第16週「ワテはワテだす」72・73話
新しい活動の場を広げるため、楽団を解散したスズ子ってアナウンスされたけど、まぁそうだけどなんかニュアンス違うよな。。
“みんな”の活動の場を広げるため、よね?先週描かれたのは。
小夜は「今日で、スズ子さんの付き人やめます」と宣言。あまりに唐突過ぎて「他に仕事の当てはあるんか」とスズ子は心配するが、もう決めたことだと小夜は走り去っていく。
スズ子は女優向きらしい
愛助にもスズ子の件を報告。話しているうちに、小夜が最近ちょいちょい早引きしていたことを思い出し「なんぞ悩み事があったのかもしれへん。やっぱりもういっぺん話してくる」と。
しかし「今はそっとしておいたほうがええんとちがうかな。頭冷やす時間もいるやろ」と愛助に言われ、2〜3日様子を見ることに。
しかしその間に、小夜は姿を消していた。それから3カ月が過ぎ、昭和21年4月。
大学を卒業した愛助は村山興業に入社し、宣伝部の社員として働いている。
そしてスズ子には棚橋健二ことタナケンから、オファーがあったという。
タナケンは、浅草の喜劇王。
「数多くの映画に出演するだけでなく、舞台では自ら演出までこなし、彼の作る歌あり踊りありの喜劇は大変な人気を博していました」
「歌うて踊れる女優が見つからず、配役に難儀している」ということで「向こうさんが福来さんに会いたいと」と山下じいマネージャー。畑違いだから断ってと言うスズ子に、山下じい敏腕マネは真剣な面持ちで「ワシはそうは思てまへん」と粘る。
村山興業で長いことマネージャーさしてもろて、眼力は鍛えてあるつもりだす。
芝居の向き不向きは人を見たらわかる。福来さん、あんた女優向きや。
「芝居だけやのうて歌まであるこの演目やったら福来さんにちょうどええ。挑戦するんやったら楽団を解散して手の空いてる今しかあらへん」←山下じい敏腕マネージャーは、先をちゃんと見ているなぁ。スズ子の芸の幅を広げてあげたいんよね。やりよるな、山下じい!
しかし、いざタナケンに会いに行くと2時間ほど待たされた挙句、挨拶してもな〜んも言わずにじっと福来スズ子を見ているだけ。クセつよ目力!!!
「あのう、聞こえてはりまっか? 会いたい言われて来たのに、なんや無視されてるみたいや。あっはははは」
「よく喋るね」←あんたが喋らへんからやっ!!!!(けど、間は上等。上からww)
私はあなたを好き好んで呼んだわけじゃないって、なぬ!?!?
どうやらある人に配役に難航していると話したら、福来スズ子はどうだと強く推されただけだと言う。
「なるほど。スヰングの女王ならと会ったまでです」
で、どうでっか?
「どうだろうね」www
気に入らへんのやったらはっきりおしゃってもろて構いまへんけど。
「……」
タナケンはスズ子と山下の質問に答えずじっと見つめるだけ。思案しているのか人間性を見極めているのか、今はまだよくわからん状況。けれど、いいか悪いかなんてこの段階で答えようがないだろうし、そう考えると舞台のことだけを真剣に考えている人とも言えるな。
しかし時間の無駄だと判断したスズ子はこの仕事を辞退しようとするが、「よう、福来く〜ん♪」と陽気に入って来たのは羽鳥善一くん。来ると思ってたwww
羽鳥んはこの舞台の音楽監督。タナケンが話していたある人というのは羽鳥んだったわけ(でしょうね!)
「この話はたった今お断りさせていただいたんです」とのスズ子の報告は華麗にスルーされ「そんなことより福来くん、君のイメージで曲を作った」と羽鳥ん。
「コペカチータ」
なんでっか?
「これは君にしか歌えない不思議なリズムなんだ」
棚橋さんとの共演でまた新たな扉を開いた福来スズ子が、この歌でさらに魅力を爆発させる。どうだいワクワクするだろう?
「君が歌ってこそ、この舞台は完成する。ねえ、棚橋さん」
「それはどうだろう」www
そこに入ったのは山下じいマネージャーで「やらせてください! 先生にも舞台本番までには福来の魅力をご理解いただける思います。ぜひやらせてください!」
羽鳥んも援護。「この曲は君が歌わなきゃ意味がない。どうだい福来くん?」
そこまで言われたら…やらな済まへんのやろけど。あちらの方が、どう言わはるか。
「別にいいんじゃない」オイwww
「別にて」←ほんそれw
こうしてスズ子は、タナケンの舞台「舞台よ!踊れ!」への出演が決まり、愛助は「すごいやないか!」と大興奮。いつも通りやな!w
「喜劇王タナケンとスヰングの女王福来スズ子の共演やで。何が起こるんや。想像できへん!」相変わらず萌えてますなw
わかっていることはただ一つ、最高の舞台になる。そうやろ? ←自分を推してくれる存在がいるってええな!
スズ子は、タナケンが無口でケッタイなおっさん、映画のタナケンとはまるで別人や!と愚痴るが「そんなんめずらしない」と愛助。
「舞台を降りたら無口で神経質なんて、うちの漫才師や落語家にもぎょうさんおるわ」と言い「せやからそんなん気にせんと、胸借りるつもりでぶつかったらええ」と。愛助、いい助言するやん。
「絶対、ええ機会になる。応援してるで」やっぱり自分を推してくれるパートナーってええな!
大阪の様子がわかったのはええけど突然の秋山はどないやろ
73話のアバン開けは、突然の秋山。
リリーも和希も、林部長もみんな無事だという。
けれど、空襲で母を亡くしたという桜庭はUSKを辞めたという。和希ちゃん、なんしか苦労が絶えないな…
秋山は公演の合間を縫って、新しいダンスを習いに上京してきたらしい。
スズ子がタナケンと舞台をすることになったことを伝えると「大ファン」らしい秋山は、「さすが福来さんや」と。おそらく、気分よくなってるスズ子。こういうスズ子の顔芸的なものを、もっと寄ってわかりやすく描いてくれていいんだけどな。
秋山は「必ずUSKを日本一の歌劇団にします」と宣言。「あんたやったらでけるわ」とスズ子もエールを送り、いい感じに別れた2人だったが、そこにサムと腕を組んで歩く小夜ちゃん!?
で、秋山を颯爽と追い抜いてくスズ子。「え、なんで?」
しかしこの日は小夜を見失ってしまう。人に尋ねるも「パンパンなんか追っかけてどうすんだ?」と聞かれ、スズ子絶句。「小夜ちゃんがパンパン…そんなわけあらへん!」と声を荒げてしまう。←こういうとこ、梅吉みたいやな
夜、愛助にそのことを相談する。小夜が、闇市のあたりでアメリカさんと腕組んで歩いていたと聞いた愛助は「スズ子さん、それ…」
付き人やめて、金に困ってるんのかもしれん。女が一人で生きていこう思たら、並大抵やないやろ。
そんな中、スズ子は稽古初日を迎えた。役者紹介が終わるとタナケンは挨拶もカットして「稽古始めましょう」と。
芝居の稽古をつけて欲しいスズ子は「ワテはどないでか?」とタナケンに確認するが、「君は、どうだろうね?」ととくにアドバイスはなし!
帰り際、スズ子の顔を見て「どうもしっくりこない」とか言うし、役者の田中は「いいよな、人気歌手は」とか言われちゃう。
ワテかて不安やとスズ子は言うが「棚橋先生は歌手に上等な芝居なんて求めちゃいないよ」とか言っちゃってさらには「つまり、期待されてないってこと」って田中お前、タナケンちゃうやろわかった風に言うなよ!!!
でも大丈夫。山下じい敏腕マネージャーが「すばらしかった」とフォロー。
原節子がおんのか思いましたわって、そりゃ言い過ぎw
タナケンさんの芝居言うたらいやでも注目されます。役者の皆さんも気持ちが張り詰めてはるんでしょ。
稽古の帰り、トボトボと歩いているとサムと手を組む小夜とすれ違うスズ子。
「あんたこの人と何してんねん、まさか…」「そうでねえ!」
今は住み込みの工場で働いていてサムは恋人だと小夜。スズ子は「兵隊さんらにしたら一時のことなんやで」と心配するが小夜は「オレはサムを信じてる」と聞く耳持たず。
ずっと一緒にいてくれると言ってくれたと言う小夜に「そんな嘘に決まってるやろ!」と言ってしまうスズ子。←そりゃねーぞスズ子。
さらに小夜をたぶらかしたとサムを責めるスズ子だが、とにかく放っておいてくれと小夜はサムと走り去ってしまう。
スズ子、小夜が心配なのか? それとも、小夜が付き人をやめたことに納得がいってないのか? 執拗に小夜とサムの間に入って、一方的に騙されていると小夜を責めるスズ子だが、うーん、それが親心的なものなのだと脳内で補正しながら見るほどには、スズ子と小夜の関係性を描いてないからな。
なんか、感情が追いつかない。。
・キャスト・
作…足立紳 櫻井剛
福来スズ子…趣里
村山愛助…水上恒司
秋山美月…伊原六花
小林小夜…富田望生
サム・ブラウン…ジャック・ケネディ
棚橋健二…生瀬勝久
山下達夫…近藤芳正
羽鳥善一…草彅 剛
他
語り…高瀬耕造アナウンサー
主題歌…「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里
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