第16週「コオロギラン」77話
万太郎が帰宅すると寿恵子が倒れていた。のではなく、眠っていた。
つわりで眠いのだ。(ワイもネムネムつわりだけは経験あるのだ。あれは信じられないくらい眠かった…)
寿恵子は妊娠3カ月。「寝ても寝ても眠くって」
万太郎が何か食べたいものはあるか尋ねると「かるやき、文太さんの」←子どもみたいなお寿恵、貴重だな!
作り方はわからないなりに、準備をする万太郎。そこにおりんが通りかかる。
「かるやきの作り方、知っちょりますか?」
寿恵子が何も食べられないと話すと「体が変わるときってのはいろいろあるよね」←やっぱり、これが今週のテーマなんだな。みんなそれぞれ変わるときを迎えたんだ。人間、変わるためにはいろんなことが巻き起こるのだの巻なのだ!
かるやきの作り方はわからないが、屋台で見たことはある。なんだかわからないが白い粉を振りかけると膨らんでいた。「あれは忍術だね」www
今度はそこに牛久亭師匠が通りかかる。
「忍術と言ったら牛久さんじゃ」「そうじゃの。なんで?」ノリツッコミ!
忍術は伊賀ものか甲賀ものか、ニンニン、わからなくて堪忍などなど、超絶テキトーな返答をする師匠。そこに藤丸がやってくる。「何やってんのさ」ほんそれなwww
藤丸は「つわりでしょ」と、義理の姉が食べられたという芋の素揚げを作ってあげる。
(いやしかし、外でジャガイモ揚げてたけどどういう仕組み??)
寿恵子に「ごめんね、お邪魔して」と言える藤丸は、本当にやさしい子だよ。
藤丸が作ってくれたと聞けば、「万さんも芋を切ったよ」ってさ。
競い合うのには向かないんだよね、藤丸は。そんな彼が、これからどう変わっていくのかな。
恐る恐る食べてみた寿恵子も「おいしい」と。これで少しは安心だ。←ひと口で食べられそうな芋をちょっとしか口にしない寿恵子の姿に、女優さんの食生活を思うなどしたのは秘密だよ!
藤丸に喝を入れるのは逃げた痛みを知るおゆう
外では藤丸が作った芋の素揚げで一杯やっている丈之助、福治、おゆう。万太郎はお茶、藤丸はお酒をもらって話しだす。
「俺、決めたことがあって。今夜は万さんにそれ言いに来た。大学、辞めようかなって」
え?え?え?
「なんで、4年じゃろ。あとは論文だけじゃろ」
最初から研究がしたかったわけじゃない。俺が学者だなんて。だから辞める。
「待って、落第すればいいじゃん」「お、落第の達人」って丈之助も福治さんもwww
丈之助には待たせている女がいるらしい。←ちょ、聞いてないぞ!
遊郭の女らしい。「もう3年通ってる」←バカちん! と思ったけれど、丈之助のモデルだと噂の坪内逍遥先生は、根津の遊女を妻にしたとかなんとか!? 興味深いわ〜w
原稿料を丸ごと注ぎ込んで、後1年で見受けするつもりらしい。ということで?「な、落第すれば学生のまま時を稼げる。いいだろう!」って、その間の学費は誰が?って思っちゃうんですけど…
藤丸は「そもそも、もう大学に行きたくない」と。
あの場所は戦場だそうです。俺がのんびりしている間に、いつの間にかそんな場所になっちゃってた。←藤丸。研究室はきっと、初めから戦場だったんだ。低学年の間はそれが見えなかっただけ。それが見えるくらいにまで君も成長しているってことだよ。
波多野も大窪も自分の道を見出し、自分は何もないから下級生にも示しがつかない。
「だから辞める。居ないほうがみんなのためだよ」
「大っ嫌いその言い草。無駄だよ、居なくなったほうがいい理由なんてかき集めたって無駄!」
「だって救われはしないもの。居なくなったほうがいい理由100個見つけて、これでいいって言い聞かせても、結局忘れられない。つらいままだよ!」おゆうは、自分が子どもを手放してきたことを話す。置いてきたほうがいい理由300個くらいあったよ。それでも私、痛いままだよ。
「だから、あんたも腹括りな。留まっててもつらい。逃げても痛い。どっちにしろ引き受けるんだよ。理由かき集めてるくらいなら、絶対後悔する」←姐さん!!! どう生きるかを決めるのは自分。その痛みやつらさを引き受けるのも自分。だから腹を括るしかないんだよ、前を向いて生きるには。
けど俺、窒息するんだ。これ以上あそこにいたら。息の仕方もわかんなくなりそうで。
万さん、助けてよ…。
「助けて」って言えたらから、藤丸は大丈夫じゃ。
藤丸は確かに弱いのかもしれなけれど、誰も彼もが競争下で踏ん張れるわけじゃない。彼の生きる道に希望が見えそうで、楽しみ。らんまんは、本当にすごいドラマだな。
・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
槙野寿恵子…浜辺美波
及川福治…池田鉄洋
江口りん…安藤玉恵
藤丸次郎…前原瑞樹
牛久亭久兵衛…住田 隆
堀井丈之助…山脇辰哉
宇佐美ゆう…山谷花純
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん
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