2022年10月3日から、新しい朝ドラがスタートしました。あまり先入観を持たずに見たいので、番宣などはほぼ見ておりませんが、飛行機やら操縦士やらが関係するのはうっすら認識しておりました。そしたら、チビ舞ちゃんが乗る飛行機の操縦士が、大人舞ちゃん⁉︎という夢オチでスタート。そんな第1週でわかったのは、ものすごーく好みのタイプの朝ドラだということです。
第1週「お母ちゃんとわたし」
朝ドラといえば、ちびっ子時代。ヒロイン・舞は小学3年生。演じるのは、浅田芭路(はろ)さんとう子役さんです。最近、飴のCMに出てたかな?くらいの認識でしたが、この子がもうかわいかーーーー!!!! 五島弁で言うと「みじょかーー!!」です。表情や仕草がたまらんとですよ。第1週にして、このヒロインは推せる!と思ってしまいました。←単純なのです
舞は原因不明の熱がよく出て学校を休みがちなのだけど、だからって不幸オーラを放っているわけではありません。だけど、自分が熱を出すとお母ちゃん(永作聡美)がしんどそうなことを悟っている子(これは、めぐみだけ先に大阪に帰るシーンでの舞ちゃんのセリフで判明したことなんですが、このシーンで朝から嗚咽でございました)
舞ちゃんは、人の気持ちにとても敏感なんだよね。
走ると熱が出やすいから、お母ちゃんに「走ったらあかん」と言われている。原因不明ではあるけど、周囲の気持ちを汲み取りすぎて、しんどくなると熱が出てしまっている。だけど、走ると熱が出るのは、リレーでこけて「どんくさい」と陰口言われたことが原因っぽい。その出来事から、そもそもは割と活発な子だったっぽいのに、体育は休むし、学校も休みがちに。それと、失敗をものすごく恐れるようにもなってしまった。
五島は、お母ちゃんの実家がある島。お母ちゃんは、親の反対を押し切って駆け落ち婚をした14年前から、島には一度も帰っていない。だけど、娘の療養のために自分の親に頼る決心をしました。五島に帰ってきても、お母ちゃんは舞ちゃんが発熱しないように先回りして、しんどくなりそうなことは回避させるスタイル。そのせいで舞が自分の気持ちを言えていないことを見抜いたおばあちゃん(高畑淳子)。始めのうちは、めぐみと舞の親子関係を見守っていましたが、磯での校外学習の参加をめぐって、舞がどうしたいか聞いていないと切り込みます。改めて舞の気持ちを確認すると、舞は「行きたい」と答えます。
無事、磯での校外学習に参加した舞ちゃん、めっちゃ楽しそう。でも、ちょっとしたハプニングがあって、磯で転んでびしょ濡れに。それをめぐみが目撃してしまったものだから、「ちょっと無理をしすぎた。もっと慎重に、ゆっくりやらないと」と、また舞に自分の方針を押し付けてしまいます。もちろん、本人は舞のためと思っている言動なんだけど、それが舞ちゃんの行動を制限させてしまっていることに気づかない。舞ちゃんも、お母ちゃんが自分のことを想っているのがわかるから、何も言えなくなる。
そこで祥子は、めぐみに「帰ってくれんね」と最後通達を出しました。
めぐみはこの意見にもっと抵抗すると思ったけど、自分の中でもどうしていいかわからなくなっていたのだろう。一人、夜の海辺で自分と舞の関係を振り返って、先に大阪に帰る決心をした。これはもう、みんながエライですね。
祥子だって、14年ぶりに娘に会えてめちゃくちゃうれしかったわけだし(表には出してないけど)、舞ちゃんだって本当はお母ちゃんと離れたくはない、めぐみも然り。
だけど、「ここで変わらなきゃ」と親娘は思ったのだ。そして行動に移せた。文字にすると簡単なようだけど、自分を変えるというのは本当に難しいことだと思う。でも、ヒロイン一家は、それをやったんだよな。(ヒロインのお父ちゃんとお兄ちゃんも、大阪で2人、できることは自分でやろうと決心していたのだ)
これ、第1週のつかみとして完璧ではなかろうか。
少なくとも、私の心はがっちり掴まれましたわよ。
そして週の最後。めぐみとのしばしのお別れシーンで、ばんば(おばあちゃんのこと)が舞に「よう頑張ったな」と伝えると、舞ちゃんが自分といるとお母ちゃんがしんどそうだから、自分は帰れないのだと言うんだからもう、泣かない方が無理って話。みんながみんなを想っている。最高かよ!