第4週「ササユリ」20話
目の前の男がジョン万次郎だとわかると「大変失礼いたしました。ご存命とは存じ上げず…」と万太郎。「大昔の人間やと思っちょったか」サラッと言ってたけど、ヘビーなひと言よね…。
子どものころ、万次郎のお話がまとめられた本を読んだと万太郎。
英語を学んでいる途中で何回も読んだ。漂流してもへこたれず、無人島に着き、アメリカの捕鯨船に救われ、船長にかわいがられ、ついにはアメリカで暮らされて。
外国の方々と世界中の海に乗り出されたときは、本当に胸が踊りました!
「帰ってこんほうがよかった。この国に帰ってくるまで、ワシは自由の中におった」
万次郎の本が藩に提出された翌年、黒船が来た。中浜はすぐに江戸に呼ばれ、外国の事情を説明する役を担った。英語に関して、中浜の右にでるものはいなかったからだ。けれど幕府は、中浜を間者と疑った。…いやはや、ありそうな話でゲンナリしちゃうね。
「オランダしかわからん通詞が入り、この国は不利な条約で国を開くことになった。自分だけが果たせる務めがある。そうわかっていながら、己を殺したがよ」
中浜が乗った捕鯨船には世界中から男が集まっていた。
皆が互いの力を認め合う。船の上には自由と自立だけがあった。
「あなたは自由を憎むと言った」
「知らんままだったら、この歳まで胸のうちをかき立てられることもなかった。気鬱の病にかかることはなかった」
「それほどまでに忘れられんがですね」
「忘れたことはない。ワシにとって自由とは海で見た夢そのもの。命そのもの。でも、自分で捨ててきてしまった。大海原、クジラ、仲間たち。ジョンマンと呼ぶ声、高い飛沫」
「(それは)ワシにとったら植物ですき。小さい双葉から色鮮やかな花まで、硬い種から植物が芽吹く力を思うと胸が熱くなる。一体どれくらい種類があるんだろう、色形があるがじゃろう。じっとしていられない。鎖を引きちぎって野山に行きたい」
「人の一生は短い。後悔はせんように。ワシも仲間と捕鯨船に乗りたい。クジラを追いたい。ずっとずっとそう願ってきたけど、もう、老いてしもうた」
そのころ竹雄と綾は…。
「付き合ってくれてありがとう。楽しかった」「ワシも楽しかった」
東京土産のかんざしを取りだす竹雄。
「こんなに楽しかったから、もういいね。おばあちゃんの言う通りにする」
「逸馬さんも言っていた。これからは誰でも自由になっていい。おなごも自由になっていいと」
「だったら、竹雄だって自由になっていい。もう万太郎や私に支えんと、自由になって構わん」そんなこと竹雄に言うてやるなよって思うけど、綾にしたら竹雄も弟みたいな存在なのかな。でも、弟と弟みたいなもんの間にはきっと大きな違いがあるから、諦めるな竹雄!!
「おばあちゃんに引き取られなかったら、みなしごのまま。こんなに幸せ、十分じゃ」←綾はタキの娘の子どもなんだから、引き取られなかったら…という事態にはならなかったと思うぞ綾! 育ててもらった恩は恩。それと生きる道は別。綾も自分の意思で生きるがじゃーーー!
「ワシは、若と綾さまをお守りするよう言いつけられて育ちました。それ以外の生き方がわかりません。だからお二人のそばにおりたい。それだけがワシの望み。綾さまがどなたとご一緒になろうとも、峰屋を出られようとも、ワシの忠義は変わりません。たとえ離れても、一生お守りすると誓います」竹雄よう言った!って思ったのにね、「大げさやね、竹雄は」なんて綾ぽん、そりゃないぜ。さっきから竹雄の心に塩塗り込むじゃん(泣)
「私なんかに誓ってくれなくていい。明日、佐川に帰るわ」
竹雄、切ない顔してかんざしをしまってしまったやないの!!!!!
逸馬は改めて万太郎を結社に誘う。「政治のことをしている暇はない」万太郎、言い方w
「ワシは、佐川に帰る。話さないといけない。一番、大事な人に」帰ったら、タキとの決戦だね! ファイッ!
帰り際、シーボルトの著書を万太郎に手渡す万次郎。
「なかなか絵が上手い」
「ええ、上手いけど。ひとところしか描いてない。本当は季節ごとに描かないと。そうでないと植物の本当がわからない。これは、外国の人には無理」
「外国の人と張り合うが?」
「張り合うわけじゃない。外国の人が日本の植物を明らかにするのは無理。植物が好きで、緑豊かな地に暮らし、植物の絵がよく描ける。その上、英語で読み書きができる。そういう人間が、今ここに居合わちゅう。今、やらんといかんが」それは誰だ? ワシワシじゃーーーってか。万太郎の分析力、自己肯定感の高さ、植物への愛、いいですね!!!!
「傲慢なんてもんじゃない。強欲業つくばりじゃ。自分こそがそういう者だと言うのか」
「はい」てへぺろ万ちゃん、憎めねーーー。いやむしろその笑顔、守りたい! 竹雄の気持ちがよくわかるわwww
「バカじゃのーーー。ワシはバカなやつほど欲しくなる」とデレデレの逸馬。万太郎は人たらしなんだろね。万太郎はバカだけどバカじゃない。やはり天才なだろう。
「ワシは佐川に帰ります。そして行くがじゃ」東京へ? 行くのね、万太郎!!! 竹雄もお供するのかしらん。綾のことはどうするんだろ。竹雄と綾が結ばれることはないんじゃろか…。
逸馬と「またあとで」と別れた万太郎。
スローで映る逸馬の背中。またあとで……嫌な予感しかしませんけど!!!! 逸馬、だ、大丈夫か!?!? 予告がないからまったくわからん。
とにかく、悲しいことは起こりませんようにーーーー!!!
・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
竹雄…志尊 淳
槙野 綾…佐久間由衣
早川逸馬…宮野真守
野田基善…田辺誠一(回想)
ジョン万次郎…宇崎竜童
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん
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