スズ子よりキャラが立ってる人が多過ぎて埋もれてるんや!「ブギウギ」

ブギウギタイトル ドラマ率直感想!

第16週「ワテはワテだす」74話

タナケンとの舞台稽古を続けるスズ子だが、タナケンからは相変わらずアドバイスはないし、俳優の田中からは「調子が狂った」から中村に役を取られたととばっちりを受ける。「そんなん言いがかりや」それな! だけど「間もズレてるしやりにくったらありゃしない」とも言われてしまう。

スズ子は思いきってタナケンにも確認する。
「間がズレてるってほんまでっか?」タナケンはここでも「う〜ん、どうだろうね」と。
ま、間がズレてるかどうかは客が判断するところというか、ウケればその間が正解ったりするしね。

とはいえ、スズ子は今戸惑っているのだからと、山下じいマネージャーも「福来に何かお言葉をいただけませんか?」とすかさずフォロー。それでも「言うことはとくにない」って、タナケンも面倒くせえな! なんか言ってやれよ!

USKでは大和らに厳しく指導されて、東京では羽鳥んに追い込まれて。
「新しいことをするときは一つ一つ乗り越えてきたのに、相手されないのはしんどいです。どやされたほうがマシや」

そんなスズ子に「もう少しだけ踏ん張ってみまへんか?」山下じいマネージャーは粘る。
スズ子に理由を問われじいは言う。
福来スズ子より達者に歌う歌手は他にもいるけど、みんなこぞってスズ子の歌を聞きにくる。「それは、あんた自身が面白いからや」←言いたいことはわかるけど、そこがもうちっとドラマで滲み出ているといいのだけどねぇ。スズ子のキャラが愛助や小夜に負けてるのよ…(とほほ)

スズ子の歌しか知らない人にも、スズ子の魅力を知ってもらいたい。それが、山下じいマネージャーの思いだった。
それを聞いた愛助は「はぁ! ええこと言うなじいは」っ感心しちゃうの、めっちゃ愛助でやっぱり愛助はキャラが立ってんのよね(汗)
愛助いわく「家のことしてるだけでスズ子さんには愛嬌いうかおかしみいうか、つい目で追ってしまう佇まいがあるんや」ってことだけど、だからそこを描いてくれよ!!!

で、これまたスズ子よりキャラが立っている小夜がサムに振られたと駆け込んでくる。
「あのアメリカ、絶対に許さへん!」と駆け出し「コラァ、アメリカぁ!」とサムに食って掛かるスズ子。…まぁ、ちびスズ子時代には男子たちに噛みついたりしていたけど、それ以降、スズ子の喧嘩っ早いエピソードってあったけ!?!?(エピソードが重なってないのyo)

サムは小夜に「ワタシとケッコンしてください」とプロポーズするも「結婚やなんて認められるはずないやろ」とスズ子が何故かダメ出し。

「急にアメリカに来いやなんて人さらいやないか」「だけど、結婚と人さらいは違うべね」
こういうスズ子と小夜の会話をもっともっと描いていたらなぁ。

小夜が、スズ子のそばに居ると自分まで特別な存在な気がしたというのもなんだか後出し的な話だし「憧れてるだけで、真似事もできねえ。オレはずっと何者でもなかったんだ」っていうのも、言ってることはわかるんだけど、小夜が歌手になる努力をしていたのかもわからないし、スズ子の付き人が忙しくて夢を追う時間がなかったかどうかもわかんね。だからこう、スッと入ってきまへんねん!

小夜ちゃんは小夜ちゃんやろ。どこで何してたかて小夜ちゃんは小夜ちゃんや。堂々としてたらええねん。

そう言って小夜を励まし、戻っておいでとスズ子は言うが、小夜はそのやさしさを振り切って出ていく。そしてトムと話してきた愛助は「真面目そうな人やったで」とトムをさりげなくフォロー。

スズ子は、小夜のことが心配だけれどそれだけじゃなく「小夜ちゃん、取られんの悔しい」と吐露する。そんなスズ子に、愛助はトムとの会話を聞かせる。トムは小夜から家族に捨てられたと聞いていたから、スズ子が現れたとき「なんや、ホッとした言うてたわ。家族がおったんやったらよかったて」

そして「二人のこと、もっぺん考え直してあげたらどうや」とスズ子を促す。

ブギウギの裏テーマは「擬似家族」なのかなぁ。
書き手が、血のつながりよりも大切にしている家族像があるような感じがしますよね。

・キャスト・
作…足立紳 櫻井剛
福来スズ子…趣里
村山愛助…水上恒司
小林小夜…富田望生
サム・ブラウン…ジャック・ケネディ
山下達夫…近藤芳正
棚橋健二…生瀬勝久
羽鳥善一…草彅 剛

語り…高瀬耕造アナウンサー
主題歌…「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里

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