5年経過しておいて図鑑に関して描写ゼロってそれは視聴者舐めすぎでは?「らんまん」 

らんまんタイトル ドラマ率直感想!

第24週「ツチトリモチ」117話

ここのところ、ザックザックと時間経過しているらんまん界。本日は、5年も経過してスタート!ってウソん。(正確には竹雄と綾が屋台を開いて5年だから、前回から5年ではない。ちなみに、寿恵子が開店準備を始めたのが明治30年9月。その4カ月後には店が軌道に乗っています)

いやいやいやいや!! それよりも、前回の116回では図鑑完成を目前にして、自分の図鑑が人々に愛されるかどうか不安に感じている万太郎が描かれた。そもそもそれだってワイにしては不満なのに、117回でその図鑑がどうなったかの描写がZEROってどういうこと!?

さらに締めには、若かりし万太郎が寿恵子の言葉がヒントとなって、自分の進む植物学を見つけた回想まで入れていたのよ! 星を見上げてさも何かを考えている風の万太郎で締めていたのに、117回は5年も経過させて図鑑については1ミリも触れないなんて、視聴者バカにしてんのかッ!?

らんまんのこういう悪いクセ、やめたほうがいいよマジで。田邊のときに散々、思い悩んでいる風、苦しんでいる風な万太郎を見せておいて、結局、万太郎の胸の内は明かしてくれない。だったら、さも何かを感じている風のシーンなんてはさまないで欲しい。

綾や竹雄、波多野藤丸、野宮さんの近況報告を描写するのは間違っていないと思う。らんまん界で生きている彼らが今どうしているか、それは最終回までにちゃんと知りたい。
だけどそれは、主人公の万太郎をメインに描いてこその話だと思う。藤丸波多野のワチャワチャとかね、めちゃくちゃ大好物ですよ。でも、それをキャッキャ喜べるのは万太郎の物語があってこそなの!

主人公の生きる様が見たいだけ!

万太郎で描けるのは植物採集の姿や、原稿執筆、印刷作業と絵的には地味だし代わり映えしない? いや、そんなことはない! ほかのドラマでは無理でも、朝ドラならむしろウェルカムですらあると思う。朝ドラで描くべきは、ただひたすらに自分の生きる道を生ききるヒロイン(主人公)の姿。そこに、視聴者は勇気や希望を見るものだからだ。

カーネーションの糸子もひたすらにミシンを踏んでいた。芋たこなんきんの町子もひたすら机に向かっていた。それでいいのだ。それでいいのに、ここのところの万太郎は採集する姿も、石板に向かう姿も、東大に通っている姿も描かれていない。まだ、東大の助手ですよね??? 版元が見つからないと嘆くだけで、それを見つけようとしているかさえゼロ描写ってどうしてなの!?

いや、万さんが版元探しに懸命になるとは思わないけど、だったらそういう万太郎だって描くべきでしょ? 寿恵子だって版元が見つからないことを気にしていた。ならば、版元を探して来いと発破を掛ける寿恵子とか、そうは言われても版元探しなんて性に合わずについつい道草食ってる万ちゃんとかさ、描けると思うの。寿恵子の苦労も、万ちゃんのダメさ具合も交えてこそ、2人で図鑑作りに向かっていることになりませんか?

藤丸は、波多野が教授を務める農科大に居候させてもらって、酒の菌を研究しているそうだ。その彼の背中を見送った万太郎が「みんな、進みゆうの」とつぶやいたシーンがあったけれど、このときの万太郎の気持ちを悲しいかな、推し量ることができない。不甲斐ないけどだって本当にわからないんだもの。ただ、いくら想像したところでこのドラマは答えを見せてくれないけどね…。それが一番悲しいかも。

「変わらない」万太郎には、孤独感だってあると思っている。けれど、そういった万太郎の気持ちを掘り下げて描かず、なんとなーーくの雰囲気作りで終わっちゃうくらいなら、とことん植物バカの狂気満載の万太郎を描いてくれてよかったのにな。

・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
槙野竹雄…志尊 淳
槙野 綾…佐久間由衣
波多野泰久…前原 滉
藤丸次郎…前原瑞樹
山元虎鉄…濱田龍臣
小林一三…海宝直人
槙野千歳…遠藤さくら
槙野千鶴…鈴木 咲
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん

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