不妊治療通いの日々で地味にキツかったこと

5年以上、不妊治療に通う日常を送った中で地味にキツかったことの一つに、
「妊娠するかもしれない」ことを前提に生活することだったように思う。
いや、妊娠を望んでいるんだし何がキツいの?と思われるかもしれないけれど
不妊治療って魔法の治療でもなんでもなくて、
治療したからといって妊娠の確率が格段に上がるものではないのです。

そんなことはわかっているし、どちらかといえば私なんかは
妊娠しない未来のほうが確率的に高いのに
「妊娠するかもしれない」から、ヨガ教室は会員にならずに単発で受けよう、とか。
(会員になると解約も面倒だしお金も無駄にするかもしれないから)
数ヶ月後には「妊娠してるかもしれないから、仕事をするならパートのがいいだろう、とか。
(正社員で採用されたら治療しづらいしすぐに妊娠したら迷惑かけるから)

妊娠するかもしれない、だけど、しないかもしれない。
そういうことを前提に生活することは、心にじわじわとイヤなものを蓄積させていた。
そんな日々も、1〜2年ならなんとも思わなかったかもしれない。
5年以上は長すぎた。

日々の選択はいつも、妊娠するかもしれない未来がベース。
だけど全然ワクワクできない。その未来が訪れる可能性がとても低いから。
そういう後ろ向きな思考が、いつもどこか前を向けない気にさせた。

治療をやめたことで、ただ過ぎていく自他楽的な⁉︎毎日でも、
後ろ向きでないことだけでとりあえずOK。
妊娠してもしなくても、子どもがいてもいなくても
どんな生き方だって、前を向けていればありなんだ。
きっとそう。絶対にそう。

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