第8週「シロツメクサ」36話
「牡丹を授けられたものは見知らぬ旅に出るんです」「たとえどんなことでも、やってみたいことはやってみるべきです」。先週の振り返りからスタート。
寿恵子の「本当に?」がカットされていなかったので、大満足でっす!
夕食の支度をしているまつと寿恵子。そこにヨモギを練り込んだ新作を見せにくる文太。
ひと口食べて「甘いのに清々しい!」と寿恵子の笑顔まで爽やかなのはいいけど、そのあとすぐに「お腹いっぱ〜い」とか言いだして、おばちゃんびっくりだったわよw
万太郎の描いた牡丹の画に背中を押された寿恵子は、まつに自分の気持ちを伝えます。
「私、行ってみた。鹿鳴館、行ってみたい」。
でも「そんな場違いなところに行くもんじゃない、とにかく許しません」とまつは頑な。
でもおっかさんは、柳橋で知らぬ人はいない売れっ子芸者だったんでしょ。てっぺんまで上り詰めて、おとっちゃんとも出会ったんじゃないの? おっかさんが見た景色、私も見てみたい。
そのお山を登っていくために、おっかさんとみえおばさんは、小さいころから置屋で厳しく躾けられた。そんなくだらない憧れとは別物だよ。おとっちゃんはあんたに、地に足のついた幸せをお望みだったよ。あんたは妾の子でも、れっきとした彦根のお武家の娘なんだ。おとっちゃんが生きていたら、鹿鳴館なんて許すはずがない。
おとっちゃんの心、決めつけないでよ。←そうだそうだ!
おとっちゃんがくれた本、全部、冒険の話だよ。狭い村を飛びだして、見たことない世界に旅立つ。
鹿鳴館は見たこともない世界だもの、きっとおもしろい。くだらない憧れで何が悪いの?
いい加減にしなさい。鹿鳴館は許しません! おとっちゃんがどうしてお亡くなりになったか、忘れたの?
…ごめんなさい。
自室に戻った寿恵子は、万太郎が描いた牡丹の絵を見て机に突っ伏します。←セリフはないけれど、寿恵子が万太郎と話したがっている気持ちが伝わってくる。やりたいことをやるって、簡単にはいかないね。
万太郎は、朝っぱらから植物採集をして大学へ。来るのが早すぎて、まだ鍵も空いてない。←守衛さんよりも早く来ちゃったってことだったみたいだけど、一瞬、意地悪されてるかと思っちゃったじゃないかw
「大学。ここに来たら植物が大好きなお人らがおる。夢みたいですき」
東京の植物が珍しいだけじゃなく、植物好きが集まる場所に行きたくてウズウズしているんだろうね。みんな自分と同じくらい植物への熱意があるんだと信じて疑わない様子が、なんだかちょっと切ない…。
しかし、教室の掃除やら窓拭きをする万太郎の姿に、そんなことできたのねって思っちゃったよ。初めてとは言わんけど、今まで生きてきてほぼやったことないよね?w
通学してきた藤丸と波多野は「早いですね」とちょっと引き気味。←そりゃそうやw
じっとしていられないとルンルンな万太郎とは違い、藤丸はごっつ憂鬱そう。
はぁ、もう、なんで朝なんかくるんだろうな。空が白んでくると絶望するんだよ。
ほら、今日は指されないかもしれない。
指されるだろう、2年は2人。俺とお前だけ! もう比べられるのやなんだよ。
誰も比べてないよ。
そんな悲しい会話が繰り広げられているのに、万ちゃんったら人の教科書に食いついてww
「教科書はすべて英語です。教授が、コーネル大学と同じ教科書を手配されていて」
「へえ、すごいですね! 外国の大学の教科書じゃゆうて。ここの本棚も外国の本ばっかりですき、大学の皆さんはわしとは比べものにならん!」←あ〜あ、地雷を…
藤丸は、おなかが痛いと教室から逃げるように出て行ってしまう。
心配する万太郎に(万ちゃんのせいだけどなw)、藤丸は英語が苦手なんだと波多野くん。
植物学教室は教授の方針で講義も全部英語、論文も英語で書かなくてはならず、藤丸はすぐにおなかが痛くなってしまうんだとか。
「それは…かわいそうに。せめて、教室を飛び出して野山に…」万太郎にっとては当たり前のことなんだろうけどね、波多野くんからは現実的なお返事。
「植物採集は時間を取りますからね。この教室では大学の長期休みのときに植物採集のために旅行が組まれて、計画を立てて取りに行くんです」
「けんど、植物は毎日、どこにでも生えちょる。季節も巡りますし、ちっと目を離したら形はどんどん変わっていく」
「そういうことしていると、勉強に追いつけなくて。講義の準備、宿題と試験、それから論文。それだけで夜になって、すぐに朝が来ちゃうんですよね…」←はぁ、切ない切ない切ない!!!
うさぎに話しかけ、餌に手を伸ばす藤丸。
「胃が痛いときはセンブリのほうが。その葉にも生薬になるものはありますけんど…」
「別に薬、求めてないです。癒し求めてるだけなんで」←癒しを求めてるときに、めっちゃ会いたくない人来ちゃったねぇ。でもその人、害はないから藤丸ぅ!!
癒しと聞いて、藤丸に一緒に帰らないかと万太郎。
「東京の植物、教えてもらいとうて」
「なんでそんなことしなきゃならないんですか。そんな暇、ありません」←万太郎は良かれと思ったお誘いだったんだけどさ、ま、言われちゃうよね。
いいですよね、あなたは。宿題も試験も論文もない。好きなように来て、好きに勉強して、好きに帰るだけじゃないですか。しかも教授に気に入られている。なんですか? 土佐の繋がり? 教授があんな「繋がるべくして繋がった」とか。すごいですよね。失礼します。←まぁ、うまくいかないときって他人の何もかもが羨ましく思うことあるからな…(泣)
「槙野さんが悪いわけじゃないです」波多野くん、一応フォローしてくれたけど…
でも、僕たちもここに入るのは簡単じゃなかったし、居続けるも大変なんです。あなたとは違うから。
くぅぅ、切ない!
私、勉強嫌いだったから、藤丸も波多野くんもすごいよ! やってもやっても終わらない宿題、私なら投げ出す自信しかないぞ。しかも英語!!!! 無理だーーーん(T T)
・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
西村寿恵子…浜辺美波
笠崎みえ…宮澤エマ(回想)
阿部文太…池内万作
波多野泰久…前原 滉
藤丸次郎…前原瑞樹
脇田伝助…小野まじめ(な〜に〜!)
西村まつ…牧瀬里穂
田邊彰久…要 潤
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん
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