第13週「ヤマザクラ」62・63話
62話では、万太郎と寿恵子の初喧嘩が描かれ、サクッと解消。竹雄と綾の変化も訪れた。
綾は酒屋を周り組合の話を打診するも、鼻であしらわれて終わる←知ってた!
「峰屋は先祖代々、深川の殿様に引き立てられていた、今さら虫のええ話じゃの」
「綺麗な姉様がシャラシャラしたのを従えて」←嫌味のワードもなんだか洒落てるな
「行き遅れじゃの。おまんごと、峰屋をもろうっちゃる」←キモ過ぎ!!!
「組合はいい思いつきじゃ。峰屋は抜ける条件なら考える」
「蔵は男の仕事。おなごが関わったら蔵の神が怒り腐造をだす」←あー、はいはいはいはい。
「峰屋が蔵元をおなごにしているのは峰屋の勝手。ワシらまで巻き込むな」
「アホばっかじゃったのう」と竹雄は言うが、「みんな本音じゃったき」と言う綾のほうが冷静かな。同じ商いをしている者同士で手を組むのは強いけど、その前にライバルでもあるわけだし、中でも峰屋は大店。それぞれに思うところもあるのはわかる(キモおじさん除く!)
女の自分が蔵元だというだけで、峰屋のこの先が閉ざされると綾。「私が、呪いがじゃ」
竹雄に「夫婦になろうか」と言われたあとの志尊くんの表情がよかったなぁ。(ここは志尊くん呼びしちゃうよ!!!!)驚きと喜びが同時に来たような衝撃から、歯痒さ悔しさを噛み締める。一瞬なのにすごい。
そりゃ、芯から欲しい言葉じゃ。欲しゅうて欲しゅうてたまらんけんど。←セリフから色気漏れるってどういうこと!?
女だというだけで土俵に上がれない、上がったら上がったで峰屋丸ごとおかしいと思われる。そんなん、どうしていいかわからないよね。ま、だからこそ「夫婦になる」というのも一つの手。そんな風に生きてきたおなごもいただろうなぁ。
しかし、綾を諭す竹雄の表情が「好き」で溢れちゃってたねぇ。綾は生き抜くためでも、後ろ暗い酒は作りたくない。自分が魅せられたのは、先祖代々真っ当に守られてきた酒蔵だから、酒道に反することはしたくない。綾の生きる道に対して、ほんなら「真っ直ぐに作りたい酒を貫く。それだけでえいがじゃ」と竹雄。
「あなたは呪いじゃない。祝いじゃ。酒蔵におるがが女神じゃいうがじゃ。あなたこそ、峰屋の祝いの女神じゃき」←決め台詞、キターーーーー!
うちの峰乃月が変わらずうまいうまい言うて笑っちょったら、それが最上の呪言(ことほご)じゃ。飲んだくれの女神じゃ。←飲んだくれの女神?(ここだけ脳内に永久保存しておくわ!)
「ワシはそういう女神様に欲しがられたいがじゃ」「竹雄、面倒くさいき」←からのキッス! なんで引きの画なのよ!?!?!?
天才について行くのは大変な努力が必要じゃw
寿恵子は、研究に没頭する万太郎に「邪魔」だと言われてご立腹。寿恵子が一人、思い詰めていたところに竹雄と綾が帰って来たんだろう。「万太郎はそういうところがいかん」「全然学んじゃあせん」「万太郎は寝ることも削る」「うわ、いかんね〜」。万太郎の実家で、寿恵子に圧倒的な味方がいるの最高だよね!
「万太郎さんと私、家族になるんです。幸せな家にしたいのに…」←幸せな家族になる。今後のテーマかな?
ふと我に返ったのか急に寿恵子を探していた万太郎は、3人の会話を聞いて寿恵子に渾身の土下座!「すまんき!ほんまに申し訳ない!」←とはいえ、この子はまたこうやって寿恵子を悲しませたりするんだろうなぁと思っちまったワタシです(相手、天才だからさ)
「振り返ってくれないのはあんまりです」←「振り向いて待っていてくれるのか」、まつも気にかけていたよねぇ。こういう言葉の積み重ねもうまいなぁ。
考えをまとめたいときに休憩を取りたくないのはわかる。でも、「子どものころからこう」だから放っておけという言い分はもう通用しない。だって結婚したんだから!
「2人で一緒にやっていくんでしょう」寿恵子の言う通りでがす(あまちゃん風)
「草花の道、私も行くって言いました。もう二度と、邪魔なんて言わないで!」←いいぞお寿恵!
63話は竹雄から寿恵子へ「万太郎取扱方法」伝授!
竹雄の提案で横倉山にやてってきた、万太郎、寿恵子、竹雄。「植物採集教室」スタートですよ!
同じところにひと塊に植物が生えているときは、一番凡庸なものを採取するそうな。
どこでどう採取したか、竹雄は帳面を使って書き残していた。周りをよく見て、この山は尾根か斜面か。林か開けた場所か。木のそばであれば、常緑か広葉か。日が当たるか、影になっているか。土はどういう状況か。湿っているか乾いているか。←たくさんあるなw
忘れんよう、できる限りを書き留めておく。あとで、万太郎の手助けになるように。
万太郎は、今言うたようなことは全部、頭の中に、体の中に入っちゅう。←天才、恐るべし!
万太郎の話し相手になりたかったら、書いてでも覚えておく。「なんでもない話でも助けになることがあるき」
「私に務まるでしょうか」の返事が、「務まらなくて当たり前ながじゃ」って素晴らしいな!
万太郎は、草花の申し子。理屈じゃのうて、そういう風に生まれついている。凡庸がついていくのは大変。ほんじゃき努力した。万太郎が息するようにわかることを、一生懸命覚えるしかない。それでもそばにおりたかったき。
大丈夫。あなたならできるき。
寿恵子は改めて、万太郎の才能を知り褒め称える。目に見ないもののことが何にもわからないと落ち込んでいた万太郎に「でも、見えているものはそんなにも見えているじゃないですか」←もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対的な?(違う!)
え? そりゃ、見えているものなら…見えるのは、当たり前。ゴニョゴニョ万太郎がかわいいw
同じ場所にいても、私には、草、木、山、にしか見えない。けど、万太郎さんは生きているものが全部見えているんでしょ。それ、全然当たり前じゃありません。草花をよくよく見える目をお持ちなんです。だったら、とことん見てあげたら? そこにいる子、生きている子。万太郎さんだけが気づいて、見てあげるの。
簡単に、言うのう…。←万太郎から弱音を引き出した寿恵子、いいですよいいですよ!
竹雄が話を引き継ぐ。「今が植物学という山の入り口やったら、みんなで山に取り掛かっていく。それやったら、全員が同じ山道を登っても仕方ない。それぞれが、それぞれの道を歩くことで、山全体が早う見渡せるかもしれませんき」←やっぱり、らんまんは個々の力を信じているし、それらを描いてくれるドラマなんだよぁ。
山から戻ったら、採取した植物を反故紙に包む竹雄と寿恵子。居眠りしちゃう寿恵子に、「疲れましたね。けんど頑張りましょう」って、竹雄のやさしくも厳しい指導がちょっと羨ましくもあるぅ←竹雄、ワシにも囁いておくれw
万太郎は、植物学の山をそれぞれの道で登る同志に手紙を書いていた。波多野藤丸、野田&里中先生、田邊教授に、桜の病について相談したのだ。←自分にできること、できないこと。それを万太郎が気づいたことはでかいと思う。寿恵子と竹雄のサポートがあったからこそというのがいいね!
そして、竹雄から「万太郎、お話があります」。←お、引き継ぎ、完了か?
63話では、「大好きな植物に会いにいくときは、一番ええ格好で行かないと失礼に当たる」。万太郎のモデル、牧野富太郎先生の有名なエピソードもサラッと描かれましたね。このサラッと感がいいなと思った次第です!
・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
西村寿恵子…浜辺美波
井上竹雄…志尊 淳
槙野 綾…佐久間由衣
波多野泰久…前原 滉
藤丸次郎…前原瑞樹
ふじ…石村みか
田邊彰久…要 潤
野田基善…田辺誠一
里中芳生…いとうせいこう
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん
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