第17週「ムジナモ」82・83話
82話
万太郎からの手紙を2人で読むというシーンで、お久しぶりに綾と竹雄が登場! 万太郎は、赤ちゃんも寿恵子も元気であること、園子と名付けたことを報告していた。
「おばあちゃんにお会わせたかった」と綾。視聴者も、自然とタキを思い起こせるセリフを重ねることは、家族を描く朝ドラにはなくてはならないことだと思う。「今の私たちがあるのは、育ててくれた人がいたから」という普遍的で大切なことだと思うから。
綾の「私らも作ろうか」は、赤ちゃんだって思うじゃんね。
残念、新酒のことだったわ! ←竹雄、ファイティーン! 「酒? あ、酒か…」万太郎が植物バカで、綾は酒バカでしたわ。←竹雄、ファイティーン!!
そうそう。リアタイ時には気が付かなかったですが、クレジット「槙野竹雄」になってました!
万太郎は寿恵子と園子のために「これから、ますます旺盛に仕事をします」と言い、綾は「万太郎は精一杯やりゆうね」と言う。先日「やるべきことは他の人がやってくれている」と感想に書いてしまったけど、万太郎は彼なりのやり方でやるべきことをやっているんだと思う。そして、それを彼の周囲は認めている。それでいいのだろう。誰も彼もが、同じようにやらなくていいだよね。
らんまんは万太郎を中心に描きつつ、市井の人の思いや生き様を見せてくれるからか、植物学の鬼才を見ながらも、自分にとっての人生のあり方を、考えたり見つめたりできるドラマだと思う。
造石税があるから、新しい酒を試すのは仕込み始めた時点で経営的に大きな負担になる。「それでもえいかい」と聞く竹雄に「滅ぶためじゃない。峰屋の末長い弥栄を願って作りたいき」と綾。←滅ぶためじゃない。これは、史実とは違う結末が用意されているってことでえいですか? 大繁盛しなくてもいいから、竹雄と綾も末長く幸せでいて欲しいなぁ。
そして8カ月経過し、園ちゃん第二形態!←可愛すぎるぅ
おりんが園子を抱っこして、おえいと一緒にお洗濯をする寿恵子の図。健坊やかのちゃんもそばにいて、こんな風に、多くの人に囲まれて子育てできる世界線は、プレイスレスなのかもしれない。
万太郎は宣言通り図譜の第三集に取り掛かっていて、「今回の目玉はコオロギラン」だと。園子のために持ち帰ったあのランの新種(って断定されたっけ?)について、マキシモヴィッチとも直接、手紙のやり取りをしているようです。
83話
おゆうの職場の先輩の引っ越しの手伝いに駆り出される隼人と福治。と、植物採集スタイルの万太郎w ←万太郎だけお誘い通りの「お出かけ」スタイルでっす!
道中、草花に夢中の万太郎を見て「恐ろしくならないのかね」と福治。福治は、奥さんが男と逃げてしまった経験から「いいことがあった分、よくないことも起きる」と考えてしまう癖があるらしい。それに対して隼人は「あいつは何にも考えちゃいねえよ。頭の中、お花畑だ」←ほんそれな!!!!
「いいことが続きすぎると怖い。けど、私たちも変わったんだよ。うちの長屋、クサ長屋なんて惨めったらしく呼ばれていたのに、みんなよく笑うようになったと思わない?」
「まあな。壁壊すとかとんでもねえしな」
おゆうと福治の会話には、“万太郎のおかげ”なんて言葉は出てこない。けれど、万太郎の生き様を感じることで、自分たちも変わっていることに気づいている。あぁ、いいセリフだ!
私たちにとって楽しいは、もう特別なことじゃなくなった。だから楽しむこと、怖がらなくていいのよ。たとえ悪いことが起こっても、その先で、きっとまた笑えるんだから。
それならばと福治が望むことは、小春ちゃんの幸せ。「うんと幸せにしてやりてえ。あいつもいつか誰かを好いて好かれて、そんときはちゃんと金を持たせて、笑って送り出してあげてえ」←親が子どもの幸せを願うこと。いつの時代も、そんな当たり前のことさえ奪うような事件が起こるから、これも繰り返し、朝ドラで伝えていかないといけないのかもしれない。
福治の「望みすぎると碌なことがねえ」というのもわかるけど、「人生上等」を目指して生きるのがいいね。人生上等、いい言葉だな。
さて万太郎きゅんですが、隼人に肩車をお願いして柳の実を取っていた。子どもか!
そんで、朝ドラ主人公名物(?)、池ポチャへ。肩車していた隼人は落ちないのは笑うわw
その池ポチャのおかげで、また知らない子に出合う万太郎。
「おまん、誰じゃ」
そして田邊教授の元には、万太郎を絶賛する手紙があちこちから届いていた。
「博物館から槙野万太郎が書いた本が送られてきた」
「槙野万太郎は、君の研究室の所属なのか?」
「彼の著書を今後も送って欲しい」
「Who is mantaro makino?」
そこへ、野宮さんが依頼された植物画を持参し提出。田邊は「いくらかよくなっている。野宮、もっと腕を磨け、槙野を超えろ。この教室の植物画家はお前なんだ」と、彼なりの発破を掛ける。
けれど、槙野を越えろと言われたことに対し野宮はユーシーに自分の考えを伝えます。「槙野さんと並び、互いに励んではいけませんか?」と。
そしたらもう、ユーシー怒っちゃって怒っちゃって「誰がお前に西洋美術を学ばせてやった」とか言っちゃう。←おいおい、少しは冷静になれよユーシー。
元々中学の図画教師だった野宮に「お前は教える側の人間だ。それに比べて槙野は、まともな教育も受けていない。そんな相手…」←田邊の中の万太郎への嫉妬が止まらないゼ!
絵に、経歴は関わりはありません。私と槙野さん、共に必要なのです。植物の研究が進めば、その分、植物画家も必要になります。現にこの植物学教室も変わりつつあります。←万太郎の名を出さずとも、彼の影響だとわかる。積み重ねが素晴らしいです。
事実として、私より槙野さんのほうが優れています。雇っていただいたご恩があるから事実を申しております。この教室には今、私と槙野さん、2人の植物画家が必要なんです!←経歴年齢問わず、自分より優れている人の力を認める。恩があるからこそ進言する。こういうことが出来る人を手放してはいけないよ、ユーシー。
「断られた」←とうとう、田邊がゲロったぞ(違)
それは植物画家としてですか? 植物画家として、もう一度槙野さんに声を掛けてあげてくださいませんか? あの人は裏表のない、無邪気で無知な人なんです。そういう子ほど、かわいい。←無知というのは恐らく、大人の社会通念に無知ってことかな?
田邊教授が万太郎に迫ったのは、プラントハンターでしたね。それを野宮は知るよしもないけれど「今度は植物画家として、声を掛けてやっていただけませんか?」と。
万太郎、植物画家の仕事で収入を得られるか!?
池に落ちた万太郎は「カエルじゃきのう。池も楽しかった」と寿恵子に報告。
「カエルじゃなくて人間なのバレてますからね」「あ、そっか」何なのその会話www
3人で銭湯に行きサッパリしたところで、寿恵子は万太郎にお金の相談をする。
「金が無いがかえ?」←そりゃそうやろ!
「すまんのう。一番はワシが大学か博物館で働くことじゃけんど、小学校も出ちゃあせん。どこも、ワシを雇わん」
「だけど何か、万太郎さんが植物学のお仕事につけたらいいのにね」←本当よね、本を出しても出しても貧乏暮らしじゃ、先行き不安よね。印税システムも無さそうだし?
万太郎は、プラントハンターにはならないけれど、ユーシー専属の植物画家の仕事をするのかしらん。どうにか、定期収入を確保できればいいけど。これからまだまだ子どもが産まれてくるだろうから(子沢山、どこまで描くんだろう)
「ワシらは時代の変わり目に生まれついた」←これは竹雄のセリフだけど、きっといつの時代もそうだよね。時は流れて変わっていく。変わらないことも大切だけど、時代に合わせて変わっていくことも大事。らんまんは、初期からこのこともずっと伝えてくれていたね。田邊も変わらないダメだけど、万太郎だって変わるときかもしれないね。
それにしても、赤ちゃんのあやし方が終始すばらしい浜辺さん。自然なのがいいのよ。そして赤ちゃんがかわいい。もっともっと愛でていたい!!
・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
槙野寿恵子…浜辺美波
槙野竹雄…志尊 淳
槙野 綾…佐久間由衣
倉木隼人…大東駿介
倉木えい…鳴海璃子
及川福治…池田鉄洋
江口りん…安藤玉恵
宇佐美ゆう…山谷花純
野宮朔太郎…亀田佳明
田邊彰久…要 潤
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん
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