脳裏に焼き付くくらい2人の大冒険を見たかった!「らんまん」<最終週!>

らんまんタイトル ドラマ率直感想!

第26週「スエコザサ」128話

「理学博士にならない?」
波多野の発言に「え?」となって顔を見合わせる万太郎と寿恵子。そして「なれるの?」とだれもが思う疑問を口にする藤丸。

今の学位例よればなれる。大学や大学院を出ていなくても、論文の内容と本人の学識が大学院を終えたのと同等だと認められれば、博士になれるんです。

帝国大学内のそれぞれの学部に、審査期間がある。そこは、徳永名誉教授が今でも面倒を見ている。「つまり、今なら徳永さんと波多野が万さんを推してくれる?」

「思ってもなかったことやき…」と戸惑う万太郎。
「けんどワシは、いただくことはできん」←そりゃ、1回はそう言うよね…って感じで、何で万太郎がそんなことを言うのかさっぱりわからん。

「大学には散々、不義理をしてしもうた。それに、まだ成し遂げちゃあせん」←ふ〜ん。なんかわかるようでわからない理由だな!(永守の申し出を1度は断ったのと同じ感じだな)

背中を押してもらわないと動けないヒロイン体質万太郎。

震災でダメになった原稿を書きながら、新種「ひめはまなでしこ」の論文を書き上げていた万太郎。「やっと図鑑に載せることができる」←論文を書かないと図鑑には載せられないシステムなの? そういう流れもドラマで見たかったな。

「一人で研究して論文書いて新種発表して、ものすごい時間掛かるでしょうが」←「子どもがまだ食べてるでしょうが!」by北の国から吾郎さんを勝手に思い出すイチ視聴者。
「客観的に見ても、信じられない偉業を成し遂げているんだ。国内だけでこれだけ新種発表している人間なんて古今東西、万さん一人だ」←ずっとフィールドワークを続けている万太郎だからできることだし、万太郎はそれ以外の仕事をしていないからできたとも言える。偉業を成した人の、明るい部分しかドラマにしていないことが本当にもどかしいよ!

「万さんは事実として、世界最高峰の植物分類学者なんだよ」。そんな万太郎が未だに理学博士じゃないなんて「世界からこの国の植物学会の見識が疑われるんだ」←なるほどね。学会の立場的にもなってもらわないと困るのね。このアプローチはいいね!

万太郎にとって理学博士とは「田邊さんと伊藤圭介翁じゃ」←田邊さんだと!?!? ちょっとそこもっと掘り下げて! 田邊へのデレ見せて!!!(こんなところに引っかかるのワイちゃんだけかなぁ^^;)

傲慢だよ。槙野万太郎は自分の意思でここまで来たと思ってるんでしょ。槙野万太郎がここにいるのは、時代なのか摂理なのか、そういうものに呼ばれてここにいるんだ」傲慢というワードは何度か出てきているので、万太郎の傲慢さを描きたかったという書き手の意思はなんとなく伝わるな。いろいろな諸事情により、キャラが薄まったのかな。残念だ

「槙野万太郎なんて、変なやつが突然現れて」
「そんな変なやつが、一人で勝手に日本中の植物調査を始めたんだ」

僕と野宮さんだってそうだ。世紀の大発見をしたよ。でもなんでその役目が僕らだったのかわからない。けど僕は引き受けることにした。賞賛と引き換えに、学問に貢献する立場と義務を。理学博士になるんだ、槙野万太郎。

ガッツリ立ち聞きしていた寿恵子も「その通りですよ」と。
「勘違いしてます。図鑑を成し遂げてから? そんなの遅いですよ! 先に理学博士になったら売れるじゃないですか!それそれ! それでこそ商売人寿恵子ですよね!!!

理学博士が満を辞して植物図鑑を出すとなったら、売れに売れて、売り切れごめんの大増刷ですよ。

「寿恵ちゃん」って驚いている万太郎くん。とにかく金は使うばかりで金になることには目を向けない坊々万太郎。ほんと、世話が焼けるわw

万太郎さん、理学博士になってください。←背中を押されないと動けないなんて、万太郎ってなんだかんだとヒロイン体質。世話が焼けるわ…。

そうしたら、この国の植物学にあなたの名前が刻まれるでしょ。あなたの名前が永遠に。

万太郎、波多野、藤丸の仲は好きだし、研究者の孤独や痛みを知るもの同士、その絆は深いんだろうと思っている。けれど、今回のこの席に藤丸は同席しなくてよかったかなと。藤丸を映したいのであれば、沼津で醸造研究をしている後ろ姿とかを映してくれたらよかった。藤丸は好きなんだけどね。もういい歳をした大人なんだから、若いときと同じような振る舞いをさせなくてもいいんじゃないかとね、ふと思いました。万太郎と波多野が、渋く語るシーンでもイケたと思います!

それぞれの場所で、それぞれの研究を続けていることこそ、彼らの人生を描くことになるんじゃなかろうか。

万太郎のパートナーとしての寿恵子をもっと描けていれば…

「寿恵ちゃん、病院に行かんかえ?」。なんでもないと寿恵子は拒否するが「診てもらって、なんちゃあなかったら安心じゃろ」。病院嫌いな人はいるし、家族が病院を勧めても嫌がる老いた両親とかいるんだろうなぁというのを、寿恵子を通して感じる朝。浜辺さんがお上品なので感じにくいけど、体の不調を認めない親やパートナー、面倒くさいよね(明らかにおかしいのに「なんでもないわよ」とか言われたら、リアルなら舌打ち案件ですわw)

縁側で寄り添う万太郎と寿恵。寿恵子、目を閉じたからそのまま逝ってしまうかと思ったけど、大丈夫でひと安心!(でもきっと、医者に診てもらった後、というシチュエーションなんでしょうね)

万太郎の理学博士号、授与式(?)にて。
私は植物を追いかけてきました。植物は、面白い!(子どもたちがクスクスするんだけど、そうなる理由を今までのドラマで感じ取ることができたらよかったよねぇ)

一つとして同じものはなく、己という命を懸命に生きております。植物とともに歩く中、私は学者として大きな発見をいたしました。それは、あらゆる命には限りがある。植物にも、人にも。

ほんじゃき、出会えたことが奇跡で、今、生きることが愛おしゅうて仕方ない。

寿恵子が渋谷に店を構えるあたりで妊娠・出産のタイムラグがあったこと、本当に悔やまれる。みえ叔母さまから打診された翌週から、寿恵子の渋谷探索と万太郎の植物採集を重ねて描けば、2人の大冒険はめちゃくちゃ映像から伝わってきたと思う。

最終週で千鶴というキャラが必要だったことはわかったので、それなら千鶴の誕生をもっと早めることもできたと思う。結果的にスポットが千鶴に当たるのがわかっていたなら、百喜、大喜、千鶴とポポポンと産んでしまえばよかったよね(ドラマ描写の話ですよ念のため)。子どもたちが小さいときは、おりんや牛久亭が子育てに協力的だったんだし、周囲の人の助けを借りて子育てする姿も、そのおかげで仕事を頑張れる寿恵子の姿も見られた。そこに子育てや寿恵子のことは頭にありつつ、植物に夢中のダメ父・万太郎も描けたはず。この辺り、何もかもが中途半端な描写になってしまったよね。

どんなときでも草花バカの万太郎、どんなときでもトライする寿恵子の姿。その2人の姿が脳裏に焼き付くほど、何度も繰り返し描いて欲しかった。竹雄や綾を描きたい気持ちもわかるし、峰屋を潰してしまった彼らのその後は知りたかった。波多野と野宮さんの話もグッときた。藤丸が醸造の研究を見出せたのもよかった。けれど、それらはあくまで脇役のストーリー。メイン2人を十分に描くことなくあっちもこっちも描いていたら、そりゃ、2人の大冒険は見えにくくなるよね。

・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
槙野寿恵子…浜辺美波
波多野泰久…前原 滉
藤丸次郎…前原瑞樹
槙野千鶴…本田望結
徳永政市…田中哲司
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん

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