五島の景色が美しかぁ!「舞いあがれ」

ドラマ率直感想!

物語の展開もキャラの言動も、心にじんわり沁みてきて、ヒロインの成長をひたすら柔和な笑顔で見守っている、そんな朝を送っております。まったくもって朝にぴったりの朝ドラ「舞いあがれ」。さらに第2週は、五島での舞ちゃんの成長が描かれており、どの景色を切り取っても美しい、五島の景色にも心が洗われましたよね、ハイ。

第2週「ばらもん凧、あがれ!」

母・めぐみ(永作博美)が大阪へ帰る日、港まで見送りにきたばんば(祖母・高畑淳子)と舞ちゃん(子役・浅田芭路)。その帰り、舞は空にあがる何かを見つけます。ばらもん凧です。
それは一太(子役・野原壱太)があげていたばらもん凧で、舞もあげてみんねと糸を託されるも、うまくできずに凧を落として壊してしまいます。「あぁ」としょんぼり顔の舞ちゃんに、思わずかわいかぁ!とこっちは思っちゃうんだけど、当の本人はどっぷりと落ち込んで、発熱。考えてみれば、母との別れのあとに友だちの凧を壊してしまって、小さな胸の内はかなりキャパオーバーな日だったね、舞ちゃん(苦笑)。

ばんばは、舞が元気になるようにやさしく見守り励ましつつ、自分のことは自分でできるように促します。食器を片付けずに部屋へ行こうとした舞を呼び止め、「この島では自分のことは自分でやる」と諭し、食器洗いを教えてくれました。初めての皿洗い、舞ちゃんは手を滑らせてお皿を割ってしまったけど、ばんばは「気にせんでよかよか」とフォロー。このフォローができるかできないかは、母と祖母の違いでせうか。
子どものお手伝いって、余裕がないとさせてあげられないだろうなって思うんですよ。私の母なんかも、自分でやったほうが早いからと私を台所に立たせないところがあったからな。ま、その前に私は手伝いが大嫌いだったんだけど←論外ですよw
でも、失敗しても「よかよか!」ってニッカリ笑ってくれるばんばがいたら、どんどんお手伝いがしたくなっちゃうかもな、なんて想像はしちゃいます。

さて舞ちゃん。次の日は、壮大に寝坊をして学校を遅刻します(笑)。「なんで起してくれなかったの!」とプンプンですが、目覚まし掛けなかったのかと逆に言われてしまいます。自分の手落ちだと気づいて「んー、んー、どないしよ、遅刻する」って焦っている舞ちゃん、寝癖のクセもすごくて、朝からかわいいが大渋滞よ! そういえば、東大阪ではめぐみが起しに来ていたもんね。目覚まし時計をかけることも、今日覚えたね、舞ちゃん。
その夜、舞はまた発熱。「絶対よくなるから」と励ましてくれるばんばに舞は、「何やってもうまいことできへんねん」と胸の内を打ち明けます。ばんばは「できないことはできるようになればいい」。そして、「できないならできることを探せばよかとよ」とアドバイスをくれました。できないことばかりに目を向けたら、そりゃしんどいさ。だけど、子どもの小さな世界だとできることのほうが優位だろうし、周りからはできるようになること(成長)を求められるわけだから、できないならできることを見つけたらいい」なんて、本当に素敵なアドバイスだと思う。

熱が下がった舞ちゃんは、ばんばのジャム作りをお手伝い。まずはびわの収穫からです。びわのジャム、なんて贅沢! びわを収穫している最中も、びわを入れたかごを落としてしまうんだけど、「落としたら拾えばいい」とばんばの心はどこまでも広く余裕たっぷりなのです。そう、この余裕こそがすべてにおいて必要なんだと思う。私には子どもがいないので子育てに活かすことはできないけれど、だれも一人で生きているわけじゃなし、その余裕を大切な人・モノに使いたいと思ってしまうほど、私もばんばに教わっている気分です! ジャム作りを手伝ってくれてありがとうと舞に伝えるばんば。でも失敗しちゃったという舞に、自分で決めて最後までやったこと、それ自体を褒めてくれて、もう最高!

そんなばんばも、釣り人を磯まで船で送り迎えをする仕事「瀬渡り」で、遅刻しちゃうという大失態を起こします。悠人(はると・舞の兄)と舞が生まれたときに作ろうと思った「ばらもん凧」を、舞と一太と作っていたら時間を忘れてしまったんだよね。ドラマ内で言及されていたわけじゃないけど、娘と音信不通になって14年。その間に生まれた孫たちと今までに“あったであろう時間”に夢中にならないほうが難しいってものですよね。泣ける…。
客はカンカンで、ばんばは平謝り。「失敗してしもた」とつぶやくばんばに、「でも、失敗は悪いことやないんやろ」と励ます舞。伝わっている。小さい舞ちゃんに、ばんばの教えがちゃんと伝わっている! それだけで胸がいっぱいでまた泣けますわ。夕日に照らされてキラキラした海を背景にハグをする2人の図。私、ここは手を取りあって笑う二人でもよかったなー、なんて思っちゃったな。ハグがなくても十分、2人の絆が伝わったので。

舞の五島生活も1ヶ月経過。そんなころ、一太のお母さんが産気づいたところに居合わせた舞は走って走ってばんばを呼んで、走って走って一太家族を呼びに行きました。舞ちゃん大活躍です。そして、たくさん走った舞ですが熱を出しませんでした。だけど、一太の弟の誕生を祝うばらもん凧を上げるのには、まだ勇気が出ません。「失敗したら怖い」という舞に、めぐみに話してみたらいいと促すばんば。最後のひと押し役は母にバトンタッチなんて、出来過ぎよばんば!(最高) 舞の話を聞いて「思い切りやってみたら?」とめぐみが口にできるようになっていて、岩倉家はみんなで成長しているのだなぁ。ばらもん凧を上げられたら、ばんばとお別れなのがわかっているから切ない。だけど、一太に「私も、ばらもん凧上げたか!」と笑顔の舞ちゃんを見ると、全力応援ですよ。ばらもん凧は上がりますよ、高く高く上がりましたよ。ばんばともさよならさ。なんだか、子育ての醍醐味みたいなものが詰まっていたような五島編だったな。また五島に遊びに来て舞ちゃーーーん。そのときは、悠人も連れてくるんだよーーー!(泣)

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