだよ。

失意の中にいる万太郎と田邊。だけど万太郎は、研究する場所さえ見つかればまた笑顔になれる草花バカだから、やっぱり心配なのはユーシーの心なんだよな…。

88話
「万太郎さんは終わらない。終わるもんですか」
寿恵子の言葉を思い出しながら、万太郎はマキシモヴィッチ博士にムジナモの標本と植物画を送る。(その前に園子がスミレの花を書いてたけどな!!!! かわいいが過ぎるぅぅぅ!!!!)

万太郎は博物館を訪れ、里中先生、野田先生に助言を求めることに。
「お二人から教授に、取りなしていただけませんでしょうか」
「田邊さんが大学で植物図鑑を刊行するなら難しいな。それは国費を使って大学の事業を進める、そういうことになるからね。うっかり内容も漏らせなくなる」「大学の人間ではない槙野くんが出入りするのは厳しいな」

冷静な2人の対応が、ドラマ的にはありがたい。それならば、厚かましいけれど博物館で研究させていただけないかと伝えるが、「申し訳ない。大学と博物館は協力関係にある」。

申し訳ありません。甘えてしまいました。←お二人には「甘えた」と詫びれるのに、田邊には出来ないんだな。万太郎の田邊への想いもまた、複雑なんだろう。

槙野くん、本当にね、君が好きだよ。愛おしいに決まっている。だから、友として言わせてくれ。君の才能を評価する人はほかにもいる。君の植物画がいかに正確で信頼できるか、検定の目の確かさ、フィールドワーカーとしての強さ。君を、高く評価してる人がいるんだ。
「え、それは…?」
ロシアのマキシモヴィッチ博士だ。←キターーーーーー!!

博士は今、この世界で最も優れたアジアの植物の専門家だ。博士のいるペテルスブルグの標本館には、日本どころかアジアの植物がたくさん所蔵されている。君の図鑑の助けにもなる。

「君と離れるのは寂しいが、こと学者同士でいえば世界は繋がっている。君はまだ若い。いくらでも羽ばたける!」「槙野くん、やめるなよ」
お二人からの友としての励ましの言葉が、ありがたいね。

ぶっちゃけ、万太郎ホイホイとロシア行きを決めなくてよかった、そこまで無邪気じゃなくてよかったって思っちゃったyo! 身重の寿恵子と園子を守る気持ちで、自分の衝動を制することができた。万ちゃんも成長したなぁって思ったのに、マキシモヴィッチ博士から返事を読んだら衝動が抑えられなくなっちゃった。結局!

博士は、ムジナモの標本や植物画をとてつもなく褒めてくれた。「ムジナモの花の解剖図は、世界中の植物学者にbig impact …大変な驚きを与えるじゃろう」
このムジナモの植物画で、『Mntaro Makino』の名は、世界中の植物学者たちに轟くだろう!
大喜びする万太郎と寿恵子と、ちゃんとお話を聞いている(ように見える)園ちゃん!!!!! 名演技だよ〜〜〜(*^^*)

万太郎は「いや、いかん。いかちゃ…」と多少争いつつも寿恵子に頭を下げる。
「寿恵ちゃん、申し訳ない。ワシ、ロシアに行きたい! ロシアでマキシモヴィッチ博士の元で研究がしたい!」

「いいんじゃないですか。どうしよう、本当に大冒険だ」
ロシアにも子どもはいる。ここと同じように当たり前に人は暮らしている。そう言える寿恵子は、肝が据わっているな。万太郎に言われるがままではなく、自分もこれから冒険に向かうと思えば、心持ちも違うよな。

「そんなことより、あなたを認めてくださる人がいる。それが何よりもうれしい!」
その代わり、寿恵子は万太郎に3つのお願いを万太郎に伝える。1つ目、お腹の子は長屋で産ませてほしい。2つ目、おっかさんに会っておきたい。←まだ会ってなかったんかい!!!

3つ目、私たちを離さないで。
言葉がわからないから、知らない場所で放り出されたらとっても困ります。私にはあなたしかいません。何があっても離さないでください。

「もちろんじゃ!」って答える万太郎だけど、不信感が拭えないよwww
だって寿恵子にはきっと、草花に夢中になって寿恵子たちを放ったらかしにする未来が見えたんだもん。そんなことをロシアでされたらたまったもんじゃない。だから念押し。
寿恵子はやっぱりクレバーなおなごじゃ。カッコイイ!

・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
槙野寿恵子…浜辺美波
大窪昭三郎…今野浩喜
波多野泰久…前原 滉
藤丸次郎…前原瑞樹
田邊聡子…中田青渚
森 有礼…橋本さとし
田邊彰久…要 潤
野田基善…田辺誠一
里中芳生…いとうせいこう
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん

コメント

タイトルとURLをコピーしました