両家への挨拶と、八犬伝方式と、万太郎の品あるマウントと!「らんまん」 

らんまんタイトル ドラマ率直感想!

第12週「マルバマンネングサ」57・58話

白梅堂は「本日は休業ナリ」。万太郎が、まつに挨拶に来たのだ。
まつは寿恵子の気持ちも知っていたし、万太郎の人柄もわかっている。反対する理由はないけれど「こればかりは」と、聞いておきたいことがあった。

「お金は、どうなさるおつもりですか?」←それ! それそれそれ! 視聴者が気になっていることをズバリ聞いてくれると話が早いのよね、助かるわ!!!

小学校の教師や手習の師範などできることはあるが、自分の研究時間が削られたら本末転倒。だって私は、日本中の草花を明らかにして図鑑を作りたいんだから!←ってほんと、聞き様によっては勝手だよね万太郎w
そこで、寿恵子さんと考えました。名付けて「八犬伝方式」!
はぁ?←正しい反応かとwww
いわゆる分冊。できるところからちょっとずつまとめて、ちょっとずつ発刊していく。できるところから発刊していったら、出版にかかるお金も、売値も安くできる。八犬伝のように気軽に買ってもらって、支度金と生活費にするという。

そううまくいくでしょうか?と思っていたら、「そう簡単にいくかしら」ってまたしてもまつさん、視聴者代表!
自分も働くという寿恵子に白梅堂は当てにするなとまつ。どうやら、郷に帰る文太について行くようで、「あんたを嫁に出したらどうするかわからない」というまつの生き方、すごくいい! 寿恵子を大事に大事に育てたあとは、スパッと子離れして自分の新たな生きる道へと進む。
文太に「もう、女将さんはいいよ。おまつって呼んで」」って←!!!

惚れた腫れたじゃどうにもならないだよ。どんなときも、ひたすら暮らしていかなきゃならないんだ。やっていけるかい?
はい。寿恵子さんには苦労はかけますけんど、掛けっぱなしにはいたしません!←本当か?本当だな?なんか妙にキリリとしてて逆に心配…www
暮らしていきます。大丈夫。私はおっかさんの娘ですもの。←いい娘っ子だ!(まつより文太が泣きそうだよw)

結婚の挨拶が終わったら、万太郎とやることがある。夜通しかかると寿恵子。←当然、八犬伝布教活動だす!! ま、手と手を絡ませてはいたがな!!

それから半年。
万太郎、寿恵子、竹雄は、峰屋へ。季節は春。佐川へ向かう道中、マルバマンネングサを見つける万太郎。6月に入ると黄色い花を咲かせる。5枚のちんまい花弁が開いてバッと咲く。まるで星がバッと弾けちゅう。

そのころ峰屋では、本日甑(こしき)倒しの日を迎えていた。酒造りの仕込みが終わり、蔵人たちの労をねぎらう日。それなのに、その日を狙って、酒の横流しを阻止する名目で役人が強引に中に入れろと迫っていた。

綾は「蔵人の労をねぎらう大事な日」だと、頭を下げ、いや土下座をして頼み込む。峰屋を守りたいという綾の気持ちにホロリだよ。
「政府のあらためより宴会が大事じゃと?」「その通りでございます」

そこへやってきた万太郎は笑顔で役人にこう言います。「あの、信じることはそんなに難しいことでしょうか」(昨日のラストも泣けたなぁ)

今は東京大学に通っている、東京は日々変わっている。鹿鳴館も会館する。政府が西洋化を急がれているのは重々承知。←万太郎、上品なマウントってところでしょうか。
政府が大きな借金を背負っていること、地租改正がうまくいってないこともわかっている。だから、金は取れるところから取ることも。←竹雄も知見を広げて、逞しいのう!!!

そうやったらせめて、思いやってはいただけないでしょうか。酒屋にとって1年で一番大事にしゆう、甑倒し、そのたった1日だけでも、共に重んじていはいただけないでしょうか」

峰屋は、深川の殿様のための酒を担った酒屋。その誇り。真っ当な酒造りこそ、峰屋の信条。

町の人らの援護もあって役人が去り、ようやく寿恵子を紹介することに。距離を取って待っていた寿恵子の佇まいが素晴らしいな(というか、演出に拍手。常に万太郎の横に寿恵子を配置しちゃうような演出もあるからさ)

洋装の竹雄の噂はあっという間に広まったようで、町のおなご衆が早速キャーキャー言ってるよ!(体の半分以上が脚だからなw)そんなシーンを挟んで「あんたらが来て騒がしゅうなったき」って、いやはやうまい。

ようやく落ち着いて向かい合った(のだろう)、万太郎、寿恵子、綾。「今は税金のことより…」と、タキのことを伝える。どうして知らせてくれんかったと言う万太郎に「おばあちゃんの願いじゃ」と綾。

おまんが植物を選んだこと、東京大学に出入りを許されたこと、誰よりも応援しゆうがよ。

体のあちこちが痛いと、最近は床にいることが多かったタキだけれど、万太郎が部屋を訪れたときはきちんと座って出迎える。さすが峰屋を支えた大奥様!!!
「おかえり」←タキもきちんと座って、このひと言で出迎えたかったんだろうな。

「おばあちゃん、戻りました」「うん。元気そうじゃの」

そして、寿恵子も入室し挨拶を。「お寿恵さんじゃね」←松坂さんの口調も、寿恵子を見る視線も、すべてが慈愛に満ちているのよねぇ。ひと言ひと言に、タキの思いを乗せているよう。

「挨拶はあと。まだ認めちゃあせんき」ってタキは勝負を持ちかける。ちょっと、らんまんにはちょっと珍しい展開かな? 「勝たなければ認めていただけないということでしょうか」「ええ。ほんじゃき、本気でかかってき」

そんなこと聞いたことがないという万太郎に、「聞くおりがなかっただけ」「えいき」って、タキの茶目っ気がいい。恐れらく、松坂さんはもっと茶目っ気たっぷりにも演じられる人だけど、タキという人物像的にも、体がキツいという状況的にも、ちょうどいい塩梅。

らんまんは、やり過ぎるってところがないのもいいのよねぇ。

・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
西村寿恵子…浜辺美波
井上竹雄…志尊 淳
槙野 綾…佐久間由衣
阿部文太…池内万作
市蔵…小松利昌
ふじ…石村みか
西村まつ…牧瀬里穂
槙野タキ…松坂慶子
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん

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