不妊治療をやめて前向きになれたという話をまとめていて、
「そうだ! 不妊治療そのものが、もっと前向きなものになったらいいんだ」と思ったわけです。なのでツラツラと書きます。
治療には心のケアも必要
私が今言ってる前向きっていうのは、治療の成功率の向上とかではなく
(もちろん成功率は上げるべきだが)
治療のゴールが、妊娠・出産だけだと思ってしまわないように
自分たちの人生に子どものいない生き方もありなこと、
妊娠せずとも里親という選択もあること、
そもそもとして、子どもを授かるために治療をしていること自体、
とても素晴らしいことだということ。
そんな話をしてくれる人がクリニックにいたら、救われる人は多いと思う。
私は2回目の流産のあと、不育症の検査を受けました。
そのクリニックで私の治療歴を見た医師がまず口にしたのは
「よく頑張って来られましたね」という労いの言葉でした。
私の行いを肯定してくれたんです。
それはとても心に響いたし、
「私、頑張っているんだな」って自分を認めてあげられました。
不妊治療の現場にカウンセラーを!
ドラマで見る程度の認識で言いますが、欧米では当たり前にいるカウンセラーという存在。そういう人たちの力が、不妊治療には必要だと思う。
不妊治療って、体力、気力、財力をごっそり奪われるんですよ。
(人生の中で、この3つを同時に奪われることってそうないと思うよマジで)
それなのに、なかなかうまくいかない。頑張っているのに報われない。そんな環境に身を置いて、心身のバランスを崩さないでいられるだけでもすごいし、実のところ、本当はみんな崩れたバランスの上でなんとか立っている状態なんだと思う。
なかなか報われない治療だからこそ、心に寄り添う人が必要です。
心が冷えきる前に、前を向く力をくれる人の存在が必要です。
「不妊治療アドバイザー」的な人を配置しているクリニックもありますが
あれではない。あれはどっちかというとクリニック側の人で、
患者の流れを潤滑に進める人、みたいなイメージなのであれではないです。
治療しながら子どもを持たない生き方も考えてみるっていうのは
心理的にハードルは高いと思うけど、そこはプロの手腕を発揮してもらうということで、ひとつ!