第9週「ヒルムシロ」42話
うちの父は言ってる。これから先、日本中の酒蔵が軒並み潰れていくんじゃないかって。
どういうことですか?
政府が酒屋にしがみつくからさ。←皮肉セリフにグッとくる。
「ここ数年、酒にかかる税金が年々重うなっちょりまして」と竹雄。
西南戦争から財政ガッタガタ、地租改正もうまくいってない。
みんな大好き、オチャケからむしり取ろうって?←丈之助このうやろう、大好きだぜ!
峰屋は土佐一の酒蔵。税金如きでつぶれません。←竹雄の悲しい嘘。万太郎もうっすら気付いたかな? あ、これフラグにもなってるかもしれないね(震)
近代化政策を実施するため、政府は酒への課税を厳しくしていった。
それまで販売したときに課せられていた税金が、酒を作った時点で税金が課せられる造石(ぞくこく)税に!?!?←んなめちゃくちゃな!「密造酒は没収する」と古酒まで没収する始末。それでは、熟成具合を確かめることもできない。どう考えても酒造りの邪魔になってるちゅーの!!
「仕込んだあとからおけから酒が漏れ出すこともあるし、運が悪かったら腐造やち…」
そう。作った酒がすべて売り物になるとは限らん。そんなもん、どんな商売だって同じ。作業した分と比例して売り上げが上がるなら誰も苦労しないちゅーの!! 新しい仕事のための試作やプレゼンにまで税金をかけたら、どんな商売でも潰れるのがわからないなんて、本当ただのしがみつきやで!
タキは万太郎からの手紙を読んでいた。
東京大学の植物学教室に出入りを許されて、毎日忙しく研究しているそうじゃ。
そう、ホンマに入れたが。
綾は今後の相談を持ちかけるも、体調が芳しくなさそうなタキ。けれど、誤魔化して話題を変えようとする。「東京も晴れちゅうろうかね」
それでも綾はタキに寄り添って、茶店に誘う。タキの体を気遣っているようでもあり、綾がタキに甘えているようでもある。2人でずっと、峰屋を守っていければいいと願わずにはいられないよ。
そして東京の万太郎きゅんは、田邊教授に雑誌の相談を持ちかけようと様子を伺っていた。
話の突破口を探る万太郎は、ナンジャモンジャの木の話を振るも田邊はめっちゃ塩対応。諦めずに西洋の話を振ってみると、耳を傾けている様子。←それもどうなの?^^;
西洋の音楽は、日本とは違うがでしょうか。シェークスピヤは、生身の人間そのまんまを書こうとしゆうと聞きました。音楽もそうながでしょうか?
興味があるのか?(英語で!)Are you interested?
(よし食いついた顔の万ちゃんよw)
この間、野宮さんと西洋の植物画を眺めましたけんど、日本のとは影の付け方が違うて、なんと言いますか、奥行きがあるというか。
いい着眼だ。←意外とチョロいなMR.TANABE!
人間の心や体への探求。それが西洋の芸術の根幹にあると私は考えている。音楽においてもそうだ。うんうん頷く万太郎くんは、見事週末に行われる室内音楽会の同伴を許されましたよ!←ここで、寿恵子と会ったりするかしらん。
帰宅すると、今度は峰屋から手紙が届いていた。
「おばあちゃんも私も、峰屋のみんなも息災」←タキのことは「万太郎には知らせな」と言われた綾のやさしい嘘。
万太郎、どうぞ謙虚に、周りの方々に感謝して、明日も研究に励んでください。
手紙を読み終えると峰乃月を探し始める万太郎。明日一日、倉木を雇って東京中を案内してもらうため、峰乃月はそのお礼だと言う。ちなみに、峰乃月は最後の1本だと竹雄。←最後の1本、最後の1本、最後の…(なんか不穏ですけど?)
雑誌に書くためにも、ワシはまだ見たこともないもんと出会いたいき。これも峰屋のためじゃ。
どういて峰屋のためになるがです?←本当よ!
なんぼ政府が酒屋から金を絞ったち、それで国の力を外国に示せるわけじゃない。それより、ワシら植物学者が雑誌で世界を度肝を抜いちゃるほうが、はるかに国の力を示せる! ほんなら、政府もバカらしゅうなるじゃろう。←国力というのは、何も財力や軍事力だけの話ではいのだよね。
なんですそれ、若は本当に。←植物バカって言いたかったか竹雄。私は言いたかったぞ!!!
はぁ〜、峰屋どうなるんだろう(史実はうっすら知っちゃったんだけどね!)
・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
井上竹雄…志尊 淳
槙野 綾…佐久間由衣
堀井丈之助…山脇辰哉
波多野泰久…前原 滉
藤丸次郎…前原瑞樹
田邊彰久…要 潤
槙野タキ…松坂慶子
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん
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