第3週「桃色争議や!」13話
大和の指導が続く。みんなめちゃくちゃ大変そう!
橘さえ「ちょ、なんやこの踊りは」とヘトヘト。
大和の応えは「ラインダンスよ」
これを「四季の宴」の最後にみんなで踊るの。これを一糸乱れず踊ることができると、みんなまとまるし、何より楽しいと思うの。だから絶対にやりたいの。
練習後、1週間も休んでいた桜庭が現れ「ウチ…、梅丸やめるわ」と告げる。
お父ちゃんの叫びは桜庭の叫び?
桜庭の言い分は「家が大変やねん」
「今、ごっつい不況やろ。お母ちゃんも入院してるし。お金、いるねん」
本当に家のことだけなのか、自分が一番わかるんじゃないのか、そう切り込むのはリリー。「秋山のこと」と口にするのはスズ子。
関係あらへん!←んなわきゃない。
「あんた、ほんまに終わりでええんか?」とリリーが迫ると「死ぬ気で考えたんや」と。
そこまで言われたら、何も言えねえ…
はな湯に帰ってきたスズ子は、みんなの前で桜庭のことを相談する。
「和希ちゃん、男役で秋山と被るから。秋山、今ごっつい人気あるし、才能もごっついあるし」
それを聞き、梅吉がスズ子に「和希ちゃんのこと、やめさせたないんか?」とツッコむ。
「そりゃ、今まで一緒に頑張ってきたし」と答えるスズ子に、梅吉は「しょうもな!」と一蹴。梅吉の脚本はまた落選して、やけ酒からの「またあかんかったぞ。はははのは〜」状態。
しょうもないわ。やめるいうんはな、ごっつい勇気のいることやぞ。自分の一番好きなことを諦めるんやから、勇気要るやろ。←辞めるのに勇気が要るか…はちょっとピンとこないけど、言いたいことはなんとなくわかる。辞める、覚悟みたいなものかしらね?
どんだけの覚悟を持ってやめると言ったのか。梅吉は和希のその気持ちを代弁したのだろう。
「お父ちゃんもな、何回もやめよう思った。才能あるやつぎょうさんおるし、書いても書いても採用されへんし」
ほな、なんで続けられるんや?
「お母ちゃんがやめさせてくれへんねん」とは梅吉の弁。ツヤ的には「頑張りが全然足りへんわ!」ってことなんだけど、才能があるかどうかではなく、梅吉の本気度をずっと見守っていのかもしれない。もしくは「やり切った!」と思って欲しいのか。
もう耐えられへんわ。頑張ってんねん、せやけどどうにもならへんねん。どうしたらええんや、なんとかしてくれや。和希ちゃんもそう言うこっちゃ!
スズ子がみんなの気持ちをほぐしていく
翌日。ロッカールームで「あるねん…、どうにもならんこと」とひとりごちるスズ子。そして、大阪音頭を大声で歌い上げる。そこへ、大和がやって来る。
憂さ晴らしでも、あなたの歌っておもしろいわよ。
いつかあなたの武器になるかもしれないわね。もしかしたらね。
「それはそうと。桜庭さんがやめるって本当?」と大和。それでいいのか問われ、スズ子は「しかた…ない、思ってます」と答える。すると大和は「なら私が桜庭さんと話すわ」と。
当の桜庭は廊下にいた。大和は「あなた…逃げてるのよ」と言いながら大和に駆け寄る。
秋山さんからじゃない。自分から逃げてるの。だれだって逃げたくなるときはある、でもね…
ええんちゃいますか、逃げても。
「どうにもならんことって、ありますねん。せやから、やめたらええと思うわ」←スズ子が、やめたいと言った桜庭の気持ちに寄り添う。お父ちゃんがそうしたように。
勝てんもんな。ワテも絶対勝てまへん。大和さんにも、リリーにも。←ここ、スズ子の中の人の、表情やら何やらに泣けてしまったのよ。
「ほんなら、スズ子はなんで続けられるんや?」と桜庭。
なんでやろ…。ワテも怖いねんで。なんも売りが見つからへんし。
どないしてええかわからん。せやけど、何でかやめられへんねん。
下手やけど、せやけど…好きやねん。歌って踊るんがどうしようもなく好きやねん。どんなに下手でも…好きで好きでしゃあないねん。
そなんウチかて好きやわ! ホンマはやめたないわ!←本音を吐き出せてよかったな、和希。
せやなど、悔しくてしょうがないねん! 抜かれんのが、惨めやねん!
つらいよな〜、ワテらどんどん後輩に抜かれたり。つらいよ〜。せやけどな、2人で抜かれよう。そんでいつか見返したろ!
「あんた。ほんまいつも大きな世話してくれるわ!」で、泣いて抱き合うスズ子と桜庭を、橘さんが抱きしめてくれるの堪りませんけど!!!!
そして、スズ子と桜庭のやり取りを黙って見つめ、心を動かされていた大和は涙を溜めて「私だって、私だってどうにもならないことはある」と吐き出す。←いやぁ、すごい脚本構成だ。
みんなに頭を下げて「ごめんなさい。私、自分の演出のことばかりだったかもしれないけど。私は誰もやめさせたくないの。みんなで楽しくやりたい。それだけ。ここを楽しい場所にしたいの。だから…みんな続けて欲しい。やめないでほしい」
大和も梅丸が好きで好きで、そして苦しかったんだね…
「それでラインダンスっちゅうわけか」と橘が大和に寄り添って「ほな、稽古しよか!」←そろそろ惚れてまうわよ、橘はんに!!!
聞いたやろ、うちらは続けていくしかないんや。それで一つ一つ壁を超えていく。永遠に修行や。楽しい修行や!
それにスズ子が、嫌や〜と声をあげる。「嫌やな〜、永遠に修行は嫌やな〜!」
そのひと言でみんなの気持ちが解れていく。
嫌や〜嫌や〜言いながら、みんな、踊るのが好きなんや。嫌やけど、楽しい。楽しいけど、ツラい。ツラいけど、やめたない!!!
「強く逞しく泥臭く、そして、艶やかに〜!」でいたいのだ!!!!
で、劇団のみんなが一つになったというのに。不穏な大熊シャッチョー。
「なんすかそれ…、賃金削減に…人員削減って!?」
はい、今週のメインイベント来ましたぜ! ←イベント言うなw
BSで泣いて、本放送で泣いて、見直して泣いて。
スズ子に、大和に、橘に、桜庭に、リリーに、泣かされて堪りませんわ!
・キャスト・
作…足立紳 櫻井剛
福来スズ子…趣里
林 嶽男…橋本じゅん
橘 アオイ…翼 和希
易者…やなぎ武
アホのおっちゃん…岡部たかし
ゴンベイ…宇野翔平
熱々先生…妹尾和夫
リリー白川…清水くるみ
秋山美月…伊原六花
桜庭和希…片山友希
股野義夫…森永悠希
花田六郎…黒崎煌代
大和礼子…蒼井 優
大熊熊五郎…升 毅
花田ツヤ…水川あさみ
花田梅吉…柳葉敏郎
他
語り…高瀬耕造アナウンサー
主題歌…「ハッピー☆ブギ」中納良恵 さかいゆう 趣里
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