第8回「女三人よればかしましい?」(第2週)
よねを追いかけてきて、思わぬ形で生まれて初めて裁判所へとやってきた寅子。
そこで初めて傍聴する裁判に内容とは―――――。
DV夫との元から実家に逃げ帰り、離婚裁判で勝訴した峰子さん。だが、夫は嫌がらせのようにすぐさま控訴した。離婚裁判はなかなか決着がつかない。そこで峰子さんは離婚裁判とは別に、嫁入りの際に持参した品々の物品返還請求を起こしていたのだ。
そこには、亡き母の形見である留袖が含まれていた。
「このままでは被告がその品々を償却したり破棄したりするのではないかと、原告は恐れているのであります!」←DV夫ですからねぇ、やりかねない!
被害者に非があるような言い方はやめい!
東田さんが家に帰ってこなかったと訴状にありましたが、峰子さん、あなたは家に帰ってくるように促したりしなかったのですか?
「一度、手紙はだしました」
たった一度だけ?←うるせーよ!
「後で手紙を書いたことを、ひどく怒られたので」←怒られた=暴力振われたってことですね?
怒られたから終わりですか。努力する方法があったんじゃないではないですか。あなたがもっと居心地がよくするよう尽くすとか。←きーーーもち悪っ!!!!!
この留袖、どうしても取り戻したい品物とは思えませんが?
「私にとっては大切なものです。この着物は、家族の幸せの思い出そのものなのでございます」
ならば新たな思い出を東田さんと作るというのはいかがですか?←頭にウジわいてんのかおんどれい! 作れるわきゃないだろアホか!!!
は?
一度離婚を認めた判決が出ましたが、彼は控訴しています。これは、これまでの自らの行いを改めて、夫婦生活を続けたいという気持ちの現れです。
「何をバカな」
結婚中、妻の財産を夫が管理するのは民法が定めた通りです。
つまらぬ嫌がらせはやめて、原告はもう一度夫婦生活をやり直すべきではないですか?←オイ右のシソンヌ。死ぬど。そんなこと軽々しく言うてええんか?
結審は来週。
閉廷するとよねはめっちゃ早足で出ていく。慌てて追いかける寅子。
「つけてきたのか」はいぃ
寅子は、よねが法改正のことで気を落としているのではないかと心配でつけてきたという。
「でもあれか、裁判所に来たのはそれでも弁護士になるために頑張ろうって自分を鼓舞するためで」
「ふっ、身震いするほどおめでたい女だな」
はて?
「あの裁判を見て、どうやって自分を鼓舞できる? 着物なんて取り返せるわけがないのに」
「え? 峰子さんが裁判に負けるってこと? 嘘でしょ! あんなにひどい目に合わされてるのに?」
「法がお前のいう規則なのだとしたら、着物は返ってこない。着物は夫のものだから」
女はいつも虐げられてバカにされている。その怒りを忘れないために、私はここに来ている。
相談相手はやっぱり優三ですよねそうですね!
家に戻って優三に相談だ!
「確かに、着物を取り返すのは難しいかもしれないね」
はて?
「離婚が成立してないんでしょう?」
「離婚裁判には勝訴したけど、控訴中とかなんとか」
「あぁ、やっぱり難しい案件だね」
どうして?
民法に「夫は妻の財産を管理す」とあるという。
「法律上、結婚した時点で、妻は夫の管理下に置かれている」←妻になるメリットなし!
「結婚したら妻は社会的無能力者となるため」←なめとんか!
そんなのすごく変! なぜ性別で区別するの?
「う、うん。僕に怒んないで…」www
お母さの形見なのに、あの暴力夫は買ったものじゃないのに、筋が通らないじゃない。結婚しているってだけで着物はあの男のものになるってこと?
「落ち着いて、深呼吸。吸って、吐いて」ス〜、ハ〜、ス〜、ハ〜。←息ぴったりの2人www
「トラちゃんが言ってることはごもっとも。でも、今の日本じゃ結婚するということはそういうことなんだよ」
寅子の怒りを深呼吸でコントロールする優三。優三、これからも寅子のことを頼むよwww
ここまででも十分楽しいんだけど、寅子、家族が団欒している居間にやってっきてこう叫びます。
罠だよ←www
「結婚って罠」
結婚すると、女は男に全部権利を奪われて離婚も自由にできないって誰かに教えてもらった? 教えてもらってないよね!?
言いたいことだけ言って立ち去るの図www
とはいえ、怒りが鎮まらない寅子は枕にぶつけます。うん、収まらなよね。信じられない法律だものね。そして六法全書を開きます。
翌日、穂高が新入生たちを宥めにやってきた。
「法は必ず変わる。信じてほしい。君たちの進む道は明るい。胸を張り、前を向き、これまで通り勉学に勤しんで欲しい」
はい。
よねは返事をする代わりに挙手をして意見を述べる。
「おっしゃる通り、いつかは法も変わるでしょう。ですが、二十年後三十年後とういことでは話になりません」
どんなに遅くとも、君たちが法学部を卒業するまでには必ず。
私も協議の場に参加しているから間違いはない。どうか、信じてくれ。
寅子はここで「法改正とは関係ないのですが」と話し出す。←鋼の心すぎるわ!
そして、昨日傍聴した裁判の内容を語りだす。
よねは着物は絶対に返ってこないと言っている。確かに、民法第八百一條に夫ハ妻の財産ヲ管理スとある。しかし、同条二項には、夫が妻の財産を管理すること能わざるときは妻自ら之を管理すともある。
しかし、「残念ながら、夫に管理能力がないとは言い切れず」
だから、最初から無理と言ってるだろう。
それはわかってる。でも、どうしても納得できないのです。本当に無理なのでしょか。
なんだその質問。
さぁ、どうだろう。法廷に正解というものはないからね。
え? ないの? 正解。
そうだ、君たちならどう弁護するか、どんな判決が出ると思うか、考えてみるというのはどうだろう。どうだ、面白そうだろう。
はい!
・キャスト・
作…吉田恵里香
猪爪寅子…伊藤沙莉
猪爪はる…石田ゆり子
猪爪直言…岡部たかし
佐田優三…仲野太賀
米谷花江…森田望智
猪爪直道…上川周作
猪爪直明…永瀬矢紘
山田よね…土居志央梨
桜川涼子…桜井ユキ
大庭梅子…平岩 紙
崔 香淑…ハ・ヨンス
笹山…田中要次
久保田聡子…小林涼子
中山千春…安藤輪子
桂場等一郎…松山ケンイチ
穂高重親…小林 薫
他
語り…尾野真千子
主題歌…「さよーならまたいつか!」米津玄師
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