自分と同じくらい大切な人ができるんだから恋はつらくて当たり前なのだ!「ブギウギ」

ブギウギタイトル ドラマ率直感想!

第12週「あなたのスズ子」56・57話

村山のボンに交際の返事を伝えに来たスズ子だったが、ひと足先に坂口がボンの元を訪れていた。坂口は根拠もなしに、スズ子についてとやかく言う。
野心家でボンのことも利用しているかも。女は怖いんだとボンに吹き込む。

辛抱堪らずスズ子が部屋に乗り込むと「まぁ、ちょうどええわ」と冷静坂口。
今ここで、話つけようやおまへんか

みんなと同じことができないところは六郎と似ているな

自分の立場と年を考えろと息巻く坂口の間に入ったのは村山のボン。
「ち、ちゃんと福来さんと話しますよってに」ということで、2人きりになるスズ子と坊ちゃん。

村山のボンはスズ子との恋愛を諦めようとしていた。
「実はこの体やと、今回の学徒出陣に行くことができるかわけがないんです。せやから、生きるんか死ぬんかわからん戦地に出征していく同級生らに、ごっつい申し訳ない気持ちがあるんです

そんな僕が恋だなんだにうつつを抜かしといてええんかなって。

そんな話を聞かされてスズ子は「弟がおったんや」と語りだす。
亀が大好きでちょっとトロうてアホやったからバカにされとったけど、ワテにとってはそりゃかわいい弟やった。せやけど、戦争で死んでもうたわ

学徒出陣の新聞を読んだときワテは真っ先に村山さんのことが思い浮かびました。もしも、村山さんが戦地に行って、弟みたいに帰って来んかったらって。せやから、あんさんが戦地に行かれへん言うを聞いて、今、ごっついホッとしてます。

ワテは今日、村山さんと正式に交際させてもらおう思うてここに来ました。
せやけど、お国が大変なときに惚れた腫れたなんぞしとったらお仲間に顔向けできへんいう気持ちはほんまようわかります。

ワテは、村山さんがどんな答えを出そうがそれでええ思います。それしかない思います。

夜、小夜はスズ子にカマをかける。
「どうだったぺ? 愛助は?」「呼び捨てはやめなはれ」www
スズ子が心配な小夜は彼女なりのアドバイスを伝える。
「男は甘やかすととことん甘えてくる」って小夜の男遍歴、どないよ!?

仕事中も身が入らない様子のスズ子。夜、おでん屋を尋ねる。←ええな、伝蔵の店(いつも貸切状態だしw)
「今日は悪態つかんといてや。聞ける気分やないで」
「ふん。こっちだって悪態つく気分じゃねえや。今日で、店終いだ。もう限界だ、材料も手に碌に入んねえし、まともな商売なんかできやしねえ」←おっちゃん、スズ子のために店を開けてた説あるよね!

まったくよ、なんでこんなに苦しんだよ。学生まで借り出してよ。どうなってんだよ!ほんと、引き返すポイントはいくらでもあったのにねぇ。

スズ子が歌の練習をしていると、坂口が訪ねてくる。噂がボンの母親・村山トミの耳に入ったという。
「500円入ってる。これでボンと切れたってくれ」
「バカにせんといてください! それにワテら、まだそういう関係やおまへん」
「そういう関係になる前やから言うてるんやないか」

あんた、村山トミ、敵に回すんか?
こんなんで敵に回すんやったら、敵でよろしいですわ。おかえりください。
そして、悩みに悩む村山のボンのところに、母から手紙が届く。

村山トミの存在感ハンパね!

羽鳥んのニヤニヤに救われる回!

久しぶりに羽鳥家に訪問するスズ子。
「母ちゃんがコレだからね」と、おなかを大きくするジェスチャーをかますカツオ。羽鳥家にはカツオの下に妹が産まれていて、さらにおなかに3人目もいる!? なんと仲良し羽鳥んご夫婦。

「福来くん、あなたずいぶん久しぶりじゃないの」となんだかウキウキの羽鳥ん。
最近の羽鳥は映画音楽に忙しいらしい。面白くない映画に音楽なんて付けたくないと文句ばっかりらいしが!(いやしかし、なんだかんだと音楽で飯を食えているのは羽鳥んクラスの人だけなのよねぇ)
「やりたいことはなかなかできないし。不満は溜まる一方ですよ。ま、福来くんはそんな不満とは無縁だと見受けますけどねぇ(ニヤニヤ!)」

何、麻里さんまでニタニタしてはるんでっか?
「水臭いわぁ」と麻里さん。
「まったくだ!きみ、 聞くところによると大恋愛しているそうじゃないか」って言いながら吹き出しちゃう羽鳥ん、笑うわwwww

まだ交際しているわけちゃいますねん。
え? そうなの? 来月には結婚だって聞いたけど。←話が広がり過ぎw
なんだいなんだよ、何ノロノロしてるんだい?ってさすが、喫茶店に1カ月通って交際申し込んで、即プロポーズした男からしたらスズ子たちの恋愛は亀のようなんだろうね。

スズ子は、村山との事情を羽鳥夫婦に説明する。それを聞いた羽鳥んは「僕なんかは、しのごの言わず交際始めちゃえばそんな悩みも吹き飛ぶよって彼に言いたくなるけどね」は本当にそうだけど、「それはあなたの場合でしょ。人それぞれ深く悩むところは違います」とフォローできる麻里さんは出来た人で令和の朝ドラならではだけど、忘れてはいけないとても大切な視点朝ドラでフォローするからこそまたその価値も上がるというもの。

その方、兵隊に行かれないのがよっぽど心苦しいのね。
ま、わからなくはないですかね。どこに劣等感を持つかは、確かに人それぞれだ。

そして、待つのは結構つらいというスズ子に麻里のアドバイスがよかった。
「恋はつらいものよ。自分と同じくらい大切な人ができるってことなんだから」

そのころボンは、村山興業東京支社のビルにいた。っていうか、外観からしてめっちゃすごいビル!
坂口がやってくると「僕は、福来さんと交際するで」と宣言するボン。
昨日、お母ちゃんから手紙が来たとボン。その手紙を読んで気持ちがちょっと晴れたと話す。

「それで決心したんや」

あんたのことやから、同級生の皆さんが戦争に行かれるはることを
きっと後ろめたく思っていることでしょう。傷付いてもいるでしょう。
せやけど、あんたにはあんたのやり方でお国のためにできることが必ずやあると、母は思っています。
劣等感を思うことはありまへん。後ろめたく思うこともありまへん。
あんたは繊細でやさしい子や。そやから傷付きやすい。
果物でも人間でも、上等のものほど傷みやすいんです。
母があんたを上等な人間に育てたんです。ここ、泣いて笑うとこでっせ。
せやから、あんたはそのままでええのです。

「とにかく僕は決心ついたんや。坂口さん、僕はもう子どもやないで。しばし見守っていてください」そんなボンのボン故の決心を聞かされて坂口が口にしたのは「あかん。社長に◯される」
坂口に大ピンチが訪れるの巻www

そして、スズ子たちが地方巡業に旅立つ日、村山のボンが訪ねてくる。
「今日は、福来さんにお話があって来ました。あの、福来さん、僕は」
「ま、待って! ここはちょっと…」
そりゃそうや。公開告白は勘弁やな。で、場所を移動するんだけどそれに合わせて楽団員も移動するし立ち聞きスタイルならぬガン見スタイルなんですねw
「か、変わらへんな…」こういうボケ、ワテは大歓迎なんだけど世間では受けてまへんの?(ま、ええねんけど)

よろしいです。誰が見とってもかまへん!←こういうところ、ボンのいいとこよね。

福来さんに会えんかった間、たくさん考えました。
ずっと劣等感を抱いて生きてきたボン。「せやけど、僕は僕でやれることを見つけたらええって母から来た手紙を読んで思うたんです。この歳になっても、母親からの手紙に励まされてるんも恥ずかしいでっけど。これが今の僕なんです」

今はこんな親に頼ったヘナチョコでっけど、僕はこの先必ず、福来さんに相応しい男になります。なってみせます。せやから、僕と交際してください。

いはやは、めっちゃ長めの公開告白!って思ったら、スズ子の返事もそこそこの長さだった件!

ワテもずっと村山さんのことぎょうさん考えました。
今、どうしてはるやろか、部屋は綺麗にしてはるやろか、ちゃんとご飯は食べてるやろか。ワテのこと、少しは考えてくれはるやろか。もう、ずっと村山さんのことを考えてました。やっぱり、ワテは村山さんが好きだす。

「どうぞ、よろしゅうお願いします」「こちらこそ、よろしゅうお願いします」
ということで、清い交際、スタートでっせ!!

深くお辞儀し合うスズ子と愛助と、即興でお祝いのメロディ奏でてくれる楽団の皆さんと、「スズ子さんのこと泣かせならぶっ殺すかんな」と釘をさす小夜と「まったく、コレからが大変だぞ」と笑えない五木ひろきと。

朝ドラヒロインとそのお相手が結ばれたけど前途多難。なかなか先の希望が見えないカップル誕生だすな!

・キャスト・
作…足立紳 櫻井剛
福来スズ子…趣里
村山愛助…水上恒司
小村チズ…ふせえり
伝蔵…坂田 聡
一井…陰山 泰
坂口…黒田 有
五木ひろき…村上新悟
二村…えなりかずき
小林小夜…富田望生
三谷…国木田かっぱ
四条…伊藤えん魔
村山トミ…小雪
羽鳥麻里…市川実和子
羽鳥善一…草彅 剛

語り…高瀬耕造アナウンサー
主題歌…「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里

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