第23週「ヤマモモ」113話
農科大の教授になる波多野が、野宮さんを農科大に引き抜いてはダメなのかしらんって思ったんだけど、ダメみたいでした。
野宮さんは、波多野から辞めるらしいと聞いていた万太郎に「仕方ないですねぇ」と。
「辞表はもう出しましたよ。これで終わりです」
生命の神秘は最初からここにある。俺はただ、それを見たってだけですよ。←外野がとやかく言おうが、彼は自分が見た事実をちゃんと信じている。だから、うるさい連中は放っておいて、前を向いて歩くんだ。
野宮さんは田邊に引き抜かれて、画工として東京大学(現帝国大学)に出入りしていた。田邊が非職になったとき「共に去るべきだった」とも。
それでもあのとき、未練が出来てしまった。
あのときとは、波多野に「じゃあ、僕と組みませんか」と言われたとき。
万太郎の植物画の水準に追いつけとUCに言われ、死にそうな気分になっていたとき。
「今は、でしょ?」と波多野が励ましてくれたとき。
「若き学者が声を掛けてくれたから」。「野宮朔太郎」と記名した最後の植物画を波多野に手渡し、「君が見たいと願うものを、俺も見てみたかった。それだけだったんだよ」
波多野の夢を一緒に追いかけた野宮さんは、「ここまで連れてきてくれてありがとう」とお礼。←波多野宮は、あり得たかもしれない田邊と万太郎の関係だと思っている。田邊だけが悪者扱いに描かれていたけれど、ワイは万太郎も田邊とうまく向き合えなかったんだと解釈している。田邊とうまくいかないというより、万太郎は植物とだけ向き合っていたい人だから、最初から完全に田邊の想いは一方通行だったんだけどね。
そして、野宮さんは万太郎にもお礼を述べる。「君は知らないでしょうが、俺が奮起できたのは君のおかげなんですよ」と。誰々のおかげって言葉は使い方を誤るとヒロイン上げになりかねない。けれど、この言葉は本当だからな。万太郎の画力パワーが、野宮さんに火をつけた。
野宮さんは、図画の教師に戻るつもりらしい。(どうして野宮さんはモデルであろう方の史実から離れて退場なのかは納得いってないけど、ま、仕方ない)
野宮さんから印刷情報ゲト!
野宮さんが辞めるらしいと万太郎が聞いてから、そして実際に辞表を提出してから何日経ったのか。妊婦寿恵子はもうお産が終わって、赤子爆誕! 終盤とはいえ、ここ最近の時間経過、雑ぅ!
野宮さんが訪れた目的は、石板印刷の見学。
石板に思わず手を触れてしまうところも、すぐに「すいません」と謝るところも、やっぱり野宮さんだな。彼も一度、たぬき御殿に遊びに来てみたかったらしい。
槙野一家の肖像画を描いてくれる野宮さん。置き土産として最高では! そこで野宮さんは、西洋では石板印刷より新しい印刷、アルミニウムというのが出てきたらしいと話し出す。
アルミニウムを板状にして、石板の代わりに使う印刷方法。筆遣いそのままに版下を作れる。しかも、軽いからどの印刷所にも持ち込める。しかも曲げられるから、版を印刷機にクルッと巻き付けて大量に刷れる。←輪転じゃん!
「それです! 私が欲しいのそれです!」思わず声をあげるお寿恵ちゃん。
…また買うんかーーいwww
新しい印刷機があるとわかったら誰かが輸入する。そしたらすぐ国産のものもできます。←急に現代的な考えをしだすお寿恵。
「高いじゃろう」という金銭感覚ゼロの万太郎が嘆くほどの大金を「はぁ、お金貯めなきゃ〜」って言う寿恵子もまた狂ってる。いや、この夫婦はお金に関してはずっとお子ちゃまみたいだよ…。新しい印刷機の値段は2000円か5000円かと完全にテキトーな予想をしていたけど、アンタの亭主、月収15円ですからね!
新しい印刷機があれば、万太郎の労力が減っても冊数がいっきに刷れる。(この辺りもセリフだけで処理せず、石板に絵を描く万太郎の映像を、何度も何度も繰り返し差し込んでいたら感動できたかもね)
「すごくいい図鑑になる自信があります」。←と、寿恵子が言う根拠はよくわからん。これもまた、寿恵子が万太郎から図鑑の内容を何度も聞かされてワクワクして…といった描写がないからだと思うのよね、残念!
「寿恵ちゃんありがとう」と万太郎は寿恵子の肩を抱く。「また子どもができたら働けねぇからな!」とワイの脳内が無粋なツッコミを入れ始めるので、もうあんまりイチャイチャしないでくれ…。
そして寿恵子は「私、商いやりたいです」と。ぶっちゃけ「やっとかよ!」という感想しかねぇ!
みえ叔母さんから渋谷の家を買わないかと打診されてからなんでこんなに時間が空いたの…。子どもを身籠ったからですよね…。あぁ、なんで妊娠描写ブッ込んだの…、マジでそこが解消できずにいます…。
寿恵子の「新しい冒険」。それは結構だし全力応援なんだけど、最近マジで時間の流れが雑過ぎやしないかえ?(何度でも言っちゃうぞ!)「けんど寿恵ちゃん、体だけは大事に、のう」。とりあえず、フラグだけは立ててきたな。まだまだ先だとは思いますけどね…。
・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
槙野寿恵子…浜辺美波
江口りん…安藤玉恵
波多野泰久…前野 滉
藤丸次郎…前原 瑞
山元虎鉄…濱田龍臣
野宮朔太郎…亀田佳明
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん
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