第8週「ワテとお母ちゃん」37話
六郎は出兵に向け、丸坊主に。ツヤが寝ている布団に頭をこすりつけて照れるロク。
「何? 何や?何や? あ〜、髪刈ったんか?」
恥ずかしいけどうれしい六郎。堪りません!!!
「よう似合ってるで」
「ほんまか? 姉やんにも見せたいな」←姉やんっ子六郎!
そして「お母ちゃん、早よ治さなあかんで」六郎は、ちゃんとわかってる。
行って参りますはアカンってごっつ日本的…
熱々先生の同期の先生による診察。「ちょっとよろしいですか?」と席を外して話そうとする先生に、「ここで言うてください」とツヤ。
ワテ、助かりまへんのやろ。自分の体は、自分がようわかります。
すると熱々先生がツヤはしっかりしてるからと「正直に言うたってっくれ」と。
場面が変わり、チビスズ子とチビ六郎の写真を手にしているツヤ。
「スズ子と六郎には言うたらあきまへんで。スズ子は今大事なときやし、六郎にも元気に出征してほしい。まだまだあんたと、スズ子と六郎とおりたかったけど…、堪忍しとくれやす」←予告で聞いたセリフ!!!
六郎の戦争ごっこに付き合ってくれるはな湯御一行さま。←六郎、戦争がどういうものかわかっとんのかいな…。
ズドドドドと騒ぐ六郎に、しかし梅吉はとうとう「うるさいわい!」と怒鳴ってしまう。
これは、責められん…。
神頼みの梅吉。どうか、どうか助けったってください。
アホのおっちゃんは、スズ子が寝込んだときに桃を持ってきてくれたゴンベイに「桃、持ってきたれ」と。しかし、今は手が足りないから「アホのおっちゃん、行ってくれへんか」と逆に頼まれ「お前がアホ言うな」ってツッコんだ後、場所を聞かずに桃を探しに行きましたとさ。「やっぱりアホやな」それな!!!!
六郎は梅吉に怒鳴られてから、口をつぐんでいた。
戻ってきた梅吉が「すまなんだな」と謝ると「もう一生、お父ちゃんと口きかんとこう思った」。大きい声、好かんねん。もうやめてな。←大きい声があかんって、あんた、戦場無理やしぃ!
お父ちゃんな、どないしていいかわからんようになってもうてん。お前まで、明日行ってまうやろ。
六郎はまたツヤの寝床に。
「いつまでたっても子どもみたいやな」そんなん言うツヤに、世話になった人に挨拶に行こう思うねんと六郎。「えらいやろ?」
子どもみたいだけど、いつまでも子どもじゃない。子どものままでもいられない。
ワイ、軍隊では頑張るねん。鈍臭いの卒業するんや。
そんな悲しいこと言う六郎に「あんたは鈍臭いことないで」とツヤ。
「ほんまは、みんなあんたみたいに素直で正直な人間になりたい思てんねんで。ワテもや」←ツヤは素直やないからなぁ。
お母ちゃん、嘘つきなんか? ←真理を突く六郎
ちゃうわ。ほんまあんたと話してたら寿命伸びるわ。
そや。長生きせなあかんで。ワイは敵をぎょうさんやっつけて、勲章ぎょうさんもらってくるで。そしたらお母ちゃんの病気なんてすぐ治るわ
ツヤは起き上がり「いつの間にか頼もしいなったな」とロクに伝える。
元気でおるんやで。お母ちゃん、あんたが帰ってくるん、首長お〜うして待ってるからな。
「首、伸ばすん?」ってwww
空まで伸ばしてるわ。←これ、お空で見守ってるいう話ちゃうん?(違うかっ泣)
六郎を思い切り抱きしめ、サスサスする。願いをたくさん託しながら。
翌日、梅吉の背広を着てみんなに挨拶する六郎。目が、目がキラキラしている(泣)
アホのおっちゃんは桃を取りに行ってまだ戻ってへん。(これもなんか仕込みちゃうん? なんか、桃持ったアホのおっちゃんに泣かされるような気がしてならん)
「ほな、花田六郎、行って参ります!」
すると、アサが「参りますはあかんで」と。生きて帰るつもりみたいに聞こえるらしいと←日本人ぽい発想やな!
アサの息子もいきます言うて行ったわってことだっけど、いきますの意味、どれ!? 行きます? 生きます? 逝きます? 日本語怖い(; ;)
改めて六郎、花田六郎、行きます!と敬礼。
お父ちゃんをしっかり見つめ、抱きしめて、去っていく。カッコええぞ六郎!
東京では、通常の舞台に「挙国一致」「堅忍持久」などのスローガンが立てかけられる。
「なんやチグハグな感じですねぇ」ってそれな!
ワテ、普段通りに歌うてよろしいんでしょうか。
そうすることが、お客様のためだと僕は思うけどね。劇場に来てまで、日常を見せられてもいやだろう。←あぁ、大和の教えを思い出す。
とはいえ、舞台演出については模索が続いていた。
演出の竹田は「戦地の兵隊さんを含め、すべての国民のために舞台をやるのだと考えると、みんな我慢しているんだ、今はそうするときなんだということを、舞台でも伝ていきたいと私は思うんですね」←同調圧力やないか!
たしかにみんな我慢しているだろうけど「お客さんはいつも通り、喜んでくれてはりますよ」とスズ子は意見するが、「でも、今のままではきっと、受け入れてえもらえなくなると私は思うんですね」
そんなん続けてみいひんと…←それな!
羽鳥んが熱くなりそうなスズ子を制し「よい舞台にしたいという気持ちは、ここにいるみんな同じでしょう。お客さんも僕たちも、どんなものを見れば元気が出るか、活力が湧くか」
僕なんかも、こんなときだからこそ、今まで通りのことをやるんだって思うですけどね。←竹田を立てつつ、スズ子の意見を支持!
そこに辛ポンが「今まで通りのことをやりながら、なるべく目立たない方向」とまとめに入る。
「それ、ただのどっちつかずやないんですか?」
「まぁ、いい塩梅をね…」
みんな、何が正解かわからなんのだ。でもだからこそ、戦争はあかんねん!!!
「なんでみんなで我慢させてもらわなあかんねん。わからんわ!」と愚痴りながら下宿に戻るスズ子を待っていたのは、六郎!!
スズ子を見つけたときの六郎の笑顔が最高なんですよ!
「姉やん!」
「六郎、何してんねんなあんた!」
「姉やんに会いに来たんや!」亀帽子をとってキリリとする六郎、かわいいかよ!
亀帽子を取った六郎は坊主。それを見たスズ子が息を飲む。
アホな弟の六郎に赤紙が来たのは現実やねんな…。
・キャスト・
作…足立紳 櫻井剛
福来スズ子…趣里
辛島一平…安井順平
易者…なだぎ武
アホのおっちゃん…岡部たかし
ゴンベエ…宇野祥平
熱々先生…妹尾和夫
アサ…楠見 薫
一井…陰山 恭
竹田…野田晋市
花田六郎…黒崎煌代
羽鳥善一…草彅 剛
羽鳥麻里…市川実和子
花田ツヤ…水川あさみ
花田梅吉…柳葉敏郎
他
語り…高瀬耕造アナウンサー
主題歌…「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里
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