タイトルだけで泣けた前半戦最終回!「らんまん」 

らんまんタイトル ドラマ率直感想!

第13週「ヤマザクラ」65話

白無垢から色直しの衣装に着替えた寿恵子の登場で、前半最終回がスタート。
浜辺さん、とってもお似合いで、一同が息をのむシーンにめちゃくちゃ説得力がある。
黒引き振袖は「元々武家の婚礼衣装」なんだとか。これを読んだとき、またウルっときたわ。

「綺麗じゃ、寿恵子さん」からの、鏡開きが終わったら寿恵子呼びになっていた万太郎。ひゃ〜〜!

楽しい宴の最中、万太郎は改めてみんなにお礼を。
「本日は、ワシと寿恵子の門出を共に祝ってくださり、本当にありがとうございました」

本来やったら後継のおのことして、この峰屋を支えてならんところ、勝手をお許しくださり、ありがたく思うちょります。ワシと寿恵子は、この峰屋という大樹を離れ、新たな地で2人、芽吹いていこうと思います。

「そしてワシは、槙野の家の一切を、姉である槙野綾、そしてその伴侶となる、井上竹雄に譲所存でございます」。分家三人衆がポカンとする中、綾と竹雄が皆に頭を下げる。「謹んでお引き受けいたします」。竹雄、本日も男前やったなーー!

「ワシは聞いちゃせんぞ!」と叫ぶブティック今野、否、豊治。
いや、認めん。よう考えてみ、元はと言うたら綾は本家の人間でもない!
こんな腰巾着に、ご当主様じゃいうて頭下げろちゅうがかえ!
何が本家じゃ。本家の血筋は、誰っちゃあ残らんがじゃき。それでも踏ん反り返るがか!

分家は分家の言い分があるんだよねぇ。タキは踏ん反り返るような人ではないと思うが、峰屋の歴史の中で、そういう当主はいなかったとは言い切れない。本人にそのつもりがなくても、分家からしたらそう見えてしまうことだってあったろう。(って思ったんだけど、あさイチプレミアムトークを見てたら「分家の分際で!」ってタキが分家を叱りつけてたシーンがありましたわ!!!! 人の記憶って怖いですねw

タキは、彼らを諭すでもなく今の思いを語る。
「家いうがは、なんじゃろうのう。血筋、金、格式。何を守ってきたがじゃろう。それよりも今、ここにおるおまんらの幸せが肝心ながじゃ。この先を健やかに、幸せに生きていく。家の願いじゃのうて、己の願いに生きていくことが…」タキは、きょうだいとして育った万太郎と綾を結ばせようとした過去がある。当人の気持ちや幸せよりも家業を優先させようとした。けれど、そうじゃない生き方を認めたことで、今のタキもあるだよね。

けれど、ブティック今野は無言のまま出て行きつつ「今更なんじゃ。これまで散々、本家と分家を区別したのは、どこのどいつじゃ。ワシら分家をずーーーーっと見下してきたがは誰じゃ!」。←見下されてきたものにしかわからない、気持ちもある。それを吐きだせてよかった。だからこそ、タキも頭を下げたのだろう。

ワシがそうさせてきたと非を認め、「けんど、時は変わった。この先は本家、分家と上下の別なく、互いに手を取りおうて商いに励んでいってほしい」と頭を下げる。驚く分家衆。きっと、これだけで「はいそうですか」とスムーズに進むことはないだろうけれど、でも、本家の当主が分家に頭を下げることがどれほどの意味を持つのかは、分家衆が一番よくわかっていると思う。

この本家分家の区別がない未来というものが、史実とは違う景色を見せてくれるかもしれない。とちょっと期待しておくw

「万太郎、ワシの孫に生まれてきてくれてありがとう」←いいセリフなんだけど、タキさん切り替え早くねって思っちゃったyo!(週5日制の弊害よね…)

万太郎のことを「ワシの望みじゃ」というタキ。万太郎が改めて育ててもらったお礼を述べたあと、タキに見えた万太郎の母・ヒサの姿。ヒサにとっても万太郎は望みだっただろう。子どもというのは未来への望みそのものなんだろうなぁと、子どもを持てなかった私なんかはその気持ちを想像するしかないのだけれど。

病は治せずとも未来は描ける!

後日、仙石屋の桜の木を見納めに訪れたタキ、万太郎、寿恵子、綾、竹雄。
月曜日には、万太郎がどうやって桜を救うのかと思ったけれど、救えなかったという結末でした。けれど、接木をしたという。
「いろいろ先生方にも聞いてみたがじゃけんど、今はまだ、どうにもできんき」
「天寿がありますきの。お互い、精一杯生きてきましたき」
「けんどのう、おばあちゃん。病のでちゃあせん若い枝を切って、接木したがじゃ」

「大きゅう育つとええのう」←接木を見るタキの表情が変わる。未来につながると思うその気持ちこそが、望みなんだろうなぁ。
「うん、育つ!」←万太郎がそういうなら育つんだろう。信、頼、感!

楽しみじゃのう。いつか、この桜が咲き誇るがか。うん、らんまんじゃ!←涙腺崩壊でがす!
満開の桜の下にいる万太郎寿恵子と、竹雄綾の2組の家族の訪れるかもしれない未来の姿と、桜の木の下で家族になった、綾と万太郎の幼きころの思い出と。

ワシら、家族になるがじゃ。血のつながりじゃのうて、縁(えにし)でつながる家族にのう。

「そして、タキはこの世を去りました。江戸から明治へ。峰屋の大黒柱であったタキの旅立ちは、一つの時代の終わりを告げるものでした」
満開の桜とタキの姿が、カッコいいしすてきだし、人生を悔いなく終えただろうと思わせる。
前半戦の最終話、こんな風にタキにスポットを当てるなんてねぇ。でも、タキがいたからこそ今の万太郎があるだよねぇ。綾も竹雄も育て上げ、巡り合った寿恵子も見届けて、桜の木と共に天国へ旅立ったタキ。天晴れです!

いやはや、圧巻の最終回でした。
前半戦、本当に濃かったな。来週からの後半戦も期待しております!

・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
西村寿恵子…浜辺美波
井上竹雄…志尊 淳
槙野 綾…佐久間由衣
豊治…菅原大吉
市蔵…小松利昌
ふじ…石村みか
紀平…清水 伸
伸治…坂口涼太郎
定吉…赤木悠真
西村まつ…牧瀬里穂
阿部文太…池内万作
大畑イチ…鶴田真由
大畑義平…奥田瑛二
槙野タキ…松坂慶子
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん

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