第21週「ノジギク」103話
103話は、なんと言ってもみえ叔母さまのバッサリが気持ちよかったですね。
劇中にツッコミ役がいると、俄然見やすくなるので本当助かるわwww
槙野家の借金は500円。みえもさすがに引いちゃう額らしく、微妙な表情の変化がさすがのエマ様。借金をどうするか尋ねられた美恵子は「利子の分だけでも」借りたいと申し出る。しかし、そんなのはなんの解決にもならない。
みみっちく期日伸ばして。また借りて? どん詰まりじゃないの。←それな!
子育て? 内職? 大変でしたって? ちゃんちゃらおかしい。借金膨らんでんじゃないのさ。
高藤さまを捨てても、そういうダメ男を選ぶ。あんた、覚悟があって一緒になったんだろう←万太郎をダメ男と呼ぶ人は、マジこのドラマで必要です!
「内職じゃ追いつけないのわかってたのに、子どもたちと離れるのが怖くて」←これを、寿恵子から聞けたのはよかったな。寿恵子の世界が狭過ぎるのが見ていてもどかしかったけれど、寿恵子は自分の目が届かない場所で、子どもたちに何かあったらと思うと怖くて動けなかった。頭では内職だけじゃダメなことはわかっていても、園ちゃんのことが大きすぎて動けずにいたんだね。
寿恵子から万太郎が日本中の植物が載った図鑑を作ろうとしていること、寿恵子もまたその図鑑を見てみたいと、2人して大冒険をしていると知ったみえ叔母さま。
「は? なにそれ、壮大なバカ」とバッサリ。好きやわーーーー!
2人して想像を絶するバカ。金になんないでしょう。←そうなんすよーー! とくに万太郎は、金を稼がず使うばっかりなんですよw
とはいえ、寿恵子にとっては「あんな人はたった一人」、唯一無二の存在。
「万太郎さんは変わってます」と寿恵子が認識していることがわかったのもよかったわw
変人でも、金を稼ぐことができなくても、万太郎の才能に惚れているんだよね。
金にはならない。けれど「その一人が、残したものが後の世に届くことも、あると思うです」。もちろん、私たちは後の世の人間で、モデルになった人が残したものが植物学で大変な評価を受けていることを知っている。だけど、まさに今日明日どうなるかわからない生活の中で、その価値を見出して応援できるって、めちゃくちゃ覚悟がいることだと思う。ワイなら少しは金を稼げと言ってしまうわw
みえは「賃金の前払金」として100円を渡してくれた。「うちでなら、女でも稼ぐ手立てはある」として、寿恵子に中居の仕事を与えてくれた。ちゃんと旦那を立てて話を通すところ、みえ叔母さま、さすがですわ。
そして。「私にも娘がいればって何度も思った」←こういうセリフひとつで、みえの今までの人生の背景や気持ちが伝わってくる。らんまんが真にいいドラマだと思うところは、どのキャラにもその人たちの人生があること。書き手がそれを受け止め、万太郎と寿恵子の物語に登場させているところ。万太郎と寿恵子だけのために、存在している人物がいない。そこが、やっぱり最高にステキだと思う。
「あんたの愛嬌、度胸、気働き。ありったけやってみなさいよ」寿恵子には愛嬌も度胸も、気働きもあると描き続けているから、このセリフも浮かない。これもまたすごいよね。
というわけで、ご縁を紡ぐ場所・料亭「巳佐登(みさと)」で働くことになった寿恵子。このころの新橋の料亭は「明治政府の要人や政財界の大物が、応接間のように日々、料亭を使っていました」とさ。
応接間のように! ひゃ〜、なんという贅沢の極み! しかも風呂まで入れるらしい。
すっげーー! なんか、料亭遊び、楽しすぎない?
・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
槙野寿恵子…浜辺美波
笠崎みえ…宮澤エマ
笠崎太輔…遠山俊也
マサ…原 扶貴子
岩崎弥之助…皆川猿時
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん
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