印刷所の娘、お佳代までナイスキャラだなんて思わないじゃん!「らんまん」 

らんまんタイトル ドラマ率直感想!

第11週「ユウガオ」54話

石版にヒルムシロの絵を描く万太郎。そして、背後で見守る大畑印刷所の面々。
「あんた汚いのよ」って言っていたお佳代も、通りかかって見守るシーンが挟まれるのがニクい!

万太郎の手による日本で初めての植物学雑誌が、ついに生まれようとしていました。

十徳長屋の万太郎の部屋では、植物学教室の面々が原稿の校正中。お茶を出す竹雄付き!
本当に活字になったなぁ。←そうなのよね。最初の一歩ってしみじみするのよね。
それにしても槙野、こんなところで暮らしてたんだな。本当に、正真正銘の草花バカだ!←最高の褒め言葉!
そして、その言葉を噛み締めるようにして頷く竹雄。竹雄は着々と心のケジメをつけてそうだよ!

大畑印刷所で作業を手伝う藤丸と波多野の姿から、ダンスレッスンを続ける寿恵子のシーンで時間経過を描き、そして植物学雑誌納品の日。
学生らは「槙野のためですよ」と、スイカ割りをしながら万太郎を待っている。胸熱ぅ!

学生たちの声をピシャリと窓を閉めてシャットダウンした田邊教授。その後、陸軍省へ向かうところを、徳永くんが引き止めます。
「もう少しいらっしゃいませんか。じき、槙野が…」
「たかが雑誌、騒ぐもんではない。出来がよければ認める。そうでなければ燃やす。それだけだ」
そこへ息を切らして万太郎が到着。「植物学雑誌創刊号300部、ただいま、持って参りました!」

出来上がりを見て歓声をあげる学生たち。
「うん、洒落てる」「いい紙だ」

「この図もお前が描いたのか」とは徳永助教授。
自分で描いたものをそのまま印刷しとうて、石版印刷を学びました。正真正銘、ワシの絵です。
今この日本でここまで描ける人間はそう…(図工の野宮に気を使って言い淀む)
その通りだと思います。槙野くんは自分の頭の中で植物をしっかり掴んでいる。画家の絵じゃありません。これは植物学者の絵です。←万太郎、他者も認める植物学者になったんだなぁ。
野宮さん、ほんまにありがとうございます!

そして田邊教授。
ペラペラと雑誌をめくり、巻末の田邊教授への謝辞の言葉に目を留める。←そこかい!
なかなかいい雑誌じゃないか。監督者としてうれしいよ。君に任せてよかった。←丸投げだけする役目の人はラクでいいよなー。ってま、田邊教授は教授で、彼の仕事をしているけどさ。

日本の植物学はやっと芽が出たと世界に知らせるいい機会。私が雑誌を思い付いたからこそ、こうして形になったわけだ。←ん????
…はい。(いろいろな感情を飲み込んでサッと笑顔を作る神木きゅんの演技が光る)
白けた空気を感じ取ったのか「学会誌にしようと言ったのは私だろう」って、まだ言うーーーー!

ハイ、気持ちを切り替えて打ち上げですよ!
牛鍋屋に集ったのは、植物学教室の面々だけでなく大畑印刷所の皆さんも!←支払いは学会持ちよね? 竹雄が稼いだお金じゃないよね? そこハッキリさせて。いやさせないで(ホラー過ぎて困惑)

ええでは! 僭越ながら私めから開会のご挨拶をって、丈之助が本日もかわいいを更新。
「ええ、丈之助さん、小説掲載、おめでとう!!!!」

ではなく、皆さんこちらですwwww
植物学雑誌、おめでとう!!!(助之助の小説もおめでとうーーーー!)

各テーブルを回ってお礼をする万太郎。あぁ、大人やな万太郎(コミュ障、大人へのハードルは低い)

らんまんは本当にキャラを大事にするというか、それぞれにそれぞれの良きスポットを当てるのが上手い。この回では、万太郎の蝶ネクタイ姿にキュンとしているお佳代ちゃん。
万太郎が、この先もよろしくお願いしますと挨拶すると、「え? よ、よろしくって何? どういう意味なのよ」って、仕事の発注だよwww
「(蝶ネクタイ)かわいいじゃないのよ!」ってお佳代、あんたもう惚れたのかい!?
「ありとうございます!」満面の笑みで返す万太郎ってか、神木きゅんの笑顔は本当に素敵じゃ!

お佳代ったら、イチに「あとで大事な話がある」という万太郎の話にも反応しちゃうし、牛鍋屋を出ると「は〜! 暑いわ暑い」言うとるwww(あ、あと、「藤丸の実家に行く」と騒いでる丈之助にも注目だよ!)

皆が帰った牛鍋屋にて。
「大将、女将さん。お世話になって僅かではございますけんど、お二人をご信頼申し上げ、お頼みしたい義がございます」そして竹雄が釣書を差し出す。

槙野万太郎、一世一代の、急を要するに願いにございます。

大畑夫婦が帰宅すると、ゆったりとお茶を飲むお佳代の姿。「おとっちゃん! お話、あったんだね。私の返事はね、いいよ。んきゃーーー!」(って、いい感じの劇伴もコント風味を後押しw)
「オイオイ、何言ってんだ?」「だから! 万ちゃん婿にとってくれていいから」
あのね、常日頃言ってんだろ、せっかちにいいことなんて一つもないんだからね←イチさんの流し方が手慣れすぎている件www

万ちゃんのお相手は、根津の白梅堂って和菓子屋のお寿恵ちゃんって子だよ。←バッサリ! お佳代、秒で惚れて秒で振られましたyo! ま、お佳代も「あー、そうですかそうですか」で流せるタチでよかったよ。

急いでいると言う万太郎のために「ピャーと行ってシャーっと仕切ってくるわ」という大将に、「ねぇ、明日仏滅だけど…」で、つづく!

お佳代のプチ恋愛・失恋エピはさ、大畑家が皆せっかちだという性格を初回からずっと描き続けてきたから無理がないんだよね。積み重ねて描くって本当に大事。そして、秒で惚れて秒で振られるお佳代を滑稽者として描いていないのも伝わるんだよな。それは、大将やイチや、職人らの反応に現れていると思う。
脚本家・長田さんの筆が本当にお見事です!

・キャスト・
作…長田育恵
槙野万太郎…神木隆之介(通称神木きゅん)
西村寿恵子…浜辺美波
井上竹雄…志尊 淳
大窪昭三郎…今野浩喜
堀井丈之助…山脇辰哉
波多野泰久…前野 滉
藤丸次郎…前原瑞樹
細田晃助…渋谷謙人
岩下定春…河井克也
大畑佳代…田村芽実
前田孝二郎…阿部亮平
宮本晋平…山根和馬
野宮朔太郎…亀田佳明
徳永政市…田中哲司
田邊彰久…要 潤
大畑イチ…鶴田真由
大畑義平…奥田瑛二
語り…宮崎あおい
主題歌…「愛の花」あいみょん

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