第20週「キレンゲショウマ」98話
「道しるべ」こと、佑一郎くんの回。十徳長屋に訪ねておきながら「まだここにおったかい?」って、ボケですか? 佑一郎渾身のボケかえ?
留学から戻ってきた佑一郎曰く、アメリカは「何かも雄大やった」。ふと思ったけど、万太郎が留学なんてしちゃったら、植物があり過ぎちゃって二度と日本に戻って来ないかもしれないわね(苦笑)
大きなミシシッピ川を跨ぐ巨大な橋。鉄と鋼でアーチが組まれている世界で最初の橋。「緻密な構造で幾何学模様に組み上げられた、そりゃあ美しい。美しい木こそ無駄がのうて強い」
美しいもんは強い。
「人間の素晴らしさと同時に、人間の恐ろしさも知った」と、佑一郎は留学中に経験した差別の話を始める。「戦争で奴隷制はのうなったけんど、それでも消えちゃあせん」むしろ、制度がなくなって、いっそう酷くなったと話す。
黒人、アジア人、アイルランドから移ってきた人らにも酷かった。
佑一郎は英語も出来たし技師としての能力もあるから、差別を受けることはなかったらしい。人間は対等に扱われちゃあせん。人が人を差別するらあて、嫌じゃのう。
ここで、佑一郎が持っていた紙風船を万太郎に渡します。紙風船は、佑一郎が差別の話をし始めたときに画面に映りました。「制度がのうなった分、いっそう酷うなっちゅう」と言った後に風が吹き、足元に流れてきた紙風船を手にしながら、佑一郎は差別について語っていた。
そして、手渡されたその紙風船を万太郎はポンっと部屋に放り投げます。ほぼ無感情で。私には無感情に見えました。そこだけ不自然で逆に気になるほど。最初、神木きゅんのアドリブかと思ってしまったのだけど、違和感を含め、意図のある演出なのだろうなと。
「はぁ、ほんまに」←万太郎は何を思っているか、誰を頭に描いているやら。万太郎って、負の感情をほとんど表に出さないよね。おそらく意図してそのように描写していると思う。
佑一郎は、札幌農大学校の土木工学科の教授として戻る。「いきなり教授か」って、あなたもその道を田邊に勧めれれてましたからね。お忘れか? 佑一郎をすごいと褒める万太郎に「お前じゃっちすごいろう」って佑一郎、本気か!? って思っちゃったよね。すまぬwww
曰く「おまん、昔からいっぺんじゃち、草花に優劣を付けちゃあせんかったろう」。オ、オウ…。言いたいことはわかるけど、草花と人間の差別は違うと思うぞ、佑一郎!! お気を確かに!!!
それぞれがそれぞれに面白いき。
そう考えられること、当たり前じゃないき。
いいセリフなんですけどねぇ。みんな違ってみんないい。けれど、悲しいかな、人間に優劣がなくなることはないでしょう。でも、それさえも面白がればいいんじゃないかと私なんかは思います。
おまん、この先もずっと変わりなよ。←もちろん万太郎は変わらないのだと思うけど、人から言われるのってちょっと呪いのようでもあるなと思ってしまった。万太郎に限らず、人は変わらないくてもいいし、変わってもいい。
しっかし、佑一郎が生活費を稼ぐために南部に行ったと話したとき、別のことが気になちゃって南北戦争の話がほとんど入ってこなかったyo! 万太郎に生活費という概念ってあるのかしらん!?
田邊に対して容赦なさ過ぎなのよぉ
本日の勤務先が女学校と聞き、田邊に赤いネクタイをセレクトする聡子。
「どういう基準なんだ?」
「おイヤですか?」
「いや、もちろん従うよ、奥さんの仰せのままに(英語でね!)」
そこに女中が官報を持ってくる。顔色が変わる田邊。
「どういうことだ…」
「高等女学校を分離する。なんですこれ、旦那さま」
「聞いていない、何も知らない」
「森有礼大臣を失った文部省は、学校制度改革の名目で女学校を突然に廃止したのです」
いつもの廊下で美作がまた嫌味を言っているわよ。まったくコイツこそ、田邊にご執心ではないか!「これは純粋に疑問なんですがね、なぜあなたは自分だけがそんなに偉いとお思いなんですか?」って、嫌味のお手本みたいなセリフだな。
「派手なネクタイだ。女学校用だな。ははは」嫌なセリフだけど、うまいセリフ。聡子にも謝れよ、美作ーーーー!
帰宅後、酒を煽る田邊に毅然とした態度で対峙する聡子。
聡子、ふぁいつです!!!
・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
槙野寿恵子…浜辺美波
広瀬佑一郎…中村 蒼
美作秀吉…山本浩司
田邊聡子…中村青渚
森有礼…橋本さとし(回想)
田邊彰久…要 潤
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん
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