自己満足な世界で生きてきた万太郎が自己満足を語るか!?「らんまん」 

らんまんタイトル ドラマ率直感想!

第24週「ツチトリモチ」116話

らんまんも残り3週。ということは、残り15話です。今週は、万太郎と寿恵子のお子たちも大人になるようなので、いよいよラストスパート、なんですよね?
それにしては、今日もあんまり内容がなかったような…(言っちゃった!)。描かれたのは、万太郎が植物図鑑の完成を目前にして「ちっくと怖い」と感じているということ。

「完成したら必ず欲しがられるじゃろう思っちょった。けんど世の中は…」←最後を濁してしまうの悪いクセだよなぁ。世の中は、なんなん? 植物になど目を向ける世の中ではなくなっているの? ごめんけど、脳内補完できないよ!

図鑑は完成する。けれどそのとき、応えられるだろうか。この図鑑は愛されるだろうか。
「寿恵ちゃんがワシと一緒に夢を見てくれたがは、この図鑑がみんなに届いて、みんなから愛されていくことじゃ。八犬伝のように」。←寿恵子がそこまで考えているとは知らなかったが、万太郎がそう言うんだからそうなんだろうか。それを俗っぽくまとめると、大金使って作るんだから売れる図鑑を作れよってことでOK?(違うと思うけど!)

そして、万太郎自信もそう願っていると言う。学校の先生だけじゃなく、市井の人がこの図鑑を手にして「草花を友とする」。そんな景色を夢見ているらしい。

「完成するだけじゃただの自己満足じゃ。大勢の人らに愛されていかんと…」←日本中の草花の名前を明らかにしてそれを図鑑にしてみせる! というめちゃくちゃ自己満足の人生を駆け抜けてきた人が、急に人様に愛されたいとか言い出して…。うーーーん、万太郎って、そんな人でしたっけ?

ま、らんまんというドラマのゴールのために、種を蒔いたということでせうか。

寿恵子が開店した待合茶屋「やまもも」は、「新橋や赤坂ではできない、内密の話にもってこい」の店になっているらしい。ここはまぁもう、そうですかという感じですね。食事の希望も「何を頼んでもいい」らしい。そんなことできるのかい?って思ったら、食事は渋谷周辺のお店から調達するスタイル!

けど、それでも何を頼んでもいいと言い切れるのには、佐太郎の存在があるからのよう。彼は神楽坂で板前をしていたが、店を守るために客に包丁を突き付けてクビになり渋谷に落ちぶれていたってことでファイナルアンサー? うなぎも焼けるし天ぷらも美味いらしい。でも、だからって何でも頼んでいいは言い過ぎではwww

茶屋が軌道に乗っていることや佐太郎の背景はセリフで済ませてもいいんだけどさ、「うちの大将(弘法の湯の主人)があんたを気に入ってるんだよ」「女将の眼力あってのものだね」という寿恵子の女将っぷりに関する描写は、やっぱりセリフだけで済ますのはアカンと思う。みえ叔母さんに店を持ってみないかと打診されてから1週間あったんだから、こういうセリフに説得力を持たせるシーンくらい撮るべきだったと思う。

しっかし、「ワシはこの図鑑のために、寿恵ちゃんや虎鉄、大勢の人らが支えてくれてきた」というセリフにはちょっとゾワっとしちゃったな。こまかいことだけど、大勢の人ら「に支えられてきた」ではないところに万太郎の人間性が現れていると思う。結局、万太郎はなんの躊躇いもなく周囲の支えを受け取れる人なんだよね。彼が望んだわけではなく、周囲がそれを望んで自らの意思で支えくれていると思っている。

万太郎は「生まれながらに当たり前にお持ち」な人だからね。そういう生まれながらのボンボン気質やズルさはブレずに描いているんだよなー。だからこそ、最終回に向け、もっともっと植物バカの万太郎を描いて欲しい。

万太郎の図鑑を多くの人が手にして笑顔になっている、そんなファンタジーなゴールは望まないかな。最後の最期まで、ひたすら植物に向き合い、執筆に勤しむ、そういう万太郎の背中で終わるのを期待しております!

・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
槙野寿恵子…浜辺美波
山元虎鉄…濱田龍臣
小林一三…海宝直人
相島圭一…森岡 龍
荒谷カネ…梅沢昌代
荒谷佐太郎…芹澤興人
フミ…那須 凛
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん

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