第21週「ノジギク」101話
植物学教室の教授は徳永になり、田邊は正式に免官となりました、とさ。
「植物学における日本初の理学博士であった田邊は、二度と植物学には戻りませんでした」のナレを聞いたときは、植物学に終止符を打つという見せ方にして、田邊の最後はどこかの地で植物を愛でているとふんわりと空想できる仕様になるかと、ちょっとは期待しちゃったよね。
甘かった!!!
明治26年8月。というのは史実とは異なるけれど、子どもらが「海――!」ってはしゃいでいる姿でもうつらい…。さらに、聡子のおなかが大きくて、愛と悲しみのバランスでおかしくなりそう!
「聡子、きれいだ」(寿恵ちゃん、きれいじゃ)
田邊も万太郎と同じなんだよな。きれいなものをきれいだと言える人。もちろん、似ているからこそ、彼らはうまくいかなかったわけだけど。万太郎が、田邊と対話する機会がないままだったのが本当に悲しいな(この先、植物を通して会話したりするんだろうけども!)
アバン明けに見せられた、子どもたちの「かくれんぼ」。これって、示唆ってことでせうか。
田邊教授が辞めさせられたと聞いて、藤丸は万太郎を訪ねていた。藤丸も心が弱いからな、先行きが不安(史実、ちょっとだけ読んじゃったのよね…)
「なんかさ。ユーシー変わった人だったし、学内でも浮いてたんだろうけど。結局何もかもが、政治と人間関係ってのがさ…」政治と人間関係。変わった人だけならよかったけど、田邊は政治と人間関係が下手くそでしたからね。そんな不器用な人物だからこそ、惹かれるんだけどね。
ただでさえ、植物学は立場ないのに。仕事本当にないんだよ。←藤丸も仕事ないんかーい!
東京大学を卒業しても、教師の口さえままならないらしい。でも、だからこそ田邊は政治仕事も頑張っていたのかもしれない。植物学全体の地位を上げるために。
「田邊さんはこれからどうするがじゃろうのう」←ナチュラルに田邊さん呼びになるやん、万太郎。なにその切り替えの早さ、藤丸も!!
ワシはいっときでも大学に出入りを許してもろたき。そのご恩は忘れちゃあせん。←う〜ん、あともう一歩。もう一歩踏み込んだ、万太郎の田邊への思いが知りたいんだけどなーーー。ワイちゃん、いつかその思いが描かれると思っていたんだけど、もしかしたら万太郎にとって田邊への思いってその程度なのかも??
そして金欠槙野家。寿恵子はとうとう、八犬伝全巻を質屋に預けることにした。それにしても、万太郎の研究部屋の本、めちゃくちゃ増えていたよね? その資金、まじ何処から!?!?
八犬伝は古いし市場にも出回っているとして中尾も渋っていたけど、寿恵子の粘り勝ち。この辺りはもうスルーするしかない。早く収入源の描写を頼む ^^;
中尾がわざわざ「特別に10月の終わりまで預かる」と伝えてくるところに、ちょっと怖さを感じるわね。らんまんの脚本、抜かりないからさ…
質屋でもらった煮干しは新聞に乗せられていた。その新聞には、田邊溺死の記事が…。
子どもたちが仕切りに怖い話を中尾にせがんでいたけど、一番怖いやつきたやん。
「おじさん、涼しくして」やーだーもーうー!!!
田邊が続けていた図鑑の仕事は、廃刊に。藤丸曰く「徳永さんの最初の仕事は、とにかくユーシーの色を消し去ること」。徳永のことだから、田邊の功績を消したいんじゃなくて、大学内の政治的判断でしていることだと思いたい。いや、思わせてくれ!
「そんなことで図鑑を止める(なんて)…」本当にねぇ、そんなことでいいのか徳永くん!!
いやはや、覚悟はしていたけど、ものすごいしんどい1週間になりそうですね。好物ですけど!
・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
槙野寿恵子…浜辺美波
藤丸次郎…前原瑞樹
田邊聡子…中村青渚
徳永政市…田中哲司
中尾…小倉久寛
田邊彰久…要 潤
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん
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