でき過ぎた子どもたちに呆気に取られて感情が追いつかなかったぜ!「らんまん」

らんまんタイトル ドラマ率直感想!

第25週「ムラサキカタバミ」121話

120回の終わりに、万太郎は和歌山の神社の森でツチトリモチを見つけたと竹雄に披露していた。そして121回の始まりは、ツチトリモチに出会った万太郎の映像。えっと、回想ってことでふか??? 時間軸まで雑になってきたな(汗)

ま、「ツチトリモチぃ」っていうキモい万太郎が見られたので良しとしますけど(あ、この場合のキモいは褒め言葉です)。

「久しぶりじゃのう」の言い方も完璧! 何回見ても笑っちゃう。「そうか、この森はおまんの住処じゃったか。あははは。そうかそうか。いやあ、おまんの森は気持ちがええのう」。万太郎はこうやって草花に話しかけて生きてきた。そういう描写が少なくなった途端、ドラマの面白さも削られてきたように思うから、やっぱりもっともっと、植物バカ一代記を貫いたらよかったのに。ほんと、もったいない。

24週で熊楠を登場させ(手紙でのみだけど)神社合祀によりいくつもの森が消えていく話をしていた。それを受けて万太郎は、「神社の森の植物は一つ残らず書き留めてきた。それを大学に提出する」と言っていたのだ。大学を辞めるようなことも示唆していた。だけどぶっちゃけ、神社の森についての論文を書くことが、なぜ大学を辞めることに繋がるのかいまいちわからなかったんだ。そして本日の万太郎の言い分を聞いても、まだよくわからない…。

「ツチトリモチを世の中の人々に伝えたい。けれど発表するには大学の身分だと触りがある。だから大学を辞めたい」と。ツチトリモチは、日本ではまだ雄株が見つかっていない、雌株だけの珍しい植物だという。こんな貴重な植物が保護されず死んでいこうとしている。
ふむふむ。
でも、だからってなんでツチトリモチの論文を発表することが、帝大に影響するの? 百喜が「でも神社合祀令に反対したら…」と言っていたので、論文を発表する=この貴重な植物を伐採しようとするなんてけしからーーーん! と表明する。ってことでファイナルアンサー?(もう少し、だれが聞いてもわかるように書いてくれないかしらねぇ)

「ワシは大学の人間である前に一人の植物学者じゃ。人間の欲がどういう植物を絶やそうとしているのか、それを世の中の人に伝えたい」ってことなんで、大体の解釈は合っているのかな。

できた子どもたちには何も言えねぇよ

「バカげているよ、お国のほうが」
「木々がしっかりと根を張ることで山崩れを防いでいる。災害の多い日本で、木が重要なんだって」
「それを目先のお金に変えるために切っていくなんて、大体払い下げて終わり。それ、村の人たちのためになってるの?」
「経済だけでなく、精神の面でもさ。この前の戦争からこっち、国民は国を愛せってやたら言われてるだろう。でも国への愛って、もっと身近な、ふるさとへの愛着から生まれると思うんだ」
「ふるさとの御神木が切られたら、悲しいじゃない」
「鳥もいなくなるね」

そんなことを万太郎と寿恵子そっちのけで言い合う子どもたち。そして最終的に「いろいろ腹が立ちますが、どうぞお辞めください」と。←なにその言い方www

もうね、何も言えねえ。子どもたちみんなでき過ぎていて何も言えねっす!
百喜はこういうときのために役所勤めをしているらしい。「俺が手堅く稼げばいい」。

寿恵子が「私たちがこんなだと、子どもたちがこんなに逞しくなるんですね」って言っていたけど、そういうセリフが響くのは、ちゃんとダメ母・ダメ父を描いてこそだと思うんですよね。しかし、君たち別にダメ親じゃなかったじゃん。万太郎はもっと植物に夢中なところをたくさん描いて、父親としてはまるでダメ、みたいに描いてよもかったのに、いいお父ちゃん風味で濁してしまったの、本当もったいない。

なんしか知らんが、ただただでき過ぎた子どもたちが完成されていたって感じ。(これは完全なる個人の趣向・感想ですが、朝ドラで“いい子”を見せられるとみぞみぞしてしまう。舞いあがれ!は後半それがめちゃくちゃしんどかったし)

家主の体調が芳しくないからと、おりんは差配を引退すると言う。そして、千歳に差配人を継いでほしいと願い出る。「千歳には全部仕込んだから」。←こういうのこそ、積み重ねて見せておいて欲しかった。

「万さんのおかげで、とんでもないことだらけだったね」。その後、万太郎が十徳長屋に来たばかりのころの回想が入る。丈之助会いたいよ〜ん!

「おりんさん、たくさん助けていただきました」寿恵子というより、浜辺さん大、号、泣!
ぶっちゃけ、初見では出来すぎた子どもたちのセリフに次ぐセリフに心が動かず、おりんの引退話にも泣けなかったのですが、見直してみたらグッときました。おそらく、寿恵子としというより中の人の感情が湧き出てしまった演技だったと思うけど、それもまた良き。(いや本当はさ、もっともっと、子育て面でおりんに頼る寿恵子を描いておいて欲しかったですけどね!)

「お寿恵ちゃんのおかげで、私も大家族に加われたねぇ」りんと家主は正式な夫婦ではないだろう。当然、子どももいないんだろう。それでも、寿恵子のおかげで子どもを育てることができた。
お礼を伝える万太郎家族に「だから、こちらこそなんだよ」とおりん。おりんのこちらこそにはいろんな感情が含まれていると思う。それを思うと、泣けてきますね。

さてさて、残り2週間を切ったらんまん。ワイはもっと、感情を揺さぶられたいっす!

・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
槙野寿恵子…浜辺美波
江口りん…安藤玉恵
山元虎鉄…濱田龍臣
槙野千歳…遠藤さくら
槙野百喜…松岡広大
槙野大喜…木村風太
槙野千鶴…横山芽生
堀井丈之助…山脇辰哉(回想)←ほか略!
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん

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