寿恵子の妊娠描写に意味を見出せなくてツラい…「らんまん」 

らんまんタイトル ドラマ率直感想!

第23週「ヤマモモ」111話

ここ最近のらんまんは、月曜と火曜でひと塊みたいなところ、ありますね。そして、1週間で一つの物語を作る朝ドラとして、月曜回がその週の種まき的な役割なのは承知です。
その2点を踏まえたとしても、111回はとくに内容がなかったっすね(言っちゃった!)

・牛久亭が真打に上がって、十徳長屋を卒業。
・竹雄と綾が土佐を引き払い東京にやって来た。
・竹雄と綾が屋台を始めた。

111回で描かれエピソードは以上。あとはセリフに次ぐセリフによって、万太郎の「ワシの植物学」の補強!

そして、本当にほんと〜に個人的な感想ですけど(感想なんてみんなそんなもんだけど)、史実はどうであれ、なぜ寿恵子がまた妊娠しているの? 3人でも十分子だくさんだって伝わるぜ?

だってさ、妊婦して綾とまったりくつろいでいる寿恵子に、学者としての万太郎を語られても心に響かないよ。夜は仲居の仕事があるからと、家事をせっせとこなしながら話す寿恵子でも十分成立したし、そのほうが夫婦がお互いに自立してそれぞれの道を歩んでいる感じが出せのでは?

石板印刷がいかに大変か、版元も見つかってない、違う方法が見つかれば研究の時間がもっと取れるはず、そんなことを語られても、じゃあ、何で今また妊娠しとるん!?って思考が、感情をストップさせてしまう。

万太郎の根っこはもっと違うところにある、植物に向き合う万太郎は深くて遠い澄み切った場所にいる、そんなことを言われてもさ。結局、現実界に戻るとやることやって子どもをポコポコ作るって、なんかただの欲望まみれの人になりませんか…。なりませんねそうですね心が汚いのでせうか…。いや、万太郎なんてずっと欲望まみれだったのに、変に美化し始めたから違和感ありまくりなんだよ。

植物バカで寿恵子オタクの2柱だけなら、次々に妊娠していても気にならないと思うんですよ。変に万太郎の植物学を美化するから、いい話し風にしか聞こえない。バカはバカなだけでかわいいし、こちらも植物バカな万太郎にしか見えない世界を見たくなるというもの。

あとは、万太郎が人間の欲望と競っているというセリフも、映像がないので響きませんでしたね。「去年台湾に行って」と話すなら、台湾の採集映像は必須だったじゃん。なんで撮影しなかったんだろう。「人と人との争いが、自然よりも大きな力になっちょった」を、映像で見せよう? そういうのを積み重ねて来たのがらんまん界だったでしょ…

「早う日本中のフローラを解き明かさんといかん」ってさ。言ってみればものすごく独りよがりな欲望だと思うんだけど、それがいいんだよ。それでいいんだよ! やっていることがずっと欲まみれの万太郎が、「人間の欲望と競っている」とか言いだしたら、つまらん! 君の話はつまらん!ってなるでしょーがーーー!!

今回よかったのは「孤独でいいんですよ」のセリフだけ。「孤独でいい」というのを朝ドラで流すのは大変よきメッセージだと思います。

・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
槙野寿恵子…浜辺美波
槙野竹雄…志尊 淳
槙野 綾…佐久間由衣
江口りん…安藤玉恵
笠崎みえ…宮澤エマ(回想)
波多野泰久…前野 滉
藤丸次郎…前原瑞
山元虎鉄…濱田龍臣
牛久亭久兵衛…住田 隆
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん

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