第11週「ワテより十も下や」53・54話
53話は、なんしか時間潰しのようでもありこれからやってくる戦後の布石でもあるような、何とも言えん回だったな。
スズ子、神戸の講演を終え、その帰りに大阪のみんなに会うの巻!
まずは、はな湯御一行。
「スズちゃんや」「スズちゃん帰ってきたで」からの、「どこがスズちゃんや」「スズちゃんやがな」
アホのおっちゃんがアホのままだったが、まさかのアサとくっついてた!?
ゴンベエはんのところに赤ちゃんが産まれていて「ワシらもそろそろ作らなあかんで」
「十年遅いぃ」ってアサやん六十やったら、二十年早くてもかなりギリやで!
熱々先生がポックリ逝ってもうて、「その隙に手を出しよった」らしい。
そして古巣のUSKへ。
ちょうどよくリリーと秋山と和希だけが残っているのはまぁ、スルーしてあげますわ。
けどなんや、もうちょっと再会する理由付けは考えてもよかったんちゃう(あ、文句言ってもうた)
林部長もお元気そうで。今はマムシではない何かの血を飲んでいるらしい。
「せやけどいつかまた、みんなでラインダンス踊りたいな」と言ういつかは来るのでせうか? 悲しいかな、来ないかもなーー、という未来人の視点。
東京に戻ると村山学生から手紙がたくさん届き、はな湯に寄ったことが書かれていた。
「なるほどこの銭湯が、福来さんの原点なのかと。天使の原点を知った想いです」
小夜曰く「男は色と欲の生き物。こうやって近づいてくるんだ」の予言よろしく、村上学生、スズ子の下宿先まで“来ちゃった” yo! グイグイだなオイ!
「そろそろ帰って来てはるかと思って」って一歩間違えたらストーカーですからね!
ええ蓄音器があると言い「もしよかったら、うちに蓄音器聴きに来ませんか?」
「…」
行かねえ!←小夜っぺお前は番犬か!
友だちでもないからとお断りするスズ子だったが、チズの「友だちになりたいんじゃないの?」の言葉を聞き、小夜も同行することを条件に村上学生の誘いに乗ることに。
「もちろんです、ぜひ!」うれしそうなボン。
距離をグングン縮めるスズ子と村山のボン
小夜を引き連れて村山のボンのアパートにやって来たスズ子。
ほぇと見上げるほど「立派な家」だった。
一部屋借りているだけって言ったけど、まぁ洋風で立派なこと!
通された部屋は「汚ったねえ!」
なんだこの部屋、泥棒入ったばっかりが?
「入ってまへんけど」金持ち天然くんは強いwww
全部貴重な資料だという村上のボンと、ゴミだという小夜。
いいコンビになりそうだw
村上学生が蓄音器で聞きたかったのはスズ子のレコード。
「あんた、こんなんよう持ってましたな」
「あんまり売れへんかったですよね、コレ」オイwww
だからこれは貴重品だと言うボンだが「売れなかったわ余計だ!」←それな(苦笑)
「僕、好きですよこの歌」←マイペース!
大阪のUSKで生で聴いたこともあるそうで、さすが金持ちのボン。
「大和礼子さんがえらい人気でしたけど、僕は福来さんがいっちゃん好きでした」
「はぁ、ほんま物好きやなぁ」たしかに、愛助がめっちゃ小さいころよね? それで大和礼子と橘アオイの後ろのほうにいたスズ子に目を付けるとは! 推し歴が違うわね!
「ラッパと娘」は「ほんまに名曲中の名曲やと思いますわ」と鼻息荒く村上学生の解説が始まる。楽劇団の旗揚げ公演も歴史に残る公演言われてますやろ。村山の社員も何人も観てはる人いて、ごっついよかったてよう聞いてました。
「あれ一発でスヰングの女王様やし」
女王様じゃなくて女王だ。←推しを挟んで醜い争いすなw
レコードを探していたはずなのに、雑誌を取り出して双葉の批評を披露する。
「福来スズ子の『ラッパと娘』は絶品である。彼女の歌を聴いていると、私の体は揺れに揺れ、いつしか勝手に立ち上がっているのだ。できれば素っ裸になりたい気持ちだった。日本にもようやくこんな歌姫が現れてくれた。満貫成就である」
僕も同じ気持ちですわ!
今このレコードをかけると怒られてしまうと止めるスズ子だったが「大丈夫です。バレませんわ」ってこれ、坊ちゃん気質なんでせうか?
ほんまやったら今こそ聴きたいくらいです。福来さんの歌は周囲をパアッと明るうする思うんです。辛さや苦しみを吹き飛ばしてくれます。
「僕なんぞ体もあんまり強うないし、どんだけ励まれたか」
あのときの「汽車の中もフアっと明るい空気に包まれて、みんな幸せそうで。僕もめちゃくちゃ幸せやなって。ホンマに唯一無二の歌手やと思います」とまぁ、語る語る語る。
そりゃ、スズ子も引きはするけど単純にこの推しの熱量はうれしいやろな^^
帰りしな「なんやすいません。僕だけ一方的に話してしまったみたいで」
「喋りすぎだっぺ」それな!
たまに止まらんようになってしまって。あの、また会えますか?
図々しいな!
「あの、僕は明日も予定はないんですけど」←マイペース!
「あ、明日!?」と絶句するスズ子に「ほんまに図々しいですね」からの「あの、明後日でもよろしいです」ってもうスズ子も笑うしかないわw
そしておでん屋へ。これはデートか?
「おいしい! こんなおいしいん、食べたことないです。なんでこんなにおいしいやろ。屋台で食べるからかもしれません」←好きな人と食べるからちゃうか?
村山学生は、屋台には2回だけ来たことがあるらしい。「お母ちゃんが汚いから行くな言うて」「てめえこのやろう汁かけるぞ」天然金持ちのボン、ナチュラルに人を傷付けるの巻
村上学生は小いころから体が弱く、あんまり出歩けなかったらしい。
「そやから学校も休みがちで。友だちもあんまりおらへんし」
そりゃ寂しいな
「ずっと学校休んでると、元気なときでも行くのが億劫になって。そういうときに助けてくれたんがうちの演芸場やったんです」
笑い転げとったら、なんとか今まで生きて来れたいう感じです
それなら芸人になったらよかったとスズ子。
「僕、芸人になるにはおもろないんです」
「せやけど、おもろいところもあるで。どこ、言われると言葉で言うんは難しいけど、おもろいで」
初めて言われましたわ。←しかも推しにやで! ええなぁ村山のボン!
「せやけど自分がおもろないから、おもろい人たちをぎょうさん集めて、いつか日本中の人を笑わせたいんです」
日本中に留まらず、世界中の人を笑わせたい。
「戦争終わったら外国行って、おもろい芸人をぎょうさん日本に連れきたろうかな思ってるです」←「戦争が終わったら」そう思って耐えていた若者がぎょうさんいたかと思うと、ほんまに戦争はダメ、絶対!!!
ええな。世界中の人を笑かしたらどんな世の中になるんやろ
「最高ちゃいますか?」「せやな、最高やな」
「おいおい、逢い引きすんじゃねよ、人の目の前で」←伝助w
何言うてんねん、逢い引きちゃうやんなあ
「え、あ、はい、多分」
「多分てなんや多分て、そういうところがおもろいねん」さりげなくボディタッチスズ子。
そんなこんなで、距離を縮めるスズ子と愛助。
で、そんな2人の様子を見つめる男。
で、すぐに釘を刺しにやってきた。
「うちのボンを、たぶらかすのはやめていただきたい」
ボンはゆくゆくは村山興業の跡を継ぐ者。
「いっときの火遊び、やめていただきたい」
火遊びなんかしてまへん。ただのお友だちです。
「あんた、恥ずかしないんでっか? 十も下の大学生たぶらかして」←あんたんとこの坊々がグイグイ来たっつーの!
「も、弄ぶってなんでっか!?」
あんたはその気はのうても、世間はどう見ますかな?←けっ、それがよし◯とのやり方か!
ちっとみっともないおまへんか?
「ですですですです。みっともないです。でもそんな気ないもんねぇ」と五木ひろき。
「ハイ、見送り見送り」←五木のこの軽い感じがええのか悪いのかまだ判断できんw
後日、村上学生にこの件を伝えるスズ子。僕らやましいことはないと言う村山学生だが、
「近頃はよう会うてたから、誤解されてもしゃあないかもしれまへんな」
友だちが頻繁に会うたらあきまへんか?
「アカンことないけど、ただ、ワテら十も違うし」
歳でっか。
「世間様には、ええように思われへんのは確かやから」
ええやないですか。十も離れたら友だちにもなれへんのですか。それに、十やのうて九つですわ! う、うん。そこかなぁw
九つでも、ワテら男と女やし
「そ、そやったら、ぼ、僕と、こゆ」
こゆ?
こゆちゃう、恋や
恋人になってください。歳の差なんて関係あらへん、僕は福来さんのことが好きです!←でしょうね!!!!
・キャスト・
作…足立紳 櫻井剛
福来スズ子…趣里
村山愛助…水上恒司
林 嶽男…橋本じゅん
小村チズ…ふせえり
伝蔵…坂田 聡
坂口…黒田 有
易者…やなぎ武
アホのおっちゃん…岡部たかし
伊福部光子…本上まなみ
伊福部五郎…宇野翔平
一井…陰山 泰
五木ひろき…村上新悟
二村…えなりかずき
リリー白川…清水くるみ
秋月美月…伊原六花
桜庭和希…片山友希
小林小夜…富田望生
三谷…国木田かっぱ
四条…伊藤えん魔
アサ…楠見 薫
キヨ…三谷昌登
熱々先生…妹尾和夫(回想)
他
語り…高瀬耕造アナウンサー
主題歌…「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里
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