脚本の見事さに唸り、ダラダラと泣いた朝「らんまん」 

らんまんタイトル ドラマ率直感想!

第5週「キツネノカミソリ」24話

ワシには好きいう才がある。これは、峰屋に生まれたからこそ育ててもらった才。
ほんじゃきワシは…何者かになりたいがよ

植物の道は仕事になるかわからん。人生を棒に振るかもしれない。そのために、生きていいのかとタキ。峰屋を継がないことではなく、万太郎の行く末を案じているのが伝わる。
「高知におったら守っちゃれる。ワシの目が黒いうちは不自由させん」タキは本当に強くて愛のある人だな。

「けんど、行くがか? 峰屋を捨てて」「はい」
お婆ちゃん、ごめんなさい。けどワシは、槙野万太郎は、お婆ちゃんの孫と生まれて、ほんまに、ほっんまに幸せでした!
ワシは許さんぞね。決しておまんを許さんぞね。許さんぞねぇ(涙が溢れるタキ。ここでタキの涙を見せられては、こちらの涙腺が崩壊しますて!!!!)

綾は、タキの懐紙(かいし)から万太郎が描いたバイカオウレンの絵を見つける。母・ヒサが好きだった花の絵。綾はその絵を抱きしめるようにして、泣く。
万太郎はタキに抱きつき声をあげて泣く。万太郎の背中をさするタキの手のやさしさが堪らんよ。
こんなもん、こちらも泣くに決まっていますろーがーー(方言適当ですすいません)

そして秋、峰屋にまた酒造りの季節がやってくる。綾が蔵人らに挨拶をしているころ、万太郎は、土佐の植物目録を作るために奔走していた。竹雄と!

当主・万太郎から蔵人らへの挨拶のとき、万太郎は峰屋を出ることを皆に告げます。
ざわざわざわざわ、ざわつく一同。
東京で植物学の道に進むこと、峰屋のことは綾に任せることを伝えると、「こんな若い女が蔵元になって腐造を出したらどうする! 女は穢れちゅう」とNウォーム!(お値段以上ニトリ)「腐造を出したらおまんのせい」←こんなん言う輩ばっかりだったんだろうねーー、あーー、今もいるかーーーー! ヤダヤダヤダヤダ!
当主は草の道を進むといい、蔵元を女に任せるという。そんなとこに道はない!←ブティック・今野も黙ってないよ!

「道がなくても進むがじゃ。ワシらが道を作りますき」

大変なことだとは重々わかっています。でも正直、涙が出るほどうれしい。
幼いころ蔵に入った日から、酒造りに魅入られてしまいました。
酒造りに憧れ続けてまいりました。
男に生まれてきたらよかったと、何べんも自分を恨みました。女は穢れちゅうき入ったらいかんと言われて、自分ではどうしようもないことで、なんでじゃろうってずっと苦しかった。

この世に男と女がおって、どういて女ばっかりがそう言われんといかんじゃろうと。
この先、未来永劫「女は穢れている」と言われ続けるがか。
「立ち入ったらいかん」と言われ続けるがか。

けんど万太郎は、このままの私に任せると言ってくれました。
そんなら私は思う存分、働きたい。峰屋のために働きたいがです!
私の願いは峰屋でうまい酒を作り、店をもっと大きくすること。
そのために力を尽くしますき、皆の衆、どうかよろしゅうお願いいたします。

「綾様、私はついて行きますき」「綾さまの酒好きは、ようわかっちょりますき」
綾のために、まず女中らが声を上げてくれるのがいいのよ。
「ワシらを大切にし、峰屋のために身を粉にして働いてくださる。なんの不満がありますか。綾さまは若旦那よりよっぽど働き者ですきね」いつも周囲に苦笑い!?を提供していた市蔵だからこその、この愛あるセリフ。キャラの使い方、最高かよ!!!

「そうじゃ、ワシの自慢の姉さまじゃ!」←こういうことをサラッと言うのが万太郎の人たらしなところよねぇ。

年が明け、万太郎が手がける土佐の植物目録作りも佳境を迎える。そしてそれは、万太郎の旅立ちのときが近いということ。

「竹雄、今までありがとう」
「えっ…」
「お別れじゃのう」

ハイ、泣きました。BSでも泣いて、本まんでも泣く。プラスでも見直して泣く。
タキの「許さんぞね」で泣いて、万太郎の「おばあちゃ〜ん」で泣いて、綾の「女は穢れていると言われ続けるのか」でボロボロ泣く。ていうか、綾の所信表明は終始、涙・涙ですよ!

らんまんは、脚本がとにかく上手い。
感情が乱気流のように乱されて泣かされる物語も好きだけど、らんまんは感情をかき乱されるというよりも、どのキャラの想いも自然と伝わってきて、思わず涙が出てしまうという感じかな?
らんまんという物語全体の「愛」に触れて、じんわり泣けるという感じでせうか。

「自由」「男女平等」「好きな道」など、私たちと同じようなことで悩み、苦しみ、それでも道を見つけて進むという万太郎たちに、希望を見てしまうのでしょう。

明日は、竹雄。竹雄はどう生きる?

・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
竹雄…志尊 淳
槙野 綾…佐久間由衣
市蔵…小松利昌
ふじ…石村みか
たま…中村里帆
槙野ヒサ…広末涼子(回想)
槙野タキ…松坂慶子
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん

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