第15週「ワテらはもう自由や」68話
昭和20年(1945)11月。
戦争が終わって3カ月。世の中の混乱は続き、スズ子もステージに上がれずにいた。
そんな中、愛助は学業に復学するという。
「応援してくれるか?」
「当たり前や」
貧しくたって未来があるのが戦争のない世界よな!
愛助の復学祝いのために闇市にやってきたスズ子と小夜。
とはいえ、米、大根、醤油、油少々と大したモノは調達できなかった。
「大金はたいてこんだけかいな」
町にはおなかを空かせた子どもたちがそこら中にいる。そこで立ち止まるスズ子だが「腹減っていんのはオレらだっておんなじだ」となるのがブギウギで、ワテは結構好き。
なんというか、嘘くさい正義感よりずっと肌に合います。←嘘くさい言うなw
で、そこにチョコレートを配る米兵がやってくる。チョコレート食べたさに英語を勉強していた小夜。なんというすばらしい行動力!←スズ子の付き人になった経緯も、小夜の行動力の賜物だったよね
スズ子たちは、10万円が当たる宝くじも買ってきていた。自然と10万円があったらどうするかという話に。小夜はうなぎを食べるという。うなぎは食べたことがないが、うなぎがうまいことは知っている。奉公先の旦那が食べた器の端っこのタレをこそっと舐めた。「感動しました。うますぎて、涙を堪えるのに精一杯でした」←ワテもうなぎ大好きっ子だから、その感動はわかるぞ小夜!
キートンやチャップリンを呼べるんじゃないかと話す愛助は、うなぎは食ったら終わりだけど「最高の舞台を見せられたらみんなの記憶に残る。死ぬまで忘れられへんショーになるんや」と。これって、腹を満たすか心を満たすか。どっちかっちゅー話やな。そして、人間にはどっちも必要やな!
今の日本は夢を見たほうがええ。ええ芝居、ええ音楽。今はそんなんが必要やと思う。←スズ子は歌の力を知っているし、愛助は芝居の力を知っている。こういうところもナイスカップルなので、このあたりももちっと重ねて描いてもよさそうだよなぁ。
しかし小夜はなんだかモヤモヤし、10万円の使い道をずっと考えていた。けれど「やっぱしうなぎ以外思いつかへん」と結論づける。ずっと貧乏だったから食い物のことばっかり考えていた自分には「愛助みたいにカッコいいこと言えねんだもの」と。
ちょっと卑屈な小夜にスズ子はこう言う。
「夢にカッコええも悪いもないやろ」
そして、スズ子も本当は「うなぎがええ思たんや」とキャッキャする2人。←この2人の関係性をもちっとうまく描いてくれると物語が深まそうなんだけど、男性脚本家さんには難しいかもしれないねぇ。男性女性言うのは昨今野暮かもしれまへんけど!
翌日小夜は、へそくりをかき集めて宝くじを買いに来た。行動が早いし、前日にたかったチョコレート(米兵)には目もくれないのが小夜だよね。だいぶ好きになってきたわよwww
で、そんな小夜が逆に気になったのか、米兵から小夜に声をかけてきた。
しかも宝くじを1枚買って、小夜に渡し「グッド ラック」と言って去って行く。
「グッド ラックってなんだ? 幸あれか。キザったらしいこと言うんだなアメリカさんは」www
そしてスズ子には、待ち望んでいた公演の依頼が!
「スズ子さん、おめでとう」←すぐにこういうことが言える愛助、ええ子やわぁ
日帝劇場で「スター歌手を揃えた歌謡ショー」を企画しているらしい。
茨田りつ子も出演する予定。そしてこの公演は「復興に向け弾みをつける意味でも、この公演を盛り上げようと皆気合入ってますわ」とのこと。
「楽団のみんなも待ち望んでる思いますで。受けてよろしいか?」と、本日も山下じいマネージャーはいい働きをするわね!
もちろん! よろしくお願いします。
久しぶりの公演依頼、やったーやったーやったー!はそうなんですけど、いやあの…、羽鳥んどうなった!?
・キャスト・
作…足立紳 櫻井剛
福来スズ子…趣里
村山愛助…水上恒司
小林小夜…富田望生
山下達夫…近藤芳正
他
語り…高瀬耕造アナウンサー
主題歌…「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里
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