第4週「ササユリ」16話
佐川に帰ってきた万太郎と竹雄。
港まで迎えに来ていた綾より先に、草花にあいさつをしちゃうボケもかますよw
「姉ちゃん、みんな、帰ってきたで!」
帰りしな、東京はどうだったかと聞かれ、東京と高知じゃ月とスッポンだと竹雄。
そんな万太郎たちの行く先に人だかりができていた。
そこでは「声明社」のリーダー、早川が大演説中。「政治に参加する権利は男に女、皆平等にある!」。「声明社」の支持者、楠野も声を張り上げる。「女のアテにも政治に参加する権利があるはずじゃ。女のアテにも権利をくれ!」
楠野に「これはおなごの話でもある」と演説会に誘われる綾。
戸惑い顔の綾と、「行きましょう」と促す竹雄と、その奥であまりピンときてなさそうな万太郎。これから先「自由」「政治」「権利」がどう絡んでいくのでしょう。描かれ方が楽しみです!
峰屋に戻り、皆に博覧会の報告をする万太郎。
「峰乃月を出品できただけで、大きな誉だと思っている。こからは日本中が峰屋の客じゃ。ますますきばって参りましょう」。今までの万太郎とはどこか違う雰囲気に、「おかえりなさいませ、若旦那」と皆もうれしそう。ただし、分家ブティック今野は不満顔(あ、またあまちゃん混ぜちゃった!www)
皆が解散したあと、タキは万太郎に「で、草のほうはどうじゃった?」と問いかけます。万太郎が博覧会のためだけに東京へ行ったわけじゃないことは、すっかりお見通しだったタキさん、さ、す、が!!
万太郎は植物への想いを断ち切ったとタキに嘘の報告を。
「植物学がどんなものか教えてもらった。夢のようだった。ほんじゃき、終わりです。植物の研究はやめます」
終わりですという前の神木きゅんの表情だけで、こちらの心も冷えるよう…。さすがの演技力ですね、うぅ、万太郎があんな顔をするなんてツラいわ!!!
「植物学をやるには東京におらんと無理。それに、なんもかんも面倒になった。この国の植物学はまだほんの赤子。ヨチヨチやるようだけ。あまりに情けのうて、嫌いになった。清々した」
そんな万太郎の言葉を聞いて、竹雄は東京で万太郎に強く言ってしまった自分の言葉を思い出します。「若はワシらを捨てるのか」。竹雄も泣きそうではないかーーーーー!(つらたん)
自室に戻った万太郎は東京で手に入れた顕微鏡を見つめ、野田&里中先生と笑い合った時を思います。心の友への想いにふたをするように、顕微鏡を仕舞い込む万太郎。
当主の仕事に対し、ちょっこしやる気を見せる万太郎。…やる気というか、植物に目を向けないために時間を持て余している、そんな感じかな。そんな万太郎を見て「さすがの万太郎も変わるがじゃね」と綾。けれど、タキは納得していないというか、調子を崩されるというか、腑に落ちていない様子なのよね。
そして、万太郎に縁談の話が! そりゃ、大店のボン。そんな話もくるわね。
その流れで、綾はこのままだと生き遅れてしまうと、女中頭・ふじに言わせる抜かりなさよ!
その夜、万太郎のことで話があると改めてタキに申し出る竹雄。
「どうした」
「若旦那のことでお話が」
そして、灯りもつけず虚空を見つめる万太郎のカットでエンド!
月曜よろしく、万太郎を中心に、竹雄、綾、タキへ、いろんな種を撒かれた感じがします。「声明社」がどう絡むのかはサッパリ。でも、万太郎よりも綾に大きな影響を与えそうではあるかな。
草花にばかり邁進しないで、家業にももっと力を入れて欲しい。峰屋の当主に相応しい働きをして欲しい。そんなことを思っていただろうタキと竹雄が、その道を無理矢理閉ざそうとしている万太郎のことを一番に案じているのが、人間ドラマだなぁと。
タキは、万太郎を峰屋の立派な当主に育てるのが仕事。そんな万太郎を公私ともに支えるのが竹雄の仕事。この2人がどう動くのか、ちょっと想像がつかない。めっちゃ楽しみ!!!
・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
竹雄…志尊 淳
槙野 綾…佐久間由衣
早川逸馬…宮野真守
市蔵…小松利昌
ふじ…石村みか
楠野喜江…島崎和歌子
野田基善…田辺誠一(回想)
里中芳生…いとうせいこう(回想)
牧野タキ…松坂慶子
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん
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