第15週「ワテらはもう自由や」69話
久しぶりに集まった福来スズ子とその楽団たち。
終戦以来、3カ月ぶりの再会だったが「毎日が目の前のことで必死で、気がついたら日が経ってたいう感じですわ」ってな、そりゃそうや…。ブギウギはいわゆるツラいこと苦しい描写を深ぼらずに振り返り目線で描く傾向があるような気がする。朝ドラにありがちなキツめの描写がないことに不足感を抱く人もいそうだけど、そこはきっと主軸ではないんだろう。
さて。久しぶりの公演、一曲目は何をするか話題に。
「戦争が終わって好きにできる一発目だぜ、決まってんだろう」
「ラッパと娘」や!
これでやっと、福来スズ子の復活ですね!
戦争なんてクソ喰らえ
これには愛助もノリノリ。
「それいっちゃん楽しみにしてんのは、僕や!」←でしょうよ^^;
福来スズ子の代名詞であり、彼女をスヰングの女王とたらしめたんが、代表曲「ラッパと娘」や。僕、あの挑発的な歌とステップに一気に心奪われたんや。
「ラッパと娘」をあのころのように歌ってこそ、正真正銘、福来スズ子の大・復・活!
オタク魂全開の愛助に引き気味スズ子「落ち着いてくれるか」って、いいバランスかとwww
「戦争で止まっていた時間が、再び動きだす。期待してんで。あ〜ほんまに楽しみや!」
ノリノリ愛助とは違って、スズ子はちと心配でもあった。
「ほんまはちょっと、怖いねん。お客さん、前みたいに楽しんでくれるやろか」
「いろいろあったもんな」
「戦争は勝手に終わったけど、こっちは時間取り戻すのに必死や」
はしゃぎ過ぎたことを謝る愛助だが「楽しみに待っててくれる人がいるんはほんまにうれしい」
そやからこそ、期待に答えな。
「大丈夫、言うてるやろ。福来スズ子の歌には力がある」
そして戦後初めての公演が開かれた。その名も「ハイ・ライト!」
楽屋で一人準備を整えるスズ子の元へ茨田りつ子がやってきた。
「慰問先でね、特攻隊の隊員さんに歌ったの。年端もいかないあの子たちに言われたわ」
晴れ晴れといけます。思い残すことはありません。
「あの声が、耳から離れないのよ。私の歌に背中を押されて、あの子たちは死んでいったかもしれない。悔しかったわ。だって、歌は人を生かすために歌うもんでしょ」
戦争なんてクソ喰らえよ
「ほんなら、これからはワテらの歌で生かさな。今がどん底やったら、あとはようなるだけですもんね。歌えば歌うだけ、みんな元気になるはずや」
ここで、あっけに取られるりつ子の顔面がいいわぁ。
うまくやれるかなんて一旦置くわ。ワテは、好きに歌う!
ほんでお客さん全員、片っ端から元気にしたる!
茨田さん、なんや元気出てきましたわ!と笑顔満点のスズ子と、そんなスズ子に多分呆れつつもパワーをもらった茨田りつ子。
いい関係ですね。羽鳥んも言っていたよね。
あ、羽鳥んの行方が未だわからずだったわね。明日には何かわかるかな?
・キャスト・
作…足立紳 櫻井剛
福来スズ子…趣里
村山愛助…水上恒司
一井…陰山 泰
二村…えなりかずき
小林小夜…富田望生
三谷…国木田かっぱ
四条…伊藤えん魔
茨田りつ子…菊地凛子
山下達夫…近藤芳正
他
語り…高瀬耕造アナウンサー
主題歌…「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里
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